無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

遺伝子組み換え食品・作物

2018年12月16日 | Weblog
前回、アメリカとの二国間自由貿易協定(TAG=FTA)は全てがアメリカのルール・法律によって日本が縛られていく(日本のルール・法律が失われていく)ものだ、という話をした。←あなたも理解できたことと思う。

今日は、その例として挙げた「遺伝子組み換え食品・作物」について話す。

まず、下の日本の現状を理解してほしい。

予備知識;

モンサント=MONSANT0=世界90%を占める遺伝子組み換え作物のメーカー

     遺伝子組み換え作物=GMO

     遺伝子組み換え食品=GM食品


今、遺伝子組み換え作物はアメリカのモンサント社が世界の90%のシェアを占めている。

日本では、消費者団体の要請により「遺伝子組み換え」の表示義務が課せられたが、その規制は緩く(後述)日本は米モンサント社の世界最大のお得意さんとなっている。
―――――日本のコンビニに並んでいる商品の60%は遺伝子組み換え原料使用


遺伝子組み換え作物については、食の安全等の理由で、世界各国で反対の声が上がっている。









地図で分かる様に、日本が世界有数の遺伝子組み換え食品の消費国であるにもかかわらず、日本ではこのようなデモは全く発生していませんでした。(2015年5月現在)
それは、日本のテレビ・マスメディアが「遺伝子組み換え食品」についての正確な情報を国民に伝えず、この世界同時多発デモを報道していないからです。

勿論、次の年(2016年5月)には有識者によるGMOの反対デモが日本でも起こりましたが、日本のテレビ・マスメディアはスルー。


さて、ここで遺伝子組み換え作物(GMO)の基礎知識を話しておきます。

遺伝子組み換え作物(GMO)はアメリカで90日のラット試験により「安全に問題ない」とのFDA(アメリカ食品衛生許可局)の認可によってアメリカのバイオテクノロジーの世界戦略のもと、普通の作物と同じものとして世界にばらまかれました。

しかし、

英国(イギリス)では、遺伝子組み換え作物(GMO)の推進者だったハスタイ博士が政府の助成金で遺伝子組み換え作物(GMO)の安全性を検査・実験した結果、遺伝子組み換え作物(GMO)は本質的に安全でないことが分かり世間に公表しました。

博士は3種のラット(モルモット・ネズミ)を比較試験した。

①殺虫成分を遺伝子に組み込んだGMポテトを食べたラット。
②殺虫剤成分を混ぜたポテトを食べたラット。
③普通のポテトを食べたラット

②③のラットに異常は見られず、①の遺伝子組み換え作物を食べたラットだけに10日も経たないうちに脳や肝臓や免疫機能に障害を起こしたのだ。

もう一つのフランスで遺伝子組み換え作物(GMO)の実験例

モンサント社は90日のラット試験で安全性に問題なし、と結論付け世界の市場に遺伝子組み換え(GM食品)を供給拡販し始めたのだが、小麦粉・大豆・等の食品は人間が毎日365日×80年間程口にするものであり90日の検査ではあまりにも短すぎるのではないか。

フランスの大学では、200日間遺伝子組み換え作物(GMO)をラットに食べさせる実験をした。

その結果は有名な下記の画像となった。



遺伝子組み換え作物(GMO)を食べていたラットにボコボコと腫瘍が出来たのです。

この様に、普通は無害な遺伝子がその遺伝子組み換え作業の過程でアレルゲンに変化したり、脳や肝臓や免疫機能に障害を起こしたりすることが実証されている。

実験結果では、普通は無害は遺伝子がアレルゲンに変化するといった性質が大きく変わった遺伝子は43種類も確認されています。

昔は無かった「大豆由来」とか「小麦成分を含みます」といったアレルギー警告がスーパー・コンビニで目に付くのはこの遺伝子組み換え作物(GMO)のせいなのです。
あなたが日常口にする食用油・醤油・小麦粉(パンやお菓子やうどんや即席めん)等は遺伝子組み換えの表示は不要ですし、コーンスターチや異性化糖(果糖ぶどう糖液糖・ぶどう糖果糖液糖)は、その表示はされますがそれらが遺伝子組み換え作物から加工されていることを認識している人は少ないのではないでしょうか。

ビールの発泡酒も遺伝子組み換えトウモロコシ(コーンスターチ)が使われています。
あなたも、納豆等についてくる「たれ」や漬物類の成分表示を注意して見て下さい。果糖ぶどう糖液糖(ぶどう糖果糖液糖・異性化糖)と表示されている品物のなんと多いことか。これらは遺伝子組み換えトウモロコシからつくる遺伝子組み換え原料(GMO)が使用されているのです。

あなたは安倍首相が「遺伝子組み換えの表示」はアメリカとの二国間自由貿易協定(TAG=FTA)が成立しても「断固として守る」と仰られていることを信じているのですか、



安倍首相は、選挙前は農林水産業に従事する人たちの支持を得るために、上の様な自民党公約を掲げたが、選挙後は、

「私はTPP断固反対などと一言も言っていない。」

と明言しました。

その前の選挙の時も、選挙に勝つために下の右側の様に選挙公約を掲げて大勝しました。その途端、選挙に買ってしまえばこっちの物、とばかりに下の左側に変身したのです。




余談ですが、国会で野党から「憲法改正」について質問があった時に、

「(行政府の長なので)私にはお答えのしようがない。」

と答弁をはぐらかしました。

御存知の通り、安倍首相は圧倒的多数の与党・自民党の総裁です。すなわちご自分でも何回も言われたように謂わば「立法府の長」でもある訳です。憲法改正は国民の声ではなく、安倍首相個人の悲願なのですから自民党案は安倍首相の思いが全て入っているのです。(尤も、初回ですので、憲法改正案を国民投票で通りやすくするために遠慮がち・控え目の改正案としています(?)が・・・。)

現に、安倍首相は、日本会議系の集会にビデオ・メッセージを送り、

と言い、

と明言しているのに・・・。
このままでは憲法改正の内容・改正された後の結果について、国民の75%~85%が「説明不足」とするまま国会を通過するのは目に見えています。

私感ですが、今まで政府が強引に成立、又は廃止、改正して来た法律や協定について、日本国民の75%~85%が「説明不足」「内容がよくわからない」「国会での検討不足」と考えているものと思われます。


これも日本のテレビ・マスメディアの恐ろしい犯罪行為(日本を独裁国家・軍国主義国家にするという行為)によるものなのですが、今日はこの余談までとします。

次回が本編となります、今日は遺伝子組み換え作物(GMO)とはどういうものかを分かってもらうために書いた。

きょうはここまで、またね。
 



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