スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

なるほど・ザ・ワードⅢ(内村鑑三編)

2014年07月22日 | 雑感
(1861~1930)キリスト教伝道・聖書学者・評論家。 無教会キリスト教を唱えた人。

札幌との縁も深く、札幌農学校第二期生として動物・水産学を学び、開拓使御用係として勤務もしていた。

雑誌『聖書之研究』『無教会』なども発刊。 足尾鉱毒反対運動にも関与。 反骨のキリスト教伝道者。


≪ 日本の天賦 ≫ 英文雑誌による論文より

 『西洋は戦いを好む。 それは戦いなしに存在することはできない。 それら西洋民族にとっては、
  必要であるのみならず道徳なのである。 彼らにとっては平和の中に落ち着くことは死ぬことである。
  彼らがキリスト教を採用したとき、これを戦う宗教となした。』


    ~ 確かにもともと、ゼウスの神は戦闘の神だというではないか。

 『アメリカのキリスト教の如くに、富に重きをおく宗教あるいは主義は 全然キリスト教ではない』

    ~ アメリカ嫌いの急先鋒と言われた内村鑑三。キリスト教信者でありながら自分の考えを貫き通した。

≪ 国民新聞記事コラム ≫ (国について)より

 『米国の前途はすでに見えている。思う存分に世界の富を自己に吸収して、死毒をおのが体内に蓄えている』

    ~ まったく その通りと 頷いてしまう。

≪ 聖書之研究 ≫ (非戦論と無抵抗主義について)より

 『最も賢き国民は、もっとも早く戦争をやめる国民です。 そうして最も愚かなる国民は、
  最後まで戦争とその準備とを継続する国民です。 目下の勢いにかられ、万事を犠牲に供して
  戦争の準備をなすがごとき、これを愚の極みと言わざるを得ません。』


    ~ 内村鑑三は日清戦争時は可戦論者、日露戦争時からは非戦論者に変わっていったという。


ウクライナ東部でマレーシア民間航空機が撃墜され298人もの死者とのニュース。

オバマとプーチンとの互いの責任のなすり合い。 どっちも責任あるでしょうに!!