ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2016J1リーグ1stステージ第5節FC東京vs名古屋グランパス@味スタ20160402

2016-04-03 17:16:11 | FC東京

さくらひらひら舞い降りて落ちて 揺れる 想いのたけを抱きしめた 君と永遠に願いし あの夢は 今も見えているよ♪

桜満開の春東京。

例年より長く時間をかけて開いた桜花も、タイミングよく週末にようやく満開が楽しめると思ったら、いけずな花冷えと時折小雨混じる曇り空です。

それでも、薄墨を引いた白い空に淡く色づく桜色は、ほのかな儚さが漂い、風情です。

自分の味スタロードは、なにげに桜の名所を辿ります。最後の関東村アプローチは、桜並木が華やかで、例年楽しみです。

桜の時期らしいすっきりしない初春に迎えしは、名古屋です。You'll Never Walk Alone♪ドロンパのシャチホコ芸(^^;。

中断期間中にムリキが加入しました。

互いに守備が安定しつつも不穏な空気が流れた試合は、点の取り合いでアドバンテージが点々し、最終的に東京に転がり込みました。

開幕以来の連戦が一段落して、東京は二週間のリセット期間がありました。怪我で離脱していた選手も戻ってきて、シーズンイン以来変えてこなかった基本線を少しだけアジャストしたようです。シフトは変わらず4-4-2。GKは秋元。CBはモリゲとまる。SBは徳永と諒也。ボランチはハビが復帰してJリーグ初登場でヨネと組みます。メイヤは今日は右に広貴が入り左は拓馬。トップは今日の遼一の相棒は慶悟です。

名古屋は今シーズンホーム初勝利の仙台戦をベースにするのかなと思っていたら、ナビスコ杯の連敗と離脱者でアジャストを強いられているようです。スンヒが帰国中、力が負傷で離脱。シフトは4-4-2。GKは楢崎。CBは竹内と大武に戻します。SBは右に貴章左にミチ。ボランチは今日の田口の相棒は明神です。メイヤは右に古林左に永井。今日の2トップはシモビッチと龍之介です。

結果的には、前半と後半でガラッと立場が入れ替わった試合になりました。互いに守備の安定を基本線に敷いていることもあり、とくに前半はコンサバティブになったと思います。

名古屋の基本プランです。これで今年二回目の小倉名古屋の観戦ですけど、小倉さんのサッカーは、一般的なご自身のキャラのイメージとは180度違って、非常にコンサバティブです。基本路線はピクシー名古屋の延長線上にあります。名古屋サポがどう感じているか興味深いところですけど、外から客観的に観ると、既視感のある名古屋で、名古屋らしくて良い思います。

ピクシー名古屋をものすごくシンプルにまとめると、コレクティブな4+4の2ラインディフェンスによる強く安定的な守備を前提に、サイドアタック基調のショートカウンター志向のチームだったと思います。小倉名古屋も、基本的には同じです。

小倉名古屋は、ピクシー時代よりもより先鋭的にシンプル化していると思います。その由縁は小倉さん自身のサッカー感にあるのかはわかりません。GMというお立場を考えると、ある程度は安定的な成績を保証できることは、大切なことのように思います。シンプルさは、少なくとも小倉名古屋に、型を短期間で作り上げる原動力になっています。

シンプルさを生み出す要因は、なんと言ってもシモビッチでしょう。物理的な高さと足元の巧みさは、名古屋のビルドアップの目標として余りある存在です。ケネディ以来、前線にデカい選手を置くことを基本線としてきましたけど、ここ数年は路線がはまらず低迷していました。今年の成績を一定以上保証するために、チームのプリンシパルを変えず、ようするに最前線のクオリティだけ維持すれば良いという発想は、正しいと思います。そしてシモビッチは、確かに安定しています。

シモビッチの使いかたに工夫があるように感じました。パナソニックカップは初見でしたけど、もう少し納めるポストをしていたような気がします。今日のシモビッチは、ポストをほぼフリックに徹していました。おそらく、シモビッチを軸にして、龍之介、永井を裏に走らせて、できるだけ高い位置で二次基点を作ろうというのが今日の基本プランだったと思います。

