ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

あさが来たロケ地の旅 ―201600410 姫路・淡路島―

2016-04-13 23:22:37 | 連続テレビ小説あさが来た

春風吹いて過ぎし時を想う。

また寒さが戻ってきた移り気な春日ですけど、少し前には初夏の陽気でした。

そんな来る季節を感じる週末、いよいよ連続テレビ小説あさが来たとのお別れの旅です。

あさが来たロケ地巡りファイナルの地は、姫路と淡路島。奇しくも初回と最終回、半年間の時を超えたロケ地巡りになりました。

軍師官兵衛のロケ地巡りの旅で一昨年に訪れた姫路に、今年また来るとは思いませんでした。

折しも桜どき。隣県岡山の出身で姫路には子どもの頃から何度も来てますけど、桜の時期はたぶん初めてです。

おしろいのほほに薄紅をさしたような、艶やかな装いの姫路城でございます。

来月下旬に予定されているサミットの一連の行事の影響で、姫路内のコインロッカーが使えず、駅外の最後の一個にギリギリ荷物を入れることができました。西口の駐輪場に向かっていると、なんと波瑠ちゃんが迎えてくれました。

姫路の相棒はこちら。

向いまするは、姫路城の西の丸の内堀沿いを通って、お城の西北を目指します。

とうちゃこしましたは、兵庫県立大学姫路環境人間キャンパスです。

南側の門、たぶん正門をくぐってすぐ右側に見えます。旧制姫路高等学校講堂です。

公立大学でかつ休日とは言え、セキュリティの都合もあると思いますので、保安室で守衛さんに一言お声がけしましたら、とても気さくなかたでした。

「こんにちは。NHKの朝ドラのロケ地を観に来たのですけど、ちょっとだけ見学させていただいてもいいですか?」
「ああ、いいですよ。中には入れないですけどねー。残念だけど」
「大丈夫ですよ。外からで十分です」
「もしトイレお使いになるんでしたら、講堂の脇のトイレの中には入れますから」
「www。大丈夫です。えっと、撮影で使われたのはこっちの講堂ですよね」
「はい。そうですね。あさが演説してんのがこっちの講堂です」
「そうなんですねー」
「はい。それで、花吹雪のなかを廊下を歩くところがあるでしょ?」
「ああ、ありましたね」
「あれはこっち。ゆりの木会館」
「え!。そうなんですね。それは知りませんでした。へええ」
「そう。このね、二階の部分で撮影されたらしいですよ」
「撮影のときはNHKの人でいっぱいでしたか?」
「私はその日勤務じゃなかったんで直接見てないんやけど、賑やかやったそうですわ」
「ですよね。どのくらいの時間撮影してたんでしょうね」
「朝から夕方までいたそうですよ。今見ると近代的なものがいろいろ見えますけど、撮影の時はぜんぶ隠してたそうです」
「そうですよねー」
「撮影の日は学校はお休みでした。演説のところは女学生がいっぱいおって、ウチの学生がエキストラで使ってもらえると思っていたんですけど、そうじゃなかったですね。NHKが事前にエキストラを用意してたみたい」
「それは残念ですね。母校が出るドラマにエキストラで出演するって、最高の想い出ですよね」
「せやろ。あそこに看板あるの分かります?。反対向いてるんで分かりにくいですけど、あれ、あさが来たのロケのこと紹介してますわ」
「そうなんですか」
「こっちのね、ゆりの木会館の二階の、ちょうどこの辺り。真ん中あたりで外から桜吹雪を入れて撮影しとったそうです」
「そうなんだー」
「中に入れんで申し訳ないけど、ゆっくり見ていってください」
「はい!。ありがとうございます!」。てっきり講堂だけで撮影されたと思っていたのですけど、廊下のシーンはゆりの木会館、旧制姫路高等学校本館の、二階北側の廊下で撮影されたそうです。

姫路ロケ地は、南側の門を入ってすぐの左右の建物です。

それでは、あさが来たロケ地巡りファイナルの旅、スタートします。まずはその廊下の場面のひとつから。外側から失礼します。「そして、ついに、日の出女子大学校は、創立の日を迎えました」「ここに女子を人として、婦人として、国民として、3方面より教育するのであります」「おめでとさんでございます。いよいよだすなぁ」「ありがとうございます。白岡さんのおかげです。この成功は大きく、経済の面でも支えて下さったあなたの功績です」「いいや。こちらこそおおきに。女でも勉強できるいう夢がかないました。長い間願てきたことが。そやけど…」「もう、校長さんだすさかいなぁ。そろそろそれ、新調しはったらどないだす? うちが買わしてもろたのも、えらい前で…」「いいや! 私はこれがいいのです。シェークハンズ、握手を」。あさ姐と成澤先生が握手してた廊下。

