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映画・演劇のレビュー

『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命』

2014-05-11 20:26:53 | 映画
 未公開、あるいは単館公開の地味な映画をツタヤで発掘してくるのは秘かな楽しみだ。結構リスキーなのだが、思いもしないような作品に出会うとかなりうれしい。膨大な映画の中から、敢えて選ぶ1作だから、慎重に選択する。情報源はパッケージのデザインと、紹介文だけである。もちろん、スタッフ、キャストで選ぶことも可能だが、発掘なのだから、知らない監督、未知の国の映画を選ぶことが多い。こんな映画作られていたんだ、と . . . 本文を読む
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スクエア『アベノ座の怪人たち』

2014-05-11 20:25:35 | 演劇
 とても単純な構造の芝居なのだが、よくできていて、単調な芝居で2時間以上の長尺なのに、なぜか全く飽きさせない。串団子方式の単調なストーリー展開(毎回長い完全暗転がある)なのだが、ショートストーリとしてそれぞれが独立した様相を呈しており、ゲストの役者の個性にも助けられて、次はどんな話がくるのか、とワクワクさせられる。いつものスクエアとはいささか趣を異にしているけど、それは近鉄アート館のオープニング企 . . . 本文を読む
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劇団大阪新撰組『タカラバコ』

2014-05-11 20:23:57 | 演劇
 泥臭くて垢抜けない。でも、とても暖かくて、気持ちがいい。これこそ新撰組の芝居だ、そう思わされる。そんな作品を南陽子さんが作った。そのことを心から喜びたい。いくつもの試行錯誤を経て、ようやくここまでたどりついたのだ。2時間超えの大作である。これは彼女の本格長編作品第1作でもある。さらには、結構ダークな内容でもある。きちんと世界観を確立して、ここに描かれる社会の在り方を背景にして怖い作品を作ることも . . . 本文を読む
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『ケルベロスの肖像』

2014-05-11 20:22:40 | 映画
 海堂尊の小説を映画化した『チームバチスタの栄光』からスタートしたこのシリーズは、映画では竹内結子と阿部寛が主演して2本作られた。どちらもよくできた作品でよかったのだが、その2作品も含めて、さらに数作品がTVドラマとして制作された。そちらは伊藤淳史と仲村トオルが主演する。今回の映画は、なんとそのTV版のスタッフ、キャストによるものだ。  よくあるTVシリーズの劇場版なのだが、先行する映画シリーズ . . . 本文を読む
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『クロワッサンで朝食を』

2014-05-11 20:16:20 | 映画
ジャンヌ・モローが頑なな老女を演じる。金持ちだけど、身寄りもなく、一人ぼっちなのに、人を拒否する。憐れまれるのはいや。人を見下すのは、プライドの高さだけではなく、拒絶されるのが怖いからかもしれない。そんな彼女のもとに家政婦としてやってきた中年女性。エストニアからパリに出てきた。老人ホームで働いていたが、仕事を辞めて2年間老いた母親の介護をして、看取った。一人になった彼女が、そんなわがままな寝たき . . . 本文を読む
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