ポン酒猫のジャズ屋A7

日々ジャズと酒に明け暮れるジャズ喫茶のマスターが書き綴る何の役にも立たない話

Shelly Manne Trio / Gemini Threee

2009-11-10 03:15:53 | 日本発のウエスト・コースト・ジャズ

ここで紹介するのは1970年代後半にユピテル・レコードが石原康行氏をディレクターとして

日本で企画し、米西海岸で録音した作品の中の1枚である。

この後ユピテル・レコードはこれらの作品の延長線上に位置する

「アトラス」と云う完全にウエスト・コースト・ジャズ専門のレーベルを立ち上げる。

ここでリリースされた作品は内容、参加ミュージシャン共に素晴らしく、

日本発のウエスト・コースト・ジャズと言っても何ら差し支えない程充実したものであった。


このアトラス・レーベルの中心はアート・ペッパーで、

ペッパーとソニー・スティットの初共演アルバムや

ペッパーとリー・コニッツの初共演アルバムなど

ジャズ・ファンには垂涎の作品を多々世に送り出したが、

ユピテルの倒産と共に残念ながらその殆んどが廃盤となってしまった。

(但し、現在その内の数少ない何枚かはCD化され再発されている)


本アルバムは1979年にロスで録音されたシュリー・マンをリーダーとした

ピアノ・トリオで、ピアノはピート・ジョリーが担当。

馴染みのあるスタンダード・ナンバーばかり7曲を収録している。


ピート・ジョリーの粋でスマートなピアノと、シェリー・マンの名人芸とも云うべきドラム、

そして好くスウィングするチャック・バーグホーファーのベース。

3者が一体となったグルーヴ感が何とも心地よい見事な作品に仕上がっている。



 Shelly Manne Trio / Gemini Three

  ユピテル YJ25-7026 (廃盤)


Said A
1,Love For Sale
2,Willow Weep For Me
3,On Green Dolphin Street
4,What Is This Thing Called Love

Said B
1,Alone Together
2,Round About Midnight
3,All Blues


Shelly Manne (ds)
Pete Jolly (p)
Chack Berghofer (b)


1979年 3月29日、30日 Los Angeles 録音



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