なんだかつかみどころのない映画だ。『零落』の浅野いにおによる成人向け青年漫画(だからエロもある)の映画化作品。主人公の男女が中学生だという事に驚く。中2から中3にかけての時間が描かれている。もちろん演じているふたりは大人なのだが、違和感はない。最初感じた驚きは彼らの大胆な行動ゆえである。(要するにセックスですね)
早熟な男女というより幼すぎてあまり何も考えてないように見える。お互いの感情が見えて . . . 本文を読む
ある男と出会う。不思議な男だ。名前はリ・ジョンヒョク。たぶん。それって僕は見てないけど大ヒットした韓国ドラマ『愛の不時着』のヒョンビンが演じた主人公の名前らしい。ふざけているのではない。この男は実在しない幻でその幻に出会う9人の男女のお話。井上荒野としては珍しい軽いタッチの短編連作である。たわいないエピソードの羅列で大した小説ではないけど、楽しく読めるし、時間つぶしには最適。通勤電車の中で読んだら . . . 本文を読む
高橋伴明監督が復活した。久々の新作である。2021年公開のこの作品に続いて昨年『夜明けまでバス停で』も高い評価を得ている。人生の最終ラウンドに入ったからやり残したくないのだろう。ピンク映画時代の作品はあまり見ていないけど、一般映画デビューの『TATTOO<刺青>あり』以降、ほぼすべての映画を見ている。『愛の新世界』『光の雨』『丘を越えて』2000年前後がキャリアのピークだったはずだ。2 . . . 本文を読む