スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

3.11あれから3年

2014年03月11日 | 雑感
東北を襲った想像を絶する驚きの映像から今日で早3年になる。

避難者生活者が未だ26万7千人もいらっしゃる中、原発の再稼働の動きが着々と進んでいる。



再稼働を進める論者は、そのほとんどが ”経済が立ち行かなくなる”との理由を主張。

人間にとってまさしくその『経済』は鬼門。
脱原発論者はその経済まで論破できなければ必ず原発推進論者に負ける。


昨夜ドイツからの脱原発論者の話を聴く機会があった。
セバスチャン氏(ドイツ放射線防護協会長・物理学博士)とオイゲン氏(独日平和フォーラムベルリン代表・数学者)の二人。

講演のパンフには「なぜドイツは福島原発事故を教訓かでき、日本はできないのか」とあり、そこの事情を聴こうと思い参加したのであったが、”実はドイツもそれほど日本に対し誇れるものはない”との発言にちょっとガッカリ。

ドイツでは福島事故後すぐメルケル首相が脱原発を宣言。
17基あった原発中8基をストップさせたが、強硬な手続きだった為、現在訴訟に持ち込まれている状況とのこと。
また風力や太陽光など自然エネルギーも苦戦している状況が説明されていた。


どこの国でも経済優先・利益誘導論者の強さが幅を利かせているのですね。

でも原子力はやはり「神の領域」、、現在の人間では完全管理は無理。 そう思う。

私の故郷・函館でも、海を越えた隣りに大間原発計画があり、差し止め訴訟を起こしているが、苦戦。
もし事故があったら故郷は無くなる。

講演の最後にはドイツと日本、肩を組みあって脱原発に向け協力し合いましょう、、、と。

”ドイツと日本は一緒に手を組んだ仲じゃないですか ”、、にクスクス苦笑いが起きていた。


下記は川口マーン惠美氏のドイツ原発事情話のユーチューブです。
このほうが、よく説明されていると思われ紹介します。 中国の介入も興味深い。
著書の宣伝も含まれ20分強で少し長いが、興味のあるかたはじっくり聴いてみて下さい。


ドイツ原発事情クリック