東京は心得ていたようです。あえてシモビッチを止めず、シモビッチのフリックの受け手をケアします。龍之介はモリゲとまる、永井は徳永がケアし、シモビッチのフリックが通る型を許しません。結局最後までシモビッチのフリックは有効につながることがなかったので、その点で東京の守備プランは成功です。

もっとも、今年の名古屋のストロングポイントは、実はシモビッチではありません。たしかにポストとフィニッシャーとして、シモビッチは一定の成績を保証するクオリティだと思いますけど、肝心のシモビッチを「使う」型もまた、必要です。その意味で、今年の名古屋の主武器は、古林です。

もともと名古屋には、右の貴章左の永井というスピードスターがいます。貴章が下がり目永井が前目にいるため、サイドアタック基調とはいえ左右でアシンメトリーです。右は貴章にアタッキングサードにフリーランニングさせるスルーを送るパターンです。左は永井を単独で使います。これをベースとして、今年は左右にそれぞれ新戦力を味付けしました。右に古林、左にミチです。左のミチから言うと、ミチはアーリークロッサーですから、永井を主役にするというよりかは、永井を意図的に消すためのアクセントだと思います。

一方の古林は、単独でもアタッキングサードで縦に仕掛けられるタイプです。なので右サイドは、古林と貴章が重層的なマルチパターンで仕掛けることを想定していると思います。今年これまでの名古屋を見ると、クロス供給元の貴章、古林、ミチのなかで、古林がエースフィニッシャーたるシモビッチとの相性がもっとも良さそうに思います。ですので古林にいかに有効なクロスをシモビッチに供給させるかが、今のところ名古屋の攻撃の組み立てにおける最大のテーマだろうと思います。

今日の名古屋は、意図的に右を隠します。シモビッチを左寄りに配置します。なのでフリックからの展開も左サイドに偏ります。永井を走らせようという意図も含んでいることだろうとは思います。さらに龍之介が下がり気味でポストを足元で受けるパターンもあるのですけど、これも左寄りです。これは、東京を永井サイドに片寄せさせる意図だと思います。

加えて、攻撃時の名古屋の配置にも工夫があります。トランジションすると名古屋は、メイヤが最前線に並び4-2-4の形になります。シフトは違えど、発想は広島と同じだと思います。左は永井に仕掛けさせる意図ですけど、右は、左で作ってボランチを経由した展開から、古林を一気にアタッキングサードに送り込むことを狙っていると思います。名古屋のこの形の上での積極性、言い換えるとパターンをなぞる安定的な積極性により、前半は名古屋がサイドを中心に主導権を握ります。

もうひとつ、前半の名古屋がイニシアチブを握った要因は、中盤のプレッシング合戦を征したことです。名古屋はフォアチェックを基調としています。トランジションポイントは中盤。この点で東京と四つですから、中盤の競り合いは必然的にキビシイものになります。双方ともリーグ戦では今シーズン初の組み合わせとなる中盤の構成ですけど、スクランブルで入った明神の経験の一日の長が、コンタクト勝負を名古屋に傾かせた大きな要素のような気がします。そしてその流れを後押しするゴールが生まれます。

17分。田口の右CK。東京はマンマークとゾーンのハイブリッドです。ストーンはニアにハビと徳永の二枚。名古屋はゴール前に二枚、ゴール正面やや離れたペナルティエリア内に四枚の2オプションです。ゴール前は永井に慶悟、貴章にモリゲが付きます。ゴール正面はシモビッチにまる、龍之介に諒也、大武に遼一、竹内にヨネが付きます。田口のモーションと同時に貴章がニアに走り、モリゲを引き出します。シモビッチがニア、大武がファアに流れ、それぞれまると遼一を引っ張ります。これで中央は竹内とヨネのマッチアップです。田口の狙いはその竹内。このクロスはヨネがクリアします。この時諒也はボールウォッチャーになっていて、マークする龍之介のステイに反応していません。不幸なことにヨネのクリアは龍之介にこぼれます。龍之介はチャージする諒也を、左足で右に出すトラップでかわし、そのまま右足を振り抜きます。このシュートは枠を外しますけど、竹内に当たって左隅に転がりました。東京にとっては不運な失点でした。東京0-1名古屋。

