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音楽・小説・その他、思いついたことをだらだらと綴る
アールグレイの気まぐれ日記

枯れない樹のもとに

2005-12-30 | ライブ
Plastic Tree 「花燃えて、亡霊の涙、天幕に堕ちる。」
12月30日 Zepp Osaka


今回も「うわ~プラだぁ!」って空間だった。
ステージも照明も映像も音も、全部でプラってカンジ。
ステージはサーカス小屋のよう。紅白の天幕。空中ブランコの吊りもの。
こういう作り込んで見せるステージは好きだ。
照明でぐっときたのは『星座づくり』
ムービングの動き方とか色の変わり方とか最高に綺麗だった。
映像は要所要所に使われていて
『最終電車』ではエンドロールのように歌詞が流れてメンバーの名前も出て
まさにエンディングに相応しい演出。
これ見ると「あぁ終わるんだなぁ」としみじみする。
1部と2部の間の映像も面白かった。
懐かしさ漂う昭和時代のザラザラした映像と特徴あるナレーション。
天気予報もシュールで面白かったし。

2部始まりはスローな『サーカス』。
逆光で見えなかった顔が見えたと思ったらサーカスのピエロを思わせる仮面をつけていた。
続く『空中ブランコ』ではパントマイム(?)をする演者が二人。
これがなんか怖くて。
センターと両弦楽器隊の間に位置していた二人が、
油が切れたロボットのように動いては止まり、動いては止まりを繰り返しながら
ゆっくりとセンターの竜太朗さんの後ろへ。
サビを前にしてがっつり後ろから捕獲されるんじゃないかと思ってしまった(苦笑)
なんのことはない、竜太朗さんの後ろで千手観音ばりに
ゆらゆらと両手を上げ下げしただけなんだけど(きっと翼に見立てたんだろう)
なんかこの演出怖い。っていうか、この曲がもともと怖いのか…
後ろでゆらゆらしていた二人はそのあとじわじわと初めの位置に戻り曲が終わる。
その後に始まった『月の光をたよりに』は、最初なんの曲かわからなかったくらい
アレンジ(というのか?)されててかわいいカンジの曲になってた。
あのイントロの気持ち悪さがなくなってて、それはそれでちょっと残念。
残念と言えば『パラノイア』が聴けなかったこと。あの頭に残るサビ好きなのに。

プラはいろんな感情が渦巻くライブをする。
『名前のない花』のサビで正さんとアキラさんがコーラス入れたんだけど
それが意外にも胸にぐっときた。うわぁなんてことするんだって。
『Ghost』の竜太朗さんの暴れっぷりとか別の意味でうわぁってなったし。

時々、竜太朗さんは何に不安を感じているんだろうって思う。
なんか不安げな気持ちがこっちにまで伝染してくる。
確かにライブの動員は減ってるかもしれない。今回一番後ろの柵は人を入れなかったし。
あんまり自信満々だとプラらしくないかもしれないけど
逢いたいと思ってる人はまだまだ全国に沢山いるよ。きっと。
全国ツアー嬉しいよ。小さいハコは音勝負になるんだろうけど
またこんな全部でプラの世界観を魅せてくれるステージを見たいよ。
だから「待ってろよ!」ぐらいのイキオイでいて欲しい…

いやでもライブはホントに良かった。いいライブ納めとなりました。
思えば2005年はプラから始まってプラで終わった1年だった。
来年も逢いに行くからね。


【セットリスト】

01.イロゴト  02.メランコリック
03.絶望の丘  04.星座づくり  05.讃美歌
06.名前のない花  07.水色ガールフレンド
08.「雪蛍」  09.懺悔は浴室で。  10.バリア
映像:プラ日報 
11.サーカス  12.空中ブランコ  13.月の光をたよりに
14.うわのそら  15.ダンスマカブラ
16.Ghost  17.怪物くん  18.ナショナルキッド
19.クリーム  20.最終電車
【En1】21.ツメタイヒカリ
【En2】22.リセット  23.サイコガーデン
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