ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

Power No.66

2008年02月18日 00時32分24秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

NPO法人 こころとからだの総合教育 育夢学園通信

発行日 2008年2月16日(土) 発行・文責 理事長 長坂徳久

【石川啄木の短歌を一字読解で授業】

(2/9 土曜スクール高学年国語より)

 教育出版「6年国語下」に、石川啄木の短歌がある。その短歌を元に、一字読解の授業をした。TOSSランドの国友靖夫氏(北海道)の追試である。 

 主な発問、指示のみ掲載する。 

 

 晴れし空  あふ(お)げばいつも   口笛を  ふきたくなりて  ふきて遊びき                                            石川 啄木

 

<発問> むずかしいよ。作者は、誰ですか?

「石川啄木です。」

『なぜ、分るのですか?』

「書いてあります。」

 

<指示> この短歌を、五・七・五・七・七で区切ります。赤鉛筆で、線を入れなさい。

 

<指示> 「晴れし空」とあります。この言葉を、普通の言い方に直しなさい。 

 晴れてる空   晴れた空   晴れている空。 どれも「良し」とした。

 

<指示> 「ふきたくなりて」とあります。この言葉を、普通の言い方に直しなさい。 

 ふきたくなって  ふきたくなった  ふきたくなる 

 『「なりて」というのは、このあとにもまだ続きそうな言い方です。この 3つの中で、まだ続きそうなのは・・・?(「ふきたくなって」)そう、だから、 ここでの正解は、「ふきたくなって」ですね。』

 

<指示> 「ふきて遊びき」とあります。この言葉を、普通の言い方に直しなさい。  

 ふいて遊んだ  ふきながら遊ぶ  ふいて遊ぶ 

 『「遊びき」は、「遊んだ」が正解です。ここでは「ふいて遊んだ」がいいですね。』

 

 <指示> この短歌を、普通の言い方に直しなさい。 

  晴れた空を見ると、いつも口笛がふきたくなってふいて遊んだ。 

  晴れた空を見上げたら、口笛をふきたくなったから、ふいて遊んだ。                                                            

 

<発問> 話者(作者)は、今、口笛をふいていますか?

 「ふいていません。「遊んだ」って書いてあるから、前のことです。」と回答有。

 

 <発問> 話者(作者)は今、大人ですか?子どもですか? 

 これは、一人ひとりのイメージである。 いずれの場合でも、解釈は成り立つ。 

 長坂の解釈を紹介して、授業を終えた。 

 晴れた青空を見上げた話者(作者)が、「子どものころ、いつも空を見上げては、口笛をふいて遊んでいたよなあ」と、昔を懐かしんで詠んだ短歌である。


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