ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

育夢学園通信 Power No.32

2006年07月20日 23時23分00秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

発行日 2006年5月24日(水)   発行・文責 長坂 徳久

【運動の「要」(かなめ)、トランクとは?】  

   身体の使い方が日本で一番うまい人は誰だと思いますか? 

坂東玉三郎 

だと私は思っています。

  育夢学園では、「スピード・パワー・柔軟性(バランス+柔らかさ)」を養う、【SAQトレーニング】を取り入れています。

・S=スピード  (直線のスピード) 

・A=アジリティー(動きの切り替えし(ドリブルなど)のスピード) 

・Q=クイックネス(止から動への一瞬のスピード)。 

そして、私たちがこのSAQ以上に注目しているのが、「トランク」(胴体理論、トータル・トランク・ムーブメント理論)と呼ばれるものです。 胴体理論は、故・伊藤昇先生(少林寺拳法六段・元支部長、飛龍会代表)により確立されました。坂東玉三郎はこの伊藤先生から多くの指導を受けたのです。(ただし、坂東玉三郎の実力は、伊藤先生をもってしても指導以前から秀逸だったとのことです。) 胴体理論を簡単に説明すると次の理論です。

①人間の動きで一番大切なのは「胴体」の動き。車にたとえるとわかりやすい。足・・タイヤ  手・・ハンドル  胴体・・エンジン

②胴体の動きは次の3つに集約される。

(1)丸める・反る

「丸める・反る」とは、「骨盤」を丸める・反るということです。脚を後ろに振り上げたときに骨盤は、反ります。蹴りだしたとき(前に出したとき)に骨盤は丸まります。この丸める・反るがよくなると、下半身(脚・足)の動きがよくなります。具体時には、「走ること」「サッカーのキック」「武道の蹴り」など。

(2)伸ばす・縮める

「伸ばす・縮める」とは、片方のわき腹が伸び、反対のわき腹が縮んでいくこと。伸ばす側は肋骨と骨盤が引き離されていく。上半身(手・腕)の動きがよくなります。具体的には、「投げること」「手で打つこと」「武道のパンチ」など。

(3)捻り

「捻り」とは、股関節を境に、胴体と下半身が逆ねじりになります。このことであらゆる動きの「パワー」が発揮できます。「打つパワー」「投げるパワー」「蹴るパワー」など。  

  このような胴体の身体操作を重視して指導しているところは、近辺では育夢学園以外では、岸田先生(岸田整骨院院長)の「ココ・クラブ」や五條のボディーステーション「ゴルジ」(岸田代表)ぐらいでしょう。(岸田先生が指導されているバレーボールチームや関連のサッカーチーム、その他もトランクをやっています。)その他のスポーツ指導の現状はまだまだ、手がどう、足がどうと「枝葉」の指導に終始しています。断言できます。

  胴体理論(トランク体操)をマスターすれば、

・運動の出来ない、苦手な子でも「人並み以上」にはなれます。

・運動のできる子は、「チームや団体でトップクラス」になれます。

・チームでトップクラスの子は、「全国で通用する」レベルになれます。

・お父さんの「ゴルフ」のレベル、お母さんの「掃除」のレベルも格段に上がります!(笑)

   少林寺拳法橋本西支部では、このトランク体操を稽古の中で一番重要視しています。それは、ある時期からこのトランク体操を取り入れたことで次の点が変わったからです。

①みんながよりうまくなった。(みんなが伸びた。)

②支部内でトップクラスの拳士が、国内でトップクラスの拳士となった。

  育夢学園「橋本総合運動スクール DWF」では、この胴体理論とSAQトレーニングを柱に体育・トレーニング指導を行っています。 ※DWFとは、Dream・World・Futureの略です。


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