晩年 トルストイの書いた≪人生論≫を手にとってみた。 他人の書いた人生論を読むなど、いつ以来だろうか。
この著書(論文)、トルストイが丸一年かけて執筆したものという。 (原 卓也訳)
著書のなかで次のようにいう。
≪ 我々は 【生命とは誕生から死ぬまでの期間】 だという誤った教えの中で育ち成長してきた。≫
私なども、いや普通 誰しもが それが誤った教えなどとは思いもしない。 でも偉人は やはりどこかが違う。
≪「生存」とは誕生から死ぬまでの時間的・空間的な存在として捉え、永遠につづくものとしての
「生命」(自己の動物的個我を理性的意識に従属させて生きること)とを区別、このような「生命」を
獲得するならば、もはや人間にとって「死」は存在しなくなる。≫ ・・・と説く。
≪ どうして死がないんだ?≫ ≪ そんなのは詭弁だ ≫ ≪ 死は我々の前にあるんじゃないか!≫
≪ 死を恐れる人は、死が空虚と暗黒に思われるために、恐れるのであるが、
それは生命を見ていないからにほかならない。≫
≪ 死の恐怖が生ずるのは、誤った観念によって限定された生命のごく小さな一部分を、
人が生命と思いこむためである。≫
・・・と言い切る。
科学・宗教・肉体・細胞論にまで及び、難解であるが 読み応えのある一冊だ。
偉人が語れば ん~なるほど と思ってしまうのが 不思議なところ。 春 たまには 人生論。
過去のトルストイ関連当ブログ
この著書(論文)、トルストイが丸一年かけて執筆したものという。 (原 卓也訳)
著書のなかで次のようにいう。
≪ 我々は 【生命とは誕生から死ぬまでの期間】 だという誤った教えの中で育ち成長してきた。≫
私なども、いや普通 誰しもが それが誤った教えなどとは思いもしない。 でも偉人は やはりどこかが違う。
≪「生存」とは誕生から死ぬまでの時間的・空間的な存在として捉え、永遠につづくものとしての
「生命」(自己の動物的個我を理性的意識に従属させて生きること)とを区別、このような「生命」を
獲得するならば、もはや人間にとって「死」は存在しなくなる。≫ ・・・と説く。
≪ どうして死がないんだ?≫ ≪ そんなのは詭弁だ ≫ ≪ 死は我々の前にあるんじゃないか!≫
≪ 死を恐れる人は、死が空虚と暗黒に思われるために、恐れるのであるが、
それは生命を見ていないからにほかならない。≫
≪ 死の恐怖が生ずるのは、誤った観念によって限定された生命のごく小さな一部分を、
人が生命と思いこむためである。≫
・・・と言い切る。
科学・宗教・肉体・細胞論にまで及び、難解であるが 読み応えのある一冊だ。
偉人が語れば ん~なるほど と思ってしまうのが 不思議なところ。 春 たまには 人生論。
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