ポン酒猫のジャズ屋A7

日々ジャズと酒に明け暮れるジャズ喫茶のマスターが書き綴る何の役にも立たない話

Elizeth Cardoso / Cancao Do Amor Demais

2009-04-13 02:34:11 | SAMBA / BOSSA NOVA


エリゼッチ・カルドーゾのこのアルバムを入手したのは1979年のこと。

「エリゼッチ・カルドーゾ/想いあふれて」(日本フォノグラムBT-5372)

というタイトルで定価は¥1,500であった。

ジャケはオリジナルではなく、当時このアルバムのライナーの執筆もされていた

カメラマンの大森忠さんが、1974年にエリゼッチの家で撮影したフォトを使っていた。(写真下)

勿論写真はエリゼッチ本人である。


今回当アルバムがCD化され、オリジナル・ジャケット仕様で再発となった。

収録曲全てアントニオ・カルロス・ジョビンとヴィニシウス・ジ・モラエスの作品で占められている。


エリゼッチ・カルドーゾは1920年、ブラジルのリオ生まれ、

本国ブラジルではサンバ・カンソンの名歌手として多くの人に知られている。

世界初のボサ・ノヴァのアルバムと云われる本作品だが、

このアルバムでの彼女はボサ・ノヴァというより、サンバ・カンソン的唱法に終始している。

1曲目の「Chega De Saudade」と8曲目の「Outra Vez」に辛うじて

ボサ・ノヴァらしきモノを見付ける事が出来るだけである。


ともあれ、エリゼッチがボサ・ノヴァの主役であるアントニオ・カルロス・ジョビン達と組んだ

この作品は、当時としてはかなり実験的なモノであったのは想像に難くない。


尚、バックのギターはジョアン・ジルベルト、アレンジはアントニオ・カルロス・ジョビンである。


ところで、今回再発された本アルバムであるが、

どうもディスク・ダビングではないかと思われる。

何曲かに若干のノイズが入るのが残念な処である。



 Elizeth Cardoso / Cancao Do Amor Demais

  ブラジル Festa  Festa-6470 515

  ブラジル Mbari Musica  Mbari-02 (Reissue)


1,Chega De Saudade
2,Serenata Do Adeus
3,As Praias Desertas
4,Caminho De Pedra
5,Luciana
6,Janelas Abertas
7,Eu Nao Existo Sem Voce
8,Outra Vez
9,Medo De Amor
10,Estrada Branca
11,Vida Bela
12,Modinho
13,Cancao Do Amor Demais


Elizeth Cardoso (vo)
Antonio Carlos Jobim (p,arr).....Chorus On 「Chega De Saudade」
Joao Gilberto (g).....Chorus On 「Chega De Saudade」 
Irany Pinto (vn)
Nicolino Copia (fl)
Gaucho (tb)
Edmundo Maciel (tb)
Herbert (tp)
Pedro Vidal Ramos (b)
Juquinha (ds)
Walter Santos.....Chorus On 「Chega De Saudade」


1958年 録音
 



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