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映画・演劇のレビュー

『デッドプール&ウルヴァリン』

2024-08-03 05:29:00 | 映画

ショーン・レビ監督作品だから、それなりには楽しめるはず。暑いし、ダルイからなんかスカッとする映画を見たいと思ってこれを見ることにした。それにしてもこんな2大スター共演映画が作られるのか、と驚く。ライアン・レイノルズはともかくヒュー・ジャックマンはよく引き受けたな、と感動する。ディズニー、マーベルはもうなんでもありだ。アメリカでは大ヒットしたようだが、日本ではもう悲惨な入りみたい。(帰ってきてから見た毎日新聞夕刊の映画欄には大ヒット中と映画記者が書いてあったが)

さて、映画である。もう無茶苦茶している。なんでもありのバカ騒ぎ。最近こういうタガが外れたような映画がよくある。もちろん面白かったならなんでもありでいいけど、ここまでやるともうどうでもいいよ、と思う。映画を見ているという緊張感はなくなる。何が起きてもなんとも思わないようになるのだ。それってヤバくないか?

ふたりのバディムービーだが、戦う敵がよくわからないし、設定はあるがなんでもありだから、何が起きても驚かない。ここまでルールがないのはまずい。

最初から最後まで,その調子である。だから掟破りの快感なんてない。デッドプールが100人出てきたってそれが何って感じ。こんな映画が作られる。しかも天下のディズニー映画である。骨抜きの『スターウォーズ』を連発して最初のルーカスの夢を打ち砕いた今のディズニー。20世紀FOXから奪い取った権利を駆使してこんな映画を作り好き放題する。これを夢の共演とは思わない。コングとゴジラの共演以上に虚しい映画だった。


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