大みそかの今日、さきほど今年最後の映画を見た。劇場で見逃した『パピヨン』だ。とてもいい映画で満足した。マックイーンの傑作『パピヨン』の2度目の映画化作品である。どうして今頃これをリメイクするのか、よくわからないけど、高校生の頃、劇場で見て号泣したあの映画が今どうよみがえるのか、気になった。大好きだったあの映画がまるで趣の異なる静かな映画として再び作られ、それがちゃんと胸に沁みた。よかった。熱い映画 . . . 本文を読む
今年最後にこれだけは見ておきたいと思った。3時間29分の超大作である。NETFLIXの提供なので、小規模の劇場で充分な宣伝もなくひそかに上映されている。大阪ではシネリーブル梅田で1日1回上映のみ。でも、映画ファンなら誰もが知っている今年一番の問題作であろう。
ただ、期待が大きすぎたからだろうか、僕には少しがっかりな作品だった。70年代、10代のころ、リアルタイムで『タクシードライバー』を見た世代 . . . 本文を読む
「毎日が実験だ」というキャッチフレーズが気持ちいいし、初々しい。そういう作り手側の姿勢がちゃんと芝居に反映されている。一人芝居で、ある男の内面の葛藤をいくつもの視点からみつめていく。現実と虚構のはざまで行き来する、短いシーンの積み重ねで、気負いなく、とても自然な心情を表現しようとした。決して頭でっかちで観念的なもの、というわけではない。ただストーリーを追っていくわけではなく、その瞬間瞬間の感情を点 . . . 本文を読む