あんな話こんな話

会津生まれの会津育ち…三匹の猫と柴ワンコや家族に囲まれ、家庭菜園に勤しみ都会には住めそうにないローカルな私の日常。

人事の節句・七草

2006-01-07 22:50:51 | 日々雑事



 
白髪のようになってしまった松の木と芸術的な模様の窓ガラス、しかも南天はこの有様で…。

いつもは水道の水も凍る事も無かったのだが
今朝は、水道の水どころか給湯器のお湯の方まで出なかったほどだ。
今日はこの冬一番の寒さではなかったかと思う。



今日は七草、正月は小陽(しょうよう)の月であり、七日は小陽の数であるので
七種の若菜を調えて生土神(うぶすながみ)及父母に奉り
後これを食すれば春の気病、夏の疫病、秋の痢病、冬の黄病を治す効験がある言われた。

昔の人は季節を五感で感じ、その季節の無事や感謝を色んな形であらわしている。
その時は必ずご馳走を作り天地自然に供え共に祝うという。

行事食には、五節句(人日の節句・上巳の節句・端午の節句・七夕の節句・重用の節句)があり
年5回の節句をはじめとし、季節の行事(節会-せちえ-)の料理がある。
因みに、節会料理をお正月に振舞われた料理を「おせち料理」と呼ぶようになった。

最近は、核家族が増え伝える人も少なくなり、行事食の影は薄れるばかりのようだ。
行事食を知ると、いかに昔の人は自然と共に生きて来たかが分かる。
自然から遠ざかることと比例して、行事食の姿が薄くなって来るのかもしれない。

七草なずな 唐土の鳥が 日本の土地に 渡らぬ先に…トントンバタリ トンバタリ…
その昔、人々は六日の夜に七草を刻みながら七草ばやしを歌う風習があり
唐土の鳥というのは、大陸から疫病をもたらす渡り鳥の事で
渡り鳥が日本に着く前に海に落してやろうと歌ったものだ。
害鳥を追い払いその年の豊作を願う考えが、七草粥の行事と混ざり合ったものと思われる。
 
春の七草の種類

せり セリ科の多年草 効能/消化を助け黄疸をなくす
なずな 別名・ぺんぺんぐさ  効能/視力、五臓に効果
ごぎょう(おぎょう) ハハコグサの異名  効能/吐き気、痰、解熱に効果
はこべら 別名・はこべ 効能/歯ぐき、排尿に良い
ほとけのざ タビラコの別名 効能/歯痛に効く
すずな 蕪、カブラの異名 効能/消化促進、しもやけ、そばかす
すずしろ 大根の異名  効能/胃健、咳き止め、神経痛

まぁ とか何とか言ってしまったが、我が家では七草粥は食べない。
以前は作っていたのだが、結局 食べなくて処理班として私のお腹に入るだけだし
お粥だから、入ってもどうという事ではないが、ちょっと空しく感じてしまう…。

強いて言えば、七草雑炊プラス鶏肉とか入れたようなのだと食べるかもしれない。
それだけ季節を感じて…って事がなくなってしまった我が家。
夫が仕事で居なかったり、息子が遊びに行って居なかったりで
七草粥だからと言って一人分作るのも面倒だし
かと言って、ばぁ~ちゃんのお粥をパクってしまうのも…なんだか。

そんな今晩の私一人の夕食は、最近 食べ始めた玄米ご飯と
三日とろろの残り…ワンタンスープと言う寂しい夕食だった。
あっ デザートに、この間作ったレアチーズケーキ!!

やっぱり 私は残り物処理班だったようだ。

コメント (16)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする