スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

読書三昧 (19) 山本七平著 『 聖書の旅 』

2014年07月28日 | 雑感
パレスチナ問題・2千年以上も続いた争いの地。 今も毎日のように混沌とした情勢・死者数がニュースで流れる。
                           (今朝の新聞でも死者数すでに千人を越えたとの報道もあり)

山本七平(1921年 - 1991年)。山本書店店主。 評論家。

著書には『 日本教について 』・『 日本人とユダヤ人 』(筆名・イザヤ・ベンダサン)等がある。



山本氏は過去9回この地を訪ねたという。 シナイ山から始まる聖書を辿る旅・記録である。

読んでいると突然、日本人論が、、、。

 『 日本人は全生涯を賭けてマイホームをつくる。 しかしイスラム教徒は全生涯を賭してメッカへ行く 』

 ん~! 当たってるなあ!

 『 中東においては今もなお「宗教とは法律であり、法律とは契約である」そしてそれは中東だけでなく
   欧米においても、その社会構造とそれに対応している精神構造との骨格をなすものであり、
   これが無い日本の方がむしろ例外であろう 』


 ん~! 確かに それもそうだなあ! と思う。

山本七平氏の日本人論は”山本学 ”と呼ばれ、特に”日本教 ”という概念には独特のものがある。

日本人は宗教に疎(うと)いのかも知れない。  宗教に疎い私がいうのだから 間違いない!?
 
神道・仏教・儒教等、我々の生活の中には確かに少なからず宿っている、にもかかわらずその認識が
あまりないのである。

それでいて、オーム事件などのいわゆるカルト宗教のイメージが強いせいか、宗教への拒否反応も以外につよい。
(とある宗教を信じての他の宗教への拒否反応が強いのとはわけが違う)

経済や政治・文化・宗教etc、、 否が応でもグローバルを余儀なくされるこれからの日本。

海外への旅をよくしている人と話をすれば、特に宗教の違いや貧富の差に驚くという。

国際を叫ぶ割には まだまだ島国根性から脱しきれていない とよく言われる日本人。
もっと もっと 知らなければならない。
  

わが日本人 ついていけるかなあ !?  無理かなあ !?