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映画・演劇のレビュー

浮狼舎(番外公演)『花の星・闇の月』

2009-02-16 22:10:56 | 演劇
 神原さんの芝居を見るのは久しぶりだ。うまく時間が合わなかったからだが、あまりに公演数が多すぎて追いきれない。  休むことなくエネルギッシュに続々と公演を打ち続けるそんな彼女の姿勢にはいつも感動させられる。そして、いつも「神原さん!」としか言いようのない芝居を見せてくださるのもすごい。彼女はすべてを自分色に染め上げなくては気がすまない人だ。そんな神原さんが、今回は少しいつもとは違う世界を見せてく . . . 本文を読む
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『旅立ち~足寄より~』

2009-02-16 20:59:21 | 映画
 松山千春の若き日の自伝(23歳の頃書いたらしい)の映画化である。なんで今頃これが映画になるのやら、よくわからないが、興味本位で見に行った。今、松山千春をどう映画にするのか。しかも、彼を実名で描く。本人は、当然まだ十分存命してるし。千春のファンのための映画なんかでは当然あるまいし。では、なぜ?まるで企画意図がわからない。だから、自分の目で確めなくては気持ちが悪いのだ。  高校生の頃、彼のオールナ . . . 本文を読む
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『この木戸を通って』

2009-02-16 20:22:53 | 映画
 市川崑監督の幻の作品が15年の歳月を経てついに公開された。これはもともとフジテレビがハイビジョンの試作品として製作した作品で、TV放映後、お蔵入りしていたものだが、それがとうとう劇場公開されたのだ。うれしい。  これはもしかしたらこれは『竹取物語』や『つる』を作っていた頃の作品だろうか。そんなことを思いながら見た。ここにはあの2作品に通底するイメージがある。もちろん作品としては、こちらのほうが . . . 本文を読む
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『胡同の理髪師』

2009-02-16 19:21:38 | 映画
 モンゴル人の監督ハスチョローは、対象に対してきちんとした距離感を保って見せる。北京が舞台である。この町を外から見れるスタンスがこの映画には必要だった。この映画に必要なのは、なくなりゆく胡同への郷愁ではないからだ。  主役のチン老人は実在の理髪師で、この映画は彼のセミ・ドキュメンタリーのようにも見える。だが実際は完全な劇映画である。このリアルさはドキュメンタリーでは描けない。  3年前北京に行 . . . 本文を読む
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