オプンチア属 フラギリス変種 デヌダータ
Opuntia fragilis v. denudata BMJ228C
上の2つより、パッドは大型で学名denudata(裸の)が示す通り、刺の少ない種類です。
ユタ州南西部原産でピンクの花を付けるそうです。
テフロカクタス属 ダクティリフェルス (正しくはクムロプンチア属ダクティリフェラ)
Tephrocactus dactyliferus synonym of Cumulopuntia dactylifera
昨日、税関より直接引き取ってきたドイツU社の荷の中身です。今日の紹介はここまでで、明日も続けます。
これはやむなく任意放棄したコロティーラと同じクムロプンチア属の小型団扇サボテンで、アルゼンチン、チリ、ボリビアの高地産です。
テフロカクタス属 ニグリスピヌス
Tephrocactus nigrispinus
先日紹介したニグリスピヌスと同じものですが、こちらはかなりの大株。
残念ながら、輸送中に徒長してしまった茎節があることと、梱包を開けるときに根の付いた茎節がポロリと外れてしまったことが悔やまれます。
時とともに回復してくれるでしょう。
オプンチア属 ポリアカンタ変種ヒストリシーナ
Opuntia polyacantha v. hystricina DJF1138
ポリアカンタの4つある変種のうちの一つ、ヒストリシーナです。
以前、同じくU社から入手したジュニペリアーナとよく似ていますが、こちらのほうがパッドの緑色が鮮やかなようです。
産地はニューメキシコ。
オプンチア属 ヒストリシーナ
Opuntia hystricina MUG119 synonym of Opuntia polyacantha v. hystricina MUG119
これは単純に Opuntia hystricina とラベルしてありますが、上の Opuntia polyacantha v. hystricinaと同じ種です。外見もほとんど変わりはありません。
こちらはアリゾナ産です。
プーナ属 山こけし(スブテラネア)
Puna subterranea synonym of Maihueniopsis subterranea
今回の輸入での目玉となるべきはずだったものが、このスブテラネアです。
前回、利野塚さんに便乗して輸入していただいた時には、立派な塊根が付いていたのですが、今回のものはすべて塊根部分は切り落とされていて、なおかつ切り口にカビのようなものが付着しています。
日本の蒸し暑さでカビが広がらないうちに消毒してやる必要があります。
中部国際空港の税関へ行ってきました。
用件は、ドイツU社への注文品のうちCITES(ドイツを含め欧州からの輸入に際しては輸出国当局の検疫証明書で代用される)から漏れていたTephrocactus(Cumulopuntia) corotillaの受け取りを任意放棄することでした。
これに先立ち、植物防疫所からも、指摘されていたのですが、その時点ではワシントン条約付属書Ⅰに記載されている種類については、CITESが必要であるが、その他のサボテンについては不必要と勝手に思い込んでいました。
改めて税関から指摘され、また利野塚さんにも教えていただき、サボテン科全種がワシントン条約付属書Ⅱで規制されていることを知りました。(ユーフォルビアも同じく)
サボテン本体(種子も)を輸入するには、検疫証明書が必ず必要です。もし添付されていないものが税関で見つかれば、私と同様に任意放棄しなくてはなりません。
同じくドイツのK社からの輸入種子には検疫証明書が付けられてきたことが無く、以前には一度税関から、輸出業者に証明書を付けさせるようにしなさいと指摘されたことがあります。その時は没収とか任意放棄などということはありませんでしたが。
身内に大学職員がいるのですが、大学へも植物防疫所から、輸入に際して、より厳格に審査されると通達があったそうです。
これから輸入をしようという方は、お気を付けください。
なお、今回到着した荷は、以前「困った」というタイトルで記事にしたものの再発送分でした。
紹介は明日以降になります。
トゥニーラ属 ミクロディスカ
Tunilla microdisca
w Las Flores, San Juan, Arg.
昨年秋にメサガーデンより輸入したトゥニーラ達が根付いて、仔を噴出したものも出てきました。
カタログではすべてオプンチア・ミクロディスカに分類されていて、正確な学名ではないかもしれません。