スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

良寛の九十戒

2016年04月14日 | 雑感
良寛は俗名山本栄蔵、越後の出雲崎生れ。 曹洞宗の僧侶だが、晩年は阿弥陀仏に深く帰依したようです。

相馬御風(ぎょふう)なる明治の文学者が著した『大愚良寛』・『良寛坊物語』でそのイメージが定着したという。

晩年40もの歳の差、江戸末期の女流歌人・貞心尼との恋はつとに有名。

散る桜 残る桜も 散る桜  裏を見せ 表を見せて 散るもみじ
形見とて 何か残さん 春は花 山ほととぎす 秋はもみじ葉 
 
                                      が辞世の句とか。

≪ 良寛の九十戒 ≫ というのがあるそうな。  列挙するが、不思議と かなり当てハマる。

これだけあったら人間やめなきゃいけませんや!

 1. 言葉の多き

 2. 物言いのきわどき

 3. 口の早き

 4. 話の長き

 5. 問わず語り

 6. 講釈の長き

 7. 差し出口

 8. ついでなき話

 9. 手柄話

10. 自慢話

11. 公事(訴訟)の話

12. 諍(いさか)い話

13. 不思議話

14. もの言いのはてしなき

15. 公儀の沙汰

16. 減らず口

17. 人のもの言いきらぬうちにもの言う

18. 子供をたらす(たらかす)

19. ことばの違う

20. たやすく約束する

21. よく心得ぬことを人に教える

22. ことごとしくもの言う

23. いかつがましく(厳しく・やわらかみがない)もの言う

24. 引き事(見聞きした事や本で読んだこと等を聞かす)こと多き

25. ことわりの過ぎたる

26. あの人に言いてよきことをこの人に言う

27. そのことはたさぬうちにこのこと言う

28. へつらう事

29. 人の話の邪魔をする

30. あなどること

31. しめやかなる座にて心なくもの言う

32. 人の隠す事をあからさまに言う

33. 事ごとに人の挨拶聞こうとする

34. 顔を見つめて物言う

35. 酒に酔いてことわり言う

36. 酒に酔いたる人にことわり言う

37. 腹立てるときことわり言う

38. はやまり過ぎたる

39. 親切らしくもの言う

40. 己が氏素姓の高きを人に語る

41. 人のことを聞き取らず挨拶する

42. 推し量りのことを真実になして言う

43. 悪しきと知りながら言い通す

44. 言葉とがめ

45. 物知り顔に言う

46. さしたることもなきことを細々と言う

47. 見ること聞くことを一つひとつ言う

48. 説法の上手下手

49. 役人のよしあし

50. よくものの講釈をしたがる

51. 子供のこしゃくなる

52. 老人のくどき

53. 若いものの無駄話

54. 仕方話(身振り手振りで)

55. 首をねじりて理屈を言う

56. こわいろ

57. ひきごとの違う

58. 口をすぼめて(とがらせて)もの言う

59. 押しの強き

60. めずらしきこと(話)の重なる

61. 息もつきあわせずもの言う

62. 品に似合わぬ(ところにあわぬ)話

63. 口まね

64. 好んで唐ことばを使う

65. 田舎者の江戸言葉

66. 都言葉など覚え,したり顔に言う

67. よく知らぬことを憚りなく言う

68. 寝入りたる人をあわただしく起こす

69. 聞き取り話

70. 人に会って都合よく取り繕って言う

71. 間の切れぬように物言う

72. わざと無造作に言う

73. 貴人に対してあゝ致しまする

74. 学者臭き話

75. 悟り臭き話

76. 茶人臭き話

77. 風雅臭き話

78. さしてもなきことを論ずる

79. 人の器量のあるなし

80. くれて後人にそのことを語る

81. 俺がこうした,こうした

82. はなであしらう

83. くわの口きく

84. 節もなきことに節を立てる

85. あくびとともに念仏

86. 人に物くれぬ先に何々やろうと言う

87. 人のことわりをよく聞き取らずして己がことを言い通す

88. 説法者の弁を覚えて或いはそう致しました,ところでなげきかなしむ

89. 幸いの重なりたるとき,物多くもらうとき,ありがたきことと言う

90. あゝ致しました,こう致しました,ましたましたのあまり重なる

                                (以上90ヵ条)