Nのために

●Ｎのために●　　湊かなえ
東京創元社　　２０１０．１

大学１年生の秋、杉下希美は運命的な出会いをする。台風による床上浸水がきっかけで、同じアパートの安藤望・西崎真人と親しくなったのだ。
努力家の安藤と、小説化志望の西崎…それぞれにトラウマと屈折があり、夢を抱く３人は、やがてある計画に手を染めた。
すべては「Ｎ」のために・・・


東京の高級タワーマンションで起きた夫婦殺人事件。そこに居合わせた４人のそれぞれの語りから、それぞれ大切に思うＮのためにした行動、ついた嘘・・・
これミスリードでしょう！　と思っていたことが、全然違ってて…ミステリ読みの深読みだったようです（苦笑）
各々のキャラが、ちょっと中途半端だったような気もします。著者ならもっと振り切れていてもいいような。
でも、それぞれの真実はどうだったんだろうと思ってぐいぐい読みすすめられました。