ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

お水取り・お松明

2013-03-10 14:55:01 | お水取り
修二会の行で一番有名なお松明。
今年は、3月8日に出かけました
信じられない程、暖かな日です
籠松明が出来上がってました
(70キロもの重さがあるそうです)



5時過ぎ、二月堂に到着
舞台下の芝生は少しだけ余裕がありました
大仏殿の屋根に夕日が沈んでいきます。
日が暮れてもまだコートが要らない。
大勢の人を入れると危険なので、6時過ぎにはロープが張られ
入場出来ないようになりました




7時、境内の大鐘の音と共に1本目の松明が上堂します
こんなに炎が上がって、大丈夫?といつも心配。







待ってる時間が退屈だったことも、お松明を見たら、吹っ飛んでしまいます
今年も来て良かった!
2本目、3本目・・・と、松明が上堂する間、堂内では、練行衆の沓の音が
高らかに響いています
これは「観音様、参りましたよ」と合図している音だとか・・・

7時半頃、10本の松明の上堂が終わり
この夜の声明を聞く為、局に入ります
夫は、事前に許可を頂いていたので、内陣へと入って行きました
(この時ばかりは男性が羨ましいです!)

お松明の後、初夜の行は参拝の方の興奮冷めやらず・・・で
賑やかなのですが、金曜日という事もあって、特別騒がしいです。
局でも、女性同士の私語。携帯の着信音。レジ袋の音・・・
脱帽しない男性・・・マナー違反多し!

それでも、南無観の宝号が始まる頃には、少し落ち着き・・
五体投地の「ダーン」の音で静かになっていきます。
でも、相変わらず、携帯の着信音!
神名帳奉読が始まると、帰っていく人が増えて、終わる頃には
最前列の人が残るのみ。

神名帳奉読は独特の節回しに聞き入ってしまうのです。
周囲が静かになった事もあり、本当に神々が堂内にいらして下さった
ような荘厳な空気が満ちてきます。

神名帳奉読の前、法螺貝が鳴り響き、須弥壇のすべての燈明に灯りが
ともされます。
揺らぐ炎。戸帳に映る練行衆の影。
幻想的でとても煌びやか!
これだけでもテンション、上がりますね。
そして・・・「例に依って大菩薩大明神等、勧請じ奉らん・・・」

内陣に入った夫の話では、練行衆の内々陣は少し垣間見えるだけですが、
音・灯明の灯りに揺らぐ僧の姿はとても神秘的だったそうです
間近で五体投地が見える場所に居たそう。

この後、半夜の法華懺法・後夜・晨朝と続きますが翌日の予定もあるので
残念ながら、お堂を後にします
自然と南無観コーラスと神名帳の節(春日の大明神♪布留の大明神♪)
を口ずさみながら家路を急ぎました。
それにしても・・・
「南無観自在菩薩」と唱える処を、「南無観!」と省略するばかりか
時には「観!」と最大限の省略。不謹慎ですが・・・楽しいです

そういえば、薬師寺の花会式では「南無薬師如来」を
「なむや~!」でした。それも絶叫~!
月末は、「なむや~」を聞きに行きます。

今年もお松明を見ることが出来きて感謝します。
多くの人々の協力があって、修二会は成り立つ事にも感謝。
全ての人々が幸せに過ごせますように・・・

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