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映画・演劇のレビュー

坂道の階『それは、満月の夜のことでした』

2024-04-09 20:54:00 | 演劇
今年の『階』は「坂道の階」。階は久野那美のプロデュース公演。公演ごとに集まり終了後解散する。今回は七井悠のひとり芝居。40分の中編。   彼はそれまでお家でのんびりしていたのか。夜中にコンビニに行く。もう1本、ビールを買いに行った帰り道。たった1本の500ミリ缶を片手に持ち家に帰る途中。街灯の明かりに誘われて、満月の夜に出会う。そこから始まるファンタジー。それはまるで絵本のようなお芝 . . . 本文を読む
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『ある閉ざされた雪の山荘で』

2024-04-09 11:28:21 | 映画
監督が飯塚健だから少し期待した。でも原作があの東野圭吾だし、評判も悪いし、きっと話に破綻だらけでだめだめかもしれない。(もちろん原作は未読)不安だらけではあるけど、配信だから見ることにした。それにしても早い。この1月に公開されたばかりの映画がもうAmazonから配信がスタートしているのだ。これって昔の劇場公開から2番館上映というパターンよりも早いのではないか。 一応終盤までそれなりには緊張が持続 . . . 本文を読む
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伊藤朱里『名前も呼べない』

2024-04-09 07:46:00 | その他
伊藤朱里のデビュー作。2015年作品。太宰賞を受賞した。25歳の女の2年に亘る不倫を描く。45歳の派遣先の上司。派遣満了で職場を去る。その前に上司とは関係を清算した。彼にはふたり目の子供が出来たらしい。同僚から聞かされた。だが、主人公である恵那の恋人は彼ではない。小説は少しずつ小出しにして事実を見せていく。衝撃は2度ある。まずは親友のメリッサが男だったこと。そして不倫の恋人との間にセックスはないこ . . . 本文を読む
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『ゴッドランド』

2024-04-09 06:05:00 | 映画
アイスランドの気鋭フリーヌル・パルマソンが監督・脚本。2時間23分の長編はあまりにも淡々としたタッチで描かれ寡黙。スクリーンにはアイスランドの過酷で美しい風景が静止画のようにフィックスで長く示される。主人公の牧師が撮る写真のように。19世紀後半、デンマーク統治下のアイスランド。布教の為、辺境の村にやって来て教会を建てる使命を受けた。そのための旅が描かれる。船ではなく、陸路から旅したのはこの島を自分 . . . 本文を読む
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