ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

東大寺 二月堂 お水取り 2012

2012-03-09 12:32:50 | お水取り
東大寺 二月堂の修二会(しゅにえ)・通称 お水取り は今年で
1261回目。
その間、平家の焼き討ち、戦国時代の動乱、第二次世界大戦など
様々な危機はありましたが、お寺と人々の努力によって守り伝えられてきた
法要です

3月1日から本行が始まり、14日で満行となります
二月堂のご本尊は十一面観音。(大・小の2体あります)
前半の7日間は大観音様、後半は小観音様に祈りを捧げます
3月7日はその小観音出御(しゅつぎょ)の日。
夕方5時頃、二月堂に上ります

出番を待つお松明



5時半頃、手向山八幡宮の宮司さんがお堂に入られ、
(長刀をお持ちなので驚きました)
堂内では雅楽が演奏され、荘厳な雰囲気に包まれます

6時を過ぎると、この人出


今年は、階段横の場所で拝観することが出来ました
階段の天井まで届く炎もこんなに身近に見えます





火の粉が降りかかる場所に居ましたので、かなり灰を被りました
この灰を被ると一年間、無病息災で過ごせると言われています

今年はあまり寒く無く、楽でしたがいつもだと凍りそうに成る程
寒い中、2時間以上前から立ったまま待っている訳ですから、
健康でなければ拝観することは出来ないのだと思います

と言う事は、この場所に来る事ができる体力と気力があるうちは
無病息災で過ごせる、という事になるのだと思うのです


人波が去った後、静寂になった境内に読経の声や行法の音が響きます

「水取りや 籠りの僧の 沓の音」  松尾芭蕉

1261年間絶えることなく続き、300年前、芭蕉も見て聞いた光景と音を、
21世紀の私が体験していると思うと、時間の流れって・・と
不思議な気持ちになりました

来年もこの場所に来る事が出来るようお祈りして帰路につきました

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