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音楽・小説・その他、思いついたことをだらだらと綴る
アールグレイの気まぐれ日記

未来はいつだって意志と一緒に

2009-11-05 | 日記
●WILL●  本多孝好
集英社  2009.10

18歳の時に両親を事故で亡くし、家業の葬儀屋を継いだ森野は、29歳になった現在も古株と新人の2人の従業員と共に、寂れた商店街の片隅で店を続けている。
アメリカに住む幼馴染みの神田とは、時折電話で話をする程度。
そんな森野のもとに、仕事で関わった「死者」にまつわる不思議な話が持ち込まれる・・・


連作短編集。
温度をあまり感じない森野だったけれど、エピローグの後半部分からホロリときてしまいました。
神田はカッコイイし、葬儀屋の古株の竹林も新人の桑田もいいキャラクターだし。
心にじんわりと沁みてくるあたたかさを感じました。
7年前の話である「MOMENT」も改めて読もうかな。
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