早いもので12月ももう半ばを過ぎた。 どうも12月はいけない。 鬼門月なのか、二度の大病もこの月だ。
読んだ本もまたいけない。 テレビで女優・若村 麻由美が熱く語っていたので読んでみたのだが・・。
ご存知の彫刻家・ロダンの弟子、愛人でもあったカミーユ・クローデルなる、晩年30年を精神病院で幕を閉じた
なんとも非劇的な美貌の彫刻家の生涯を綴ったものだった。 病名は妄想病でその核心はロダンという。


≪ 波 ≫ ≪ 飛び去った神 ≫
監禁がロダンによって企てられたとの被害妄想、何を想うかそのロダンの二作品。
カミーユの母との確執も、ロダンも経済支援のみ、両者は30年間病棟には一度も訪ねていないという。

≪ ダナイード ≫ ≪ パンセ ≫
著者・湯原かの子はエピローグでこう語る。
『 カミーユの人生、それは確かに非劇的である。しかし悲惨さはない。むしろ、情熱の一途さと
その無償性において、人間の尊厳さえ感じさせる。それは彼女が情熱の純粋さと生の激しさ
によって、運命を凌駕しているからであろう。』 ・・・と。
なんとも空しさが残る一冊。 読まなければよかった。
じゃ止めりゃいい、と思いきや 著者の巧みな文章力、女性ならではの感性に魅せられ一気に、
難眠の一夜を余儀なくされた。 どうもいけない。 12月はどうもいけないのである。
読んだ本もまたいけない。 テレビで女優・若村 麻由美が熱く語っていたので読んでみたのだが・・。
ご存知の彫刻家・ロダンの弟子、愛人でもあったカミーユ・クローデルなる、晩年30年を精神病院で幕を閉じた
なんとも非劇的な美貌の彫刻家の生涯を綴ったものだった。 病名は妄想病でその核心はロダンという。




≪ 波 ≫ ≪ 飛び去った神 ≫
監禁がロダンによって企てられたとの被害妄想、何を想うかそのロダンの二作品。
カミーユの母との確執も、ロダンも経済支援のみ、両者は30年間病棟には一度も訪ねていないという。


≪ ダナイード ≫ ≪ パンセ ≫
著者・湯原かの子はエピローグでこう語る。
『 カミーユの人生、それは確かに非劇的である。しかし悲惨さはない。むしろ、情熱の一途さと
その無償性において、人間の尊厳さえ感じさせる。それは彼女が情熱の純粋さと生の激しさ
によって、運命を凌駕しているからであろう。』 ・・・と。
なんとも空しさが残る一冊。 読まなければよかった。
じゃ止めりゃいい、と思いきや 著者の巧みな文章力、女性ならではの感性に魅せられ一気に、
難眠の一夜を余儀なくされた。 どうもいけない。 12月はどうもいけないのである。