習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『16ブロック』

2006-10-15 23:45:44 | 映画
 ブルース・ウィリスがリチャード・ドナーと手を組んだポリスアクション。これはかなり期待できると思ったのだが、いまいち乗り切らなかった。中途半端な作り方をしているからだろう。派手なアクションというわけでもなく、ドキドキさせられるようなストーリーテリングがあるわけでもない。

 『ダイハード』と『リーサルウエポン』が合体したような映画ではないのだ。もちろん丁寧に作られた小味ながらもしっかりした作品で、『リーサルウエポン4』のような緩い映画ではない。だけど今このクラスの映画をこの2人が作っていていいのだろうか。2人が過去の人だなんて思いたくない。今でしか作れない彼らの映画を見せて欲しいのだ。

 ラストのほっとさせられるエンディングも含めて、このアベレージ作品は見ていてなんかくやしい。16ブロックという短い区間を、2時間もあるのに移動しきれないもどかしさ、追っ手との頭脳戦、そんな中で2人の友情が深まっていくこと、そういう定番の中で、なのに見ている僕たちを虜にし興奮させてくれる娯楽映画の王道を行く、そんな映画に出来なかったのか。

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