東京は、永井と古林にボールを持たせることはあっても、最終局面のゴール前で、シモビッチと龍之介を自由にしません。古林に対しても諒也と拓馬が粘り強くマークし、縦を消していたので、威力に欠けるアーリーくらいしかプレーを許しません。加えて名古屋が貴章をあまり攻撃で使わなかったこともあって、名古屋にサイドを制圧されつつも、アタッキングサードでの攻撃の単発化には成功していました。なので怖いのはシモビッチ以外にもデカい選手が揃うセットプレーだなと思っていましたけど、不幸とは言え現実になってしまいました。

さて今日の東京は、攻撃にひとつの意図を秘めていました。ポイントは広貴です。昨年までの広貴は、攻撃においては一次基点の役割を担っていましたけど、今日の起用意図はセカンドアタッカーだったような気がします。慶悟だけでなく拓馬も左に寄せていることから分かる通り、左で組み立てる意図は明白でしょう。こうして右サイドを消します。トランジションするといったんハビを要に両翼を広げます。そこから左に展開してアタッキングサードを狙う形を作ります。この時前線で、左奥を狙う慶悟と連動するように、右ライン際から長躯広貴が慶悟がいた左トップにダイアゴナルに入ってきます。左サイドでの数的優位を作り出す意図だと思います。このプランは結局今日は成果を見なかったけど、中断前には見られなかったパターンなので、これからもいろんなパターンにチャレンジしてもらいたいと思います。

東京は右で徳永と広貴、左で拓馬がアタッキングサードで中央を狙う形ができていました。それでもシュートを打てなかったのは、ペナルティエリア内の名古屋の守備網が堅固だったためです。名古屋は最終局面でペナルティエリア内にコンパクトな守備網を敷きます。これでスペースが消え、東京はなかなかペナルティエリアに向かってチャレンジできません。ジリジリする状況が続くなか、先ほどの不幸を消す幸運が舞い降ります。

43分。諒也の左CKの時に、モリゲがマークする竹内を左手で巻き込みながらゴール前に飛び出します。竹内がこれに絡み、PK。これをモリゲ自身が決めました。東京にとっては幸運な得点でした。東京1-1名古屋。

センシティブな判定だったので、正直イコライズが心配でした。前半終了間際というのが良かったのかもしれません。東京が守備時にペナルティエリア内で微妙なプレーをすることが無かったこともあって、結局イコライズはありませんでした。前半はイーブンのまま終えることができました。

後半からヒロシがアジャストします。まず配置を見直します。慶悟と拓馬を入れ替えます。拓馬を一次基点で使っていたので、プレーの自由度を奪っている印象でした。加えて、これはメンタルな部分かもしれませんけど、サイドが積極的に仕掛けるようになります。広貴と慶悟だけでなく、徳永と諒也のポジションも心持ち高くなります。とくに諒也は、前半はバランスを心がけていたのか、スペースがあっても上がってないシーンが目立ちました。ハビが左サイドを伺ってもパスの出し手がなく、ハビを軸にしたサイドチェンジが出来てませんでした。後半は諒也も積極的に攻撃参加するようになります。

このアジャストで、ガラッと攻防が逆転します。東京がアタッキングサードでプレーする頻度が高まります。もともと双方ともコンサバティブに入っていたので、サイドプレイヤーのポジションひとつで、攻防のイニシアチブが簡単に逆転する要素はあったのかもしれません。

そこでヒロシが動きます。ハビに代えて拳人を同じくボランチに投入します。ハビのコンディションを考慮したのだと思いますけど、前半からボールコントロールミスが散見されたので、攻撃が活性化したのを見て、オーガナイザーよりもアグレッシブネスを選んだのでしょう。ボランチの交代は攻防の逆転に影響することはなく、東京がイニシアチブを握り続けます。

さらにヒロシが動きます。広貴に代えて相太をトップに投入します。拓馬が右メイヤに回ります。中央に受け役を二枚置いて、ビルドアップの確度をより高めようという意図だと思います。そしてこのアジャストがいきなり奏功します。

