豊橋カクタスクラブ会員のＩさんの温室訪問記です。
先日行われた県下3クラブ合同例会でお会いし、団扇サボテンの同定に協力を依頼され、本日、同輩のＯｐｕｎｔｉさんとお伺いしてきました。
２つある温室のうち、最初はご自宅庭のほうです。
団扇以外にも、というかそれ以外のほうがメインのようですが、例によって団扇を中心にレポートします。
プーナ属 スブテラネア
Puna subterranea synonym of Maihueniopsis subterranea
温室に入って一番に目に入ったのが、接いであるとはいえ、大きなスブテラネアです。
こんな大きな株は、写真でしかお目にかかったことがありません。
画像はほぼ実物大です。
このスブテラネア、うちにあったものは多分接ぎもののカキコだと思いますが、２年以上も根を出してくれませんでした。小型南米団扇では最大の難物と言っても過言ではなかろうと思います。
マイウエニオプシス属 ヒポガエア
Maihueniopsis hypogaea
刺も茎節もグロメラータより大きなヒポガエアです。
うちにあるものの出所はここでした。
マイウエニオプシス属 グロメラータ
Maihueniopsis glomerata
クムロプンチア属なのかマイウエニオプシス属なのかも判別できませんでしたが、刺の綺麗な株です。
いろいろ当たった結果、刺とパッドの形状からエキナセアにたどり着きましたが。
追記 6/26
利野塚さんに同定していただき、種名を訂正しました。
アウストロシリンドロプンチア属 ラウヒあるいはラウイー
Austrocylindropuntia floccosa f. rauhii
白い髭が美しいラウヒ（多分)の群生です。
この種類をここまで綺麗に保つのは大変です。
ストロンボカクタス属 菊水
Strombocactus disciformis
Ｉさんは石の仏像彫刻師を仕事にされていて、山の中の仕事場にお邪魔したら、ちょうど取り掛かっておられる白い綺麗な大理石の仏像が仰向けに寝ていました。
仕事場脇にも温室があって、鑿とハンマーを振るわれる合間に、サボテンに癒されて折られるようです。
右 コリノプンチア属 武者団扇
左 テフロカクタス属 アオラカンサス
right Corynopuntia invicta synonym of Grusonia invicta
left Tephrocactus aoracanthus
アオラカンサスは強光線に当てると刺が２０センチ近くまで長くなるそうで、温室内の光の柔らかい北側において、刺を抑制しておられるとのこと。
アストロフィツム属 碧瑠璃鸞鳳玉(肋骨タイプ）
Astrophytum myriostigma var. nudum
同じく仕事場脇の温室での一枚。
一抱えもある大きなランポーがデンと座っていました。