「入学生は、家政学部80名。国文学部90名。英文学部10名と、予想をはるかに上回り、また、北海道から鹿児島まで、既婚者や母親、職業経験者など、出身も年齢も様々な学生が集まりました」「まあ、いい景色だこと」「へぇ」「ただいまより、日の出女子大学校、入学式を執り行います。続きまして、祝辞、白岡あささん」「いらしたわ」「あの方よ」「素敵だわ」。懐かしいですね。初回のオープニングシーンがふたたび使われていましたね。あさ姐が桜吹雪のなかさっそうと廊下を歩くこの時だけ、カメラもカメラワークも他のあさが来たのシーンと違っていて、とても印象的でしたね。

「え~皆様。この度は、我が国初の、女子の大学校、日の出女子大学校に、入学、おめでとうございます。こないなご挨拶致しますと、何や、仰々しおますのやけど。学問いうのは、実は何も、特別なもんやあらしません。みんなが笑って暮らせる世の中をつくるには、女性のね、やわらかい力が、大切なんです」。あさ姐が祝辞を述べていた講堂。

「ナウ イズ ティメ?」「ちゃうちゃう。タイムや。ナウ イズ ザ タイム! 今こそ!。行きましょ」。宜ちゃんが颯爽としていた廊下。

「加野屋の大奥様の、よのが亡くなりました。和歌山では、養之助が、無事に家に戻り、東京では、あさの支援していた日本初の、女子の大学校が、創立の日を迎えました」。

「そして、あさは、新次郎と東京へ足を運び、念願だった、女子大学校の授業に出席しました」「ディナイ ザイ ファーザー アンド リフューズ ザイ ネーム オア イフ ザウ ウィルト ノット ビー バット スウォーン マイ ラブ アンド アイル ノー ロンガー ビー ア キャピュレット。ジュリエットはこう言うてます。「おお、ロミオ! ロミオ! なぜあなたはロミオなのじゃ?」。

「え~本日は、成澤先生が、皆さんの前でお話をと言うてくれはりましたので、一つ、お話しさしてもらお思います。先週出ました、この新聞の記事読みましたか? 東京で学ぶ女子学生がこのような書かれ方をしてる事は、私は心外でなりません。この大学校に、ここにあるような、堕落した学生がいてるやなんて決して思いませんけど。それでもここで学ぶ者は、己の行いにもっと深う責任持たなあかんのだす。「ああ、女子大学校なんて、あない立派な建物や、理想を持ってても、ちょっとも実が上がれへんのやなぁ。やっぱり女子高等教育なんて意味ないなぁ」やなんて思われたら、決してあかんのだす」「話長いなぁ」「成澤先生も絹田先生も、女子教育のために、身を犠牲にして働いてくれはりました。私が望む事は、誠実に日々を過ごし、勉学にいそしむ事だす。あなた方の行い一つで、たちまち世間からの信用落とす事を、お忘れになりまへんよう!」「フッ。いけ好かない傲慢おばさんですこと」「この学生の名前は、平塚明。のちの、平塚らいてうです」。

「東京や九州の会社と手を組み、加野屋の最大の事業となる、生命保険会社を設立しました。また千代と啓介の祝言も、盛大に行われました。一方、大学校では…」。

今回のロケ地旅最西端、桜の姫路を離れ、ちょっと東に戻ります。

西明石。

続いては、いよいよあの感動のシーンのロケ地に向かいます。次なる相棒はこちら。

隣県に住んでいながら、淡路島に初上陸です。もちろん明石海峡大橋を渡るのもはじめて。

淡路島でロケと知って、ちょっと距離的に難しいかなと思っていたのですけど、最終回のロケシーンを観てロケ地を確認しましたら、島の北側で案外西明石から近い(渋滞が無ければ車で40分くらい)とわかり、にわかに思い立ってやってまいりました。あわじ花さじきでございます。

あの、感動のラストシーンは、こちらあわじ花さじきで撮影されています。最終回でも印象的だった菜の花が見頃なのでお客さんが多かったのですけど、何人かにお話をお聞きしたら、やっぱりあさが来たの最終回を観て来たってかたがホントに多かったです。駐車場は遠くの臨時までいっぱいでした。