70分。相太投入後の1stアタック。名古屋陣左サイドの拓馬のスローインから。拳人が受けますけど、田口が寄せてきたので一度モリゲに戻し、リビルド。モリゲは左ライン際に開いていたまるに預けます。まるは田口の寄せを受けながらルックアップ。この時前線は、前方ライン際に攻撃参加していた諒也が下りてきています。これに古林が反応します。その古林がいた場所に、入れ替わるようにこそっと拓馬が入ります。まるは拓馬につけます。拓馬はパスを受けながら前線を確認します。貴章と明神が寄せますけど、ワンタッチで前線にフリック。ここに遼一が下りてきていました。拓馬と遼一のイメージがピッタリ合っています。拓馬はパスと同時に前線に走ります。遼一はタメて拓馬の上がりを作り、タベーラ。拓馬は左から寄せてくる大武を右トラップでかわしながら、ルックアップ。この時最前線では、ボールを見ている竹内からジワジワと相太がフェイドアウェイします。拓馬はフリーになった相太につけます。さあ、お膳立ては整いました。平山相太ショーのはじまりです。ターンした相太は、寄せてくる竹内とその外の貴章を感じながらドリブル。細かいフェイクで、まず貴章をニアに誘い、つぶします。なお粘る竹内をスローなドリブルから急に右足で長めに出すリズムフェイクで一気にかわします。その流れのまま、倒れ込みながら左足でゴール左隅に流し込みました。ゴラッソ。東京2-1名古屋。

相太がフィッカデンティ東京で輝いた、あの2014年の夏、7月27日以来の一年と八ヶ月あまりぶりのゴールです。思わず涙が出てきました。本当の意味で、おかえりなさい相太。よく耐えてがんばったね。おめでとう!。

相太が入り、新しい攻撃パターンが見られるようになります。ダブルポストです。遼一が中盤に下がって一次基点になり、落としたボールをボランチがさらに奥を狙います。そこに相太が居て、高い位置で二次基点を作ります。この仕掛けにメイヤとSBが絡み、縦に長い高速アタックを仕掛けることができていました。ポストプレイヤーを前後に配置することで、名古屋の最終ラインにギャップを作る副次的な効果もあります。相太のコンディションにも拠ると思いますし、ムリキの使いかたもあります。でも攻撃オプションのひとつとして、楽しみなパターンが増えました。

これを受け、小倉さんが動きます。龍之介に代えて小屋松をトップ下に投入します。シフトを4-2-3-1にします。バイタルエリアを小屋松に広範囲にカバーリングさせ、攻撃ルートを左右に確保するための基点作りの意図だと思います。

相太ゴールで味スタのムードが高調するなか、冷や水のごとき小倉さんのこの作戦がさっそく奏功し、名古屋伝統の高速ロングカウンターがさく裂します。

76分。楢崎のGKからの名古屋のビルドアップから。ヨネが発動した中盤のチェイスに続き、拓馬が大武から小屋松へのパスを狙います。カットしたイーブンボールを拓馬と明神がチャレンジし、明神がカット。これを小屋松が拾い、田口、明神と渡って攻撃スイッチが押されます。ヨネの発動で東京が前掛りになっていたので、ショートカウンターの形になります。明神は右前方の古林に出します。これと同期して貴章が一気にスパートします。意図して古林が長めにトラップしたため、名古屋の縦運動が加速します。古林は追い越す貴章にスルー。アタッキングサードに入ります。貴章はボールを受けながらゴール前をルックアップ。ゴール前にはシモビッチひとりです。東京はニアからまる、モリゲ、徳永の三枚。3on1です。ただこの時、大外やや離れた位置にスピードスターがいました。永井が一気にダイアゴナルにゴール前に飛び出そうとしています。貴章はこれを見逃がしません。ドリブルしながら永井が入ってくるのを待ちます。ペナルティエリアに入って、シモビッチがファアにずれてモリゲを引っ張ります。そのシモビッチをスクリーンにして、永井がゴール正面に顔を出します。どフリー。貴章は丁寧に永井にクロス。永井はゴール左隅にヘッドをたたき込みました。東京2-2名古屋。

同点を受け小倉さんが動きます。明神に代えて佳純を同じくボランチに投入します。明神は広範囲にカバーリングし、実に明神らしく田口をバックアップしていました。コンディションを考慮したのだろうと思います。

