スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

Ag(e)ing Process

2014年11月13日 | 雑感
≪ 老化現象 ≫ は英語で ag(e)ing process というのだそうだ。  
いくつになっても認めたくないのが人の常。  英語で誤魔化す(笑)

私ごとですが、先日腰からふくらはぎに痛みや痺れを感じMRIを撮ってきました。

腰下の軟骨と神経のすき間が一部狭くなってきており、擦れて痛みや痺れになっているそうだ。

医師 ~ ” 老化が原因ですね ”

 そう簡単に言えばいいってもんじゃない

医師 ~ ” 悪化したら手術ですが、今のところ痛み止めと血流促進薬で持ちこたえて下さい ”
 
 先生、治りますか? って尋ねたら

医師 ~ ” 老化は 無理ですよ ”

老化を言ってるんじゃなく 症状が治るかって 聞いているのだ!
それでも医者か! そう心の中で叫びつつ 笑って 誤魔化す。 

よくよく聞けば症状は、治る人もいれば治らない人もいるという。 なるほど 医者は正しい!
つい症状名を聞くのを忘れた。 たぶん腰部の狭窄症(キョウサクショウ)。 私もいいかげんなものだ。


一句 ≪ 珈琲色の 落ち葉の道で 散るを待つ 淡雪真近な 秋の夕暮れ ≫

札幌もめっきり寒くなってきました。 それにしても暗い句ですね。 もっと明るく生きねば!(苦笑)



しむらの色

2014年11月13日 | 雑感
今月初めNHKで放映されていた染織作家・随筆家の【志村ふくみ】さん。

どうですか この気品のある姿。 90歳だそうですよ。
二歳の時志村家の養女となり、十八歳にしてはじめて自分の両親・兄妹を知ったという。

染織に生涯をささげた人間国宝。 染色は≪植物の命を奪って色をだす≫仕事だと語る。 

  

自書『 語りかける花 』(第41回日本エッセイスト・クラブ賞受賞) にこんな言葉がありました。
(『 伝書 しむらのいろ 』 『 一色一生 』他 著書多数)

  蓮(ハス)は四日の命という。
  わずか四日の命を蓮は咲きって散る。
  少年・青年・壮年・老年と、いかに人の寿命が延びたとはいえ
  人間も所詮は四日の命に尽きるのではないか。

  ・・・・・・・・・・・・

  ある日、ほとほとと白い訪問者が訪れる。その時私たちは扉を開き、快く招きいれなければならない。
  老いとはそんなものである。

  おそらくこの訪問者は、私自身よりずっと深く私のことを記憶し、とりこぼした荷物や忘れていた
  思い出を諄々と語ってくれるだろう。
  ・・・・・・・・・・・・
  私はこの友と二人でお茶を飲み、時の熟する音をこころよく聴き、時には共に旅に出ることもある。
  美しいものの近づいてくる時の、鈴の音がきこえるようになるのも、、、。

  もし第五の季節があるならば、めぐり会えるかも知れない。


≪ 第五の季節 ≫ ん~ 春夏秋冬とは違う季節 あるかも知れないですね。

ドストエフスキーやゲーテそしてリルケに心酔し、人間国宝でありながら
≪ 生命という常に生存の危機にさらされているそのものの色は染め出すことはできない ≫ と謙虚に語る。


美人とはこのような人のことをいうのではないでしょうか。

志村ふくみさんの実母・小野豊さんは、あの有名な柳宗悦の民芸運動に加わり、織物をしていたという。
娘・志村洋子もふくみさんに学び、染織作家としてその道を極めようとしている。