神原さんの芝居を見るのは久しぶりだ。うまく時間が合わなかったからだが、あまりに公演数が多すぎて追いきれない。
休むことなくエネルギッシュに続々と公演を打ち続けるそんな彼女の姿勢にはいつも感動させられる。そして、いつも「神原さん!」としか言いようのない芝居を見せてくださるのもすごい。彼女はすべてを自分色に染め上げなくては気がすまない人だ。そんな神原さんが、今回は少しいつもとは違う世界を見せてくださる。
基本的には完全な現代劇である。だが、芝居自身は完全に神原ワールド全開である。オープニングの象徴的なエピソードにはぶっ飛んでしまう。なんてストレート。(これはローマ悲劇かなんかか?)このシーンだけでこの芝居の全体を指し示す。
そして、本編に突入。真宝(三原知佐)が幽霊に逢う。両親の死、親友の死。さまざまな人々との関わりを通して、死に囚われた彼女がそれを乗り越えて生きていこうとするまでが描かれる。本編に入ってもすさまじいストレートさは変わらない。50分の中篇である。横道には逸れずにどんどん行こうとする。それが心地よい芝居だ。けれんみたっぷりな見せ方、設定も神原さんらしい。主人公の顔の大きな赤いあざは彼女のイコンとして燦然と輝く。さりげなさとは無縁の芝居である。
枝葉は完全に削ぎ落とされて、エッセンスのみを残したような芝居でもある。今回はそんな単純さを武器にして世界を展開するのだ。こういうタイプの芝居は今まで神原さんにはなかった。そこがなかなか新鮮だった。
様々な試みを繰り返す。そんな中で今自分の求める表現に真摯に向き合おうとする神原さんはやっぱりすごいわ。
休むことなくエネルギッシュに続々と公演を打ち続けるそんな彼女の姿勢にはいつも感動させられる。そして、いつも「神原さん!」としか言いようのない芝居を見せてくださるのもすごい。彼女はすべてを自分色に染め上げなくては気がすまない人だ。そんな神原さんが、今回は少しいつもとは違う世界を見せてくださる。
基本的には完全な現代劇である。だが、芝居自身は完全に神原ワールド全開である。オープニングの象徴的なエピソードにはぶっ飛んでしまう。なんてストレート。(これはローマ悲劇かなんかか?)このシーンだけでこの芝居の全体を指し示す。
そして、本編に突入。真宝(三原知佐)が幽霊に逢う。両親の死、親友の死。さまざまな人々との関わりを通して、死に囚われた彼女がそれを乗り越えて生きていこうとするまでが描かれる。本編に入ってもすさまじいストレートさは変わらない。50分の中篇である。横道には逸れずにどんどん行こうとする。それが心地よい芝居だ。けれんみたっぷりな見せ方、設定も神原さんらしい。主人公の顔の大きな赤いあざは彼女のイコンとして燦然と輝く。さりげなさとは無縁の芝居である。
枝葉は完全に削ぎ落とされて、エッセンスのみを残したような芝居でもある。今回はそんな単純さを武器にして世界を展開するのだ。こういうタイプの芝居は今まで神原さんにはなかった。そこがなかなか新鮮だった。
様々な試みを繰り返す。そんな中で今自分の求める表現に真摯に向き合おうとする神原さんはやっぱりすごいわ。