あえてボランチを代えたのは、ボランチのオプションが佳純しかいなかったので、佳純の攻撃力というよりかは中盤の運動量の補完だろうと思います。ただ、良い雰囲気で追いついたので、どこかしら勝点3を狙う期待もあったでしょう。その名古屋の期待を挫く決勝ゴールが生まれます。

81分。諒也の左CK。名古屋はマンマークとゾーンのハイブリッドです。ストーンはニアに永井とミチの二枚。中央にもシモビッチがストーンで入ります。東京はゴール前に二枚、ゴール正面やや離れたペナルティエリア内に四枚の2オプションです。ゴール前は拓馬に古林、慶悟に田口が付きます。ゴール正面は遼一に貴章、モリゲに竹内、まるに大武、相太に佳純がつきます。やや離れた位置に拳人がフリーです。この時ゴール正面の密集では、遼一とまるがスクリーンのように立ち、モリゲを竹内から離していました。諒也のモーションと同時に、遼一がニア、まるがファアに流れ、正面を開けます。急に視界が開いて竹内がボールウォッチャーになっているところに、モリゲが現れます。諒也の狙いはそのモリゲ。モリゲは竹内の頭を超える諒也のクロスにぴったり合わせました。東京3-2名古屋。

この後アクシデントが起きます。自陣から攻撃参加していたモリゲが、自分が流したボールを確保するために、アプローチしていた田口にスライディングして一発退場となります。田口だけじゃなくモリゲ自身も膝を痛めたようですので、心配です。アドレナリンが沸き立つ展開でしたからいろんな気持ちが現れたのでしょう。とは言えチームの大黒柱ですから、行き過ぎには気をつけて欲しいです。

これを受け、直前に羽生を準備していたヒロシが急遽秀人に変更します。相太に代えてCBに入ります。スクランブルのシフトは4-4-1です。

小倉さんが動きます。ミチに代えてグスタボを右シャドウに投入します。同時にシフトをドラスティックに変えます。3-4-2-1です。CBは右から貴章、大武、竹内。WBは右に古林左に永井。左シャドウは小屋松。

完全に守るしかない状況のなか、守備の要のCBが代わったのでバランスを心配しました。でも秀人はスムーズに高調したノリに乗っかることができたようです。秀人の日ごろの準備のクオリティを思わずにいられません。

時間が長く感じました。なんとか逃げ切り、このまま試合終了。東京3-2名古屋。眠らない街♪We are TOKYO!と相太のシュワッチプロポーズ大作戦♪

良い悪いはともかくレフリングが主役になってしまった試合でした。このような不可抗力な心理戦はこれまで苦手としていたのですけど、過剰反応する名古屋に比べ、幾分冷静であったからこそシーソーゲームを制することができたんじゃないかと思います。その点でも、チームとして成熟しているのかなと感じました。

ACLグループステージが再開され、ふたたび連戦に入ります。グループステージは折り返しで重要な試合が続きます。江蘇蘇寧戦は自分のバースデーマッチなんで楽しみにしていたのですけど参戦できません。残念だけど応援よろしくお願いします。

桜が過ぎると、一気に新緑の春本番を迎えます。コンディションが心配なところですけど、しっかりケアと準備をして、乗り切ってほしいと思います。


2016J1リーグ1stステージ第5節浦和レッズvsヴァンフォーレ甲府@埼スタ20160401

2016-04-03 17:15:35 | 加賀さん

勝ったり負けたりすることで 悩んでいるうち 老ぼれてしまうから 通いとおした歳月を ひろい集めて暖めあおう 美園の春は 何もない春です♪

花国日本。

開花以来の寒さで待ちくたびれた桜花が、今週のあたたかさで一気に満開になりました。葉も開きだしてますし来週は雨模様のようですから、見頃は今週末でしょう。

桜とサッカーを同時に楽しめるJリーグファンは、艶やかなひとです。自分的豪華二連戦の初戦は、妖しくも仇しい春の装いの埼スタです。

残念ながら加賀さんはまた今週別メニューだったようで、試合前からすでにあきらめてました。なれっこになってる自分がふと嫌になります。せめてひと目と思っていたけどVIP席にはなかなか現れず、今日も記者席かなと思っていたら。