展望台の上から見た、あさが来たロケ地の全景です。

ロケ当日は強風で、ロケハン時に決まっていた撮影場所とは異なる場所で撮影されたそうです。

ロケ地に向かいましょう。割合と撮影場所の案内ポスターがそこかしこにありますので、すぐに見つかると思います。案内所でも教えてくれると思います。

案内所のなかに波瑠ちゃんのサインがあります。

あわじ花さじきのロケ場所は、図の真ん中上部の天空の花園と、図の左上のふれあいの花園です。

その案内所の前からスタートします。

こちらを右手に。展望台には上がらないでください。

展望台の下を道なりに進みます。ここを左折。

するとすぐ目の前です。

それでは、感動の最終回のロケ地巡りをスタートしましょう。「そして、春になり、あさの勉強会が開かれました」。あさ姐たちが勉強会の用意をしていた別荘の前の庭。

「私は今日は西洋料理をお教えできたらなぁて」「そうですか。私は、諸外国の女性についての話をします」。

「皆さん、知ってのとおり、うちは、江戸の世の、嘉永生まれのおばあちゃんだす。うちらの若い頃はなぁ、電話はもちろん、郵便もあらしまへん。馬車や汽車かてあらしまへん。誰かに何か伝えたい思ても、脚絆はいて、ひたすらいくつも山越えるしかあれへんかったりしたもんだす」。あさ姐たちが勉強会をしていた別荘の庭。

「近頃じゃそんなことも想像できないでしょうね」。あさ姐のお話を聴いてるみんなが座ってたのはこの辺り。

「へぇ。それがほんま便利になって、うちは、昔の方がよかったやなんてちょっとも思てしまへんのやで。せやけどなぁ… 何でだす?」。

「国が育ったら、もっともっとみんな幸せになれる思てたのに。こない生きづらい世の中になってしもたんは、何でなんだすやろなぁ? 戦争は、銃や大砲で人傷つけて、新聞は世論は、人を悪う言うたり、勝手な批評して、人の心傷つけるばかり。みんなが幸せになるための武器は、銃でも、大砲でも、悪口でもあらしまへん。ここ、と、ここだす」「ここと、ここ?」。

「そうだす。人の気持ち慮ることのできる優秀な頭脳と、やらかい心。それさえあったら、それで十分なんだす。その分野で言うたら、おなごはんは、決して男はんに引け取らしまへん。いや、男はん以上に、その力、大いに使う事がでけます。まあ、うちの旦那さんは、うちよりやらかいお人だしたけどなぁ」。

「へぇ」。

「若い皆さんは、これからどないな職業に就いても、家庭に入っても、その2つがあったら、大いに人の役に立つ事がでけます。日本どころか、世界の役に立てる事が、この先ぎょうさんありますのや。どうか、どうかしょげてなんかいてんと、よう学んで、頑張っとくはなれな」。

「白岡さん、ありがとうございました。では少し休憩して、次は、田村君の話にしましょう」「はい」。

あさ姐が振り返った木の前。

「お母ちゃん?」。千代さんがあさ姐の様子に気付いた木の前。

最後に、あさ姐と新次郎さんが再会したラストシーンのロケ場所に向かいます。右手にふれあいの花園を見ながら下ります。

少し下ると、右手の足元に見えてきます。

ロケ地の案内ボードです。ラストシーンは、実は三か所に分けて撮ってあります。新次郎さんが立っていたのは、この案内ボードのところです。

あさ姐と新次郎さんが再会したのは、ボードの前をまっすぐ進んだところです。

あさ姐が杖を落として走ってたのは、そこから下って、このK字路を右斜め下に入ったところです。

それでは、名残り惜しいですけれども、連続テレビ小説あさが来たロケ地巡り、ホントのホントのファイナルの地を巡りましょう。新次郎さんを見つけたあさ姐が走ってた道。

新次郎さんが立ってた道。

あさ姐が新次郎さんのもとに走っていってた菜の花畑。

「あさ」。

あさ姐が新次郎さんを見つめて笑ってた菜の花畑。

「あっ!」。新次郎さんに抱きあげられたあさ姐が舞ってた菜の花畑。

「ご苦労さん。今日もよう頑張ってはりますな」。あさ姐と新次郎さんが手を握り合ってた菜の花畑。

「へぇ。旦那様」。新次郎さんがあさ姐のほっぺをふにふにしてた菜の花畑。

あさが来たロケ地巡りの旅はこれにておしまいです。

ロケ地巡りをはじめたのは、去年の先取りの旅の飯塚からでした。あの頃はもちろん飯塚には何もなく、あさが来たが、こんなにも大人気で多くのファンに愛される傑作になるとは思いもよりませんでした。

おおきに!。ありがとう!!。そして、あさが来たよ永遠に。