昨年公開の映画だが、もう配信が始まった。『ミッドナイト・スワン』の内田英治監督なので見ることにしたのだが、そのあまりの酷さに衝撃を受けた。こんな映画があっていいのか？ お話はめちゃくちゃだし、コメディなのか、シリアスなのかも判別不可能で、もちろん笑えない。
現場叩き上げの刑事がまさかの配置換えで音楽隊になる。設定は明らかコメディ。お話は定番から一歩も出ないけど、冒頭の老人狙いのアポ電強盗をラストまで引っ張るのが、わけがわからない。意味がない。警察音楽隊の話だけで充分だと思う。そこをちゃんと描いて欲しい。
ちゃんと取材して作っているはずだけど、なんかあり得ない気がする。警察の音楽隊ってあんな扱いをされているのだろうか。信じられない。
ラストの捕物とか、コンサートとか、嘘くささ満載で笑えない。（もちろん感動もしないよ！）阿部寛は『とんび』に続いて熱い男を熱演して今回も空回り。昨年より今年にかけて絶好調の磯村勇人もこれは汚点。