わらわらとやってくる選手たちの最後に加賀さんが上がってきました!。

遠目だけど、元気そうな様子を観られてよかってです。

やっぱり寒かったのか、ハーフタイムに毛布をもらった時に笑顔を見せてくれました。

というわけで、後ろが気になりつつも、試合を楽しみたいと思います。

退場者を出してからのほうがむしろ安定していた甲府が、6バックにしてバランスを崩して自滅しました。

シーズンイン以来の連戦が一段落して、お休み明けの浦和はベストメンバーです。シフトはおなじみミシャの3-4-2-1。GKは周作。CBは右からモリ、航、槙野。ボランチは陽介と勇樹。WBは右に梅崎左に宇賀神。2シャドウは右に忠成左にムトゥ。1トップは慎三です。

甲府はリーグ戦の川崎戦の大敗を受け、ナビスコカップの二戦を経てリビルドの模索中だと思います。シフトは変わらず5-4-1。GKは河田。今日の3CBは右から津田、英臣、松橋。WBは右に橋爪左に佑昌。ボランチは新井とセレスキー。2シャドウは右に稲垣左に河本。1トップはエースクリスティアーノです。

戦前より、守備を固める甲府を崩せるかがポイントとレッズサポさんから伺っていました。甲府は東京戦では完全に引きこもるようなことはないのでどうかなあと思っていましたら、試合が始まってすぐ、納得できました。

甲府の光明は極めてシンプルなので、まずはそこから押さえます。甲府が去年までよりもいっそう先鋭的のリトリートスタイルを取る要因は、おそらくクリスティアーノにあると思います。FKを含めると実質ひとりで攻撃を司れるクリスティアーノは、労働量だけでなく質としても実に1トップです。クリスティアーノの足元につけさえすれば、ダブルあるいはトリプルチームを仕掛けられてもクリスティアーノはボールを保持できます。それだけでなく、前に仕掛ける動きを見せまから、浦和を下がらせつつチーム全体を押し上げることができます。

もちろんそれだけではなく、多少遠目であったとしてもシュートを打つことを心がけていますから、エースのフィニッシュで攻撃を終えることで、個々の攻撃セットの可能性はともかく、甲府にリズムが生まれます。これは同時に、浦和にそこはかとない恐怖を植え付けることになると思います。

甲府はさりとて、クリスティアーノだけのチームではありません。中盤でしっかり組み立てを志すことができます。素因は、クリスティアーノに加え、稲垣と河本ががんばりが効くことです。中盤で時間が作れるので、橋爪と佑昌を上げられ、両サイドの厚みを増すことができます。ボランチ、左右のCBを起点に、前線との縦のパス交換からWBを走らせ、サイドから供給するクロスに、ゴール前の三人が備えるというのが、甲府のパターンのようです。

甲府が縦にはやいつなぎを基礎にしているということは、ようするにカウンターを効果的にするということです。ヒロシの甲府はスペースメイクで優位性を作りましたけど、佐久間さんの甲府は先鋭的な残留志向のサッカーです。立場が異なるので、フラットに甲府を評するのはフェアではないと思います。たしかにエンターテイメント性はおよそ結果以外はありませんけど。

というわけで、試合はリフレインのように同じ情景を繰り返します。自分は浦和の甲府戦は初めてでしたけど、もしかすると浦和と甲府のサポさんは、予定調和のリフレインを毎年の風物詩のように感じてらっしゃるかもしれませんね。浦和が延々ポゼッションして甲府を囲み、甲府がゴール前で防ぐ。そして時折カウンター一閃。 このカウンターをクリスティアーノが作り出しますから、その点で甲府は十分にJ1クオリティです。浦和にカウンターのイメージを焼き付け、そして深窓の令嬢よろしく、カーテンを閉じます。

この試合ほど、観戦し易い試合を経験したことがありません。サッカー観戦の難しさは、事件が起こる発端がボールサイドとは限らないことです。慣れてくるとボールホルダーではなくパスの受け手になりそうな選手を視野の中心にすることができるようになりますけど