1964年の日活映画。浅丘ルリ子の100本記念作品だということ、らしい。地味な内容だけど、かなりの力を入れた大作仕様の文芸大作映画になっている。モノクロの荒々しい映像は素晴らしい。だけど、なんだか話に乗れない。
お話はただ、表面的なものにしかならない。浅丘ルリ子がとても美しいからそれだけでもいいけど、その熱演は残念ながら空まわりしている。相手役がなんと伊丹十三(まだ一三名義で)である。地味。でも . . . 本文を読む
久々のあうん堂は『語りのとき』編と『集いのとき』編の2本立て。まず『語りのとき』から見る。なんとこれは26年前のあうん堂旗揚げ公演『あやなきまにまに』の続編だった。あの時夜の産婦人科待合室で出会ったふたりが24年後の今日、偶然再会する。記憶障害を抱えて生きる山村(杉山寿弥)と、原田(杉原淳平)。まさかの再会。あの頃の話、今の彼らの生活。昼間の公園のベンチで語り合う時間。それぞれの現状が語られるので . . . 本文を読む
ザック・スナイダーがNetflixで挑む2部作の完結編。配信公開だがかなりの大作映画。宇宙を舞台にした『七人の侍』である。ストーリーの骨子は黒澤映画からいただき、『スターウォーズ』や『砂の惑星』の現代版に挑む。
ただ、僕は先日見たドゥニ・ヴィルヌーブの『砂の惑星』シリーズ同様、まるでお話に乗れなかった。(ただ、あの映画のビジュアルは素晴らしい)この手のファンタジー映画の惑星間の争い事に興味ないか . . . 本文を読む