久々にホラー映画を見た。昔は劇場公開されるホラー映画ならすべて見ていたほどのマニアだったのだが、(というか、劇場公開されるホラー映画の数が知れていたから、見ることが出来たのだろう)今では、当時よりもさらに少ないにも関わらず、見ない。だって、見てもつまらないからだ。時間の無駄はしたくない。それに劇場公開は少ないけど、DVDでならすさまじい量の凡百のホラー映画が公開されている。その棚の前に立つだけでげ . . . 本文を読む
1909年。今のソウル。京城。ある日本人一家の1日。何でもない会話の中から彼らの置かれている今が見えてくる。そして、日韓併合直前の朝鮮の気分も、ほんの少し見え隠れしてくる。平田オリザの傑作シリーズの第1作。今まで何度か見ているけれども、久しぶりの再演を見て、改めてその完成度の高さに驚く。今から30年近く前に書かれた作品なのである。
二十代の若い作家がこういう広い視野か . . . 本文を読む
寺田夢酔7年ぶりの新作。満を持しての新作のはずなのだが、そこには気負いはない。それどころかとても軽やかなタッチでこのミステリーに挑んでいる。前作『オー・マイ・リョーマ』も前回の再演(何度となく再演を繰り返している)より軽めの作品に仕上げていたけど、今回の新作はそれ以上にフットワークは軽い。主人公は寺田自らが演じる柳田国男なのだが、竜馬の時と同じように、演出を兼ねる彼は舞台にはほとんど登場しない。要 . . . 本文を読む