『トリックアート迷宮展』…一枚の絵画なのだが
見る角度によって飛び出して見えたり、宙に浮かんで見えたり
または歪んだり、見る方向により絵に変化したりする
人の目の錯覚を利用した絵画展だ。
普通の展覧会ならば絵に触るのは禁止だが
このトリックアートは触って確かめてみる事が出来る。

手前の兵士も一緒に描かれている。

石が宙に浮いているように見える。


額が壊れて熱帯魚が飛び出した…像が家へ入り込もうとしている。



額の前の少年や太った女の人、額から足を出している人…どれも錯覚!

出っ張って見える所は、実は引っ込んだように描いてある。
どれも触ってみると、ただの薄っぺらな一枚の絵なのだ。
人の目と言うものは、水晶体に映し出したものを忠実に再現するが
角度を変えてみたり別な視点で見ると、丸っきり違う事があったりする。
目で見る事だけを鵜呑みにしては
一辺倒なものの考え方しか出来なくなるのだろうと思った。
例えば、犯人のモンタージュ写真を作成する時
目撃者の見たとおりに作ったはずなのに
実際とはかけ離れている場合があったりするが
見た時の状況、特に心理状態によっても違って見える事もある。
また優しいと思っていた人は、意外と優柔不断だったり
ぶっきらぼうだと思っていた人が、テレやさんの裏返しだったり
いろんな人をいろんな視点で見ないと、その全容は分からないと言う事なのだと思った。