あんな話こんな話

会津生まれの会津育ち…三匹の猫と柴ワンコや家族に囲まれ、家庭菜園に勤しみ都会には住めそうにないローカルな私の日常。

キング・オブ・シュガー 松江春次

2006-01-02 23:51:38 | プチドライブ・地域の事

モノクロームの世界なので久々の椿の花の赤が眩しかった。


年末のテレビ放送を見て…。

会津に生まれ育った私だが恥ずかしい事に、その人の存在を知らなかった。
キング・オブ・シュガーと呼ばれ、日本で初めて角砂糖を作った人だ。

第9代若松市長 板東俘虜(ばんどうふりょ)収容所長 松江豊寿氏の弟にあたる。


明治9年、会津若松市馬場町(現在の中央二丁目)に生まれ
当時の会津中学(現会津高校)を卒業後、
苦学して東京工業学校(現東京工業大学)応用化学科を卒業。

何と、あの野口英世博士と机を並べた仲なのだとは驚いてしまった。

後に大日本製糖に入社し、アメリカのルイジアナ大学に留学・砂糖科を卒業し
技術習得のためヨーロッパにまで足を伸ばし、国際的視野を持ち
31歳で帰国し、日本初の角砂糖の製造に成功した人で
松江春次の銅像は米国支配下の今日でもサイパンに残っている。
南洋興発のサトウキビ農場跡地に作られた「シュガーキング・パーク」に立つ
銅像は大日本帝国の南洋展開の名残りとなっているようだ。

生来無一物(しょうらいむいちぶつ)
大戦の戦火が広がる昭和18年、67歳で会社の経営を下りてる。
晩年は「生来無一物」と大書し、サイパンへの郷愁を抱きながら、
酒を酌み交わすことが楽しみで、昭和29年に78歳で永眠した。



角砂糖とは、原料たるグラニュー糖に、純度の高い濃厚な砂糖液を少量加えて混合し
角砂糖成型機に入れて成型・乾燥させたもので
砂糖以外のものは使用していず、糖の精製度が高く匂いがないため
コーヒーや紅茶のように香りを重視する飲料に使用されることが多い。

昔は、コーヒー・紅茶と言えば角砂糖がつきものだったが
最近は、スティックシュガー等の小袋製品が一般的になり、生産量は少なくなってきている。
角砂糖のもとはグラニュー糖なので、他の用途に使うことは何の問題もなく
一粒づつ重さが分かるので、お菓子作りなどには便利なのではないかと思う。


今日は子供らは遊びに出かけていて、夫は年始まわり
ばぁ~ちゃんもショートステイ中なので、一人でのんびり出来た。
ドリップでたてたコーヒーにブランデーを垂らした角砂糖の青い炎で
カフェ・ロワイヤル」をと思ったが、残念ながらご他聞にもれず我が家にも角砂糖がなく
まして、ブランデーなど飲めるはずもなく単なるブラックで!という事になってしまった。
コメント (4)
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