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音楽・小説・その他、思いついたことをだらだらと綴る
アールグレイの気まぐれ日記

いつかはそこから出なくては

2006-10-27 | 
●誰か● 宮部みゆき
実業之日本社  2003.11

今多コンツェルン会長の運転手をしていた梶田が自転車に撥ねられて亡くなった。
義父でもある会長に、遺された二人の娘の相談相手を頼まれた杉村三郎。
妹の梨子は、父親の人生を綴った本を出版して犯人を捕まえるきっかけにしたいと言うが、姉の聡美は、4歳の頃に誘拐された事件をもとに、父親に後ろ暗い過去があると思って掘り返したくないと言う。
杉村は梶田の過去を探りはじめる…


いま売れている「名もなき毒」のシリーズ第1弾(?)にあたるということで読むことにした。
財界の要人の一人である義父、その会社組織の末端にいる杉村。
偉い舅を持つと肩身の狭い思いをする…が、妻や幼い娘との関係がものすごく暖かくて、そんな探偵役も珍しいなと思ってしまった。
義父との関係が、この後のシリーズでどうなっていくかが楽しみだ。
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