いかにもスコセッシが好きそうな映画だ。でも、今回は自分で作るのではなく、若い才能をプロデュースした。監督はアルフォンソ・ゴメス=レホン。凄い才能だ。エジソン同様自分に絶対の自信があるのだろう。この大胆な作り方で一気にラストまで突き進む。観客なんて置いてけぼりだ。説明不要、問答無用でどんどん話を進めていく。
テンポがよすぎて、置いてけぼりにされそうになる。107分なのに、盛りだくさん。ぼんやり見て . . . 本文を読む
もうこんな小説ばかり読んでいる。40歳を迎える一人暮らしの女性がたまたま、ずうずうしい隣の部屋の老婆と知り合いになり、なんとなく彼女の世話をすることになる。彼女の部屋のかたずけを頼まれる。ゴミ屋敷と化していた部屋を整理していくことで、だんだん彼女と心を通い合わせていくことになる。
老婆とひとり暮らしの女。『その扉をたたく音』と同じパターンだ。なんだか、今はこういうパターンに心惹かれる。誰かのため . . . 本文を読む
29歳無職。ミュージシャン志望。でも、才能はない。(たぶん) 努力もしない。親からの仕送りで生活している。親が金持ちだからなんと毎月20万も貰っている。だから働かなくても生きていける。大学を卒業してもう7年になる。
最悪だな、ときっと誰もが思う。本人もそう思っている。だけど、そんな自堕落な生活を続けている。そんな彼がたまたまボランティアで訪問した介護施設でひとりの青年と出会う。このホームで介護士 . . . 本文を読む
なんと靭公園が舞台になる小説だ。公園のすぐそばできた小さなサンドイッチ屋「ピクニックバスケット」。姉と妹のふたりで店の切り盛りをしている。そこにやってくるお客さんとのお話だ。常連の小野寺さんやここにパンをおろす川端さんというふたりをレギュラーにして5つのエピソードが綴られていく。
なんだかほのぼのして楽しい。こんな店があればいい。よくあるパターンなのだけど、おいしいものを食べて、楽しい毎日を過ご . . . 本文を読む
今年のHPF最終番組。阪本龍夫先生のオリジナル台本。2022年冬を舞台にした4人の少女たちの物語。コロナも一段落して日常が戻ってきたはずなのだが、現実は苛酷で、政府は憲法を改悪して、自衛隊は軍隊になり、ワクチンは一応いき渡ったが、さらに強烈な変異株が蔓延しつつある。クリスマスイブの直前。なぜか職員室には先生たちは誰もいない。学校自体もひっそりしている。不穏な空気。そんなところから始まる。
明日の . . . 本文を読む