山本七平の紹介・論評した本の中から、吉田 満 著 『 戦艦大和ノ最期 』 という一冊。
沖縄特攻作戦に参加して撃沈された巨艦 「 戦艦大和 」 の出撃から終焉までの経緯を、
副電測士として乗組んでいて、奇蹟的に生をうけた吉田氏がその体験を通してまとめた手記だ。
出撃前夜のこんなやりとりも ・・・。
「 貴様ハ特攻隊ノ菊水ノ 「マーク」 ヲ胸ニ附ケテ、天皇陛下万歳ト死ネテ、ソレデ嬉シクハナイノカ 」
「 ソレダケヂヤ嫌ダ モツト、何カガ必要ナノダ」
遂ニハ鉄拳ノ雨、乱闘ノ修羅場トナル
「 ヨシ、サウイウ腐ツタ性根ヲ叩キ直シテヤル 」
臼淵大尉ノ右ノ結論ハ、出撃ノ直前、ヨクコノ論戦ヲ制シテ、収拾ニ成功セルモノナリ
死という文字が幾度も出てくる。 死を目前にした若者の息づかい。
出港・待機・開戦・出撃前夜・激戦・撃沈・漂流・巨大戦艦での生々しい様子が手に取るようでした。
林房雄氏(作家)の論評にこうあった。
≪ 一つの戦争をまともに生き抜いた者のみが次の戦争を欲しない。
然らざる者は「終戦」の翌日から、再び戦争を開始する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この慟哭を知れ。 この慟哭の彼方には、再び地上の戦争はない。
アメリカの友よ、この一文を読め。 友である。 敵ではない。≫ と。
この本初稿は終戦直後に書かれたが、占領軍・GHQの検閲で全文削除、講和条約発効年
(昭和27年)に改めて刊行されたという。 佐藤優氏が言うように≪魂の苦悩を描いた傑作≫です。
GHQによる削除および発行禁止対象のカテゴリー(30項目)
沖縄特攻作戦に参加して撃沈された巨艦 「 戦艦大和 」 の出撃から終焉までの経緯を、
副電測士として乗組んでいて、奇蹟的に生をうけた吉田氏がその体験を通してまとめた手記だ。
出撃前夜のこんなやりとりも ・・・。
「 貴様ハ特攻隊ノ菊水ノ 「マーク」 ヲ胸ニ附ケテ、天皇陛下万歳ト死ネテ、ソレデ嬉シクハナイノカ 」
「 ソレダケヂヤ嫌ダ モツト、何カガ必要ナノダ」
遂ニハ鉄拳ノ雨、乱闘ノ修羅場トナル
「 ヨシ、サウイウ腐ツタ性根ヲ叩キ直シテヤル 」
臼淵大尉ノ右ノ結論ハ、出撃ノ直前、ヨクコノ論戦ヲ制シテ、収拾ニ成功セルモノナリ
死という文字が幾度も出てくる。 死を目前にした若者の息づかい。
出港・待機・開戦・出撃前夜・激戦・撃沈・漂流・巨大戦艦での生々しい様子が手に取るようでした。
林房雄氏(作家)の論評にこうあった。
≪ 一つの戦争をまともに生き抜いた者のみが次の戦争を欲しない。
然らざる者は「終戦」の翌日から、再び戦争を開始する。
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この慟哭を知れ。 この慟哭の彼方には、再び地上の戦争はない。
アメリカの友よ、この一文を読め。 友である。 敵ではない。≫ と。
この本初稿は終戦直後に書かれたが、占領軍・GHQの検閲で全文削除、講和条約発効年
(昭和27年)に改めて刊行されたという。 佐藤優氏が言うように≪魂の苦悩を描いた傑作≫です。
GHQによる削除および発行禁止対象のカテゴリー(30項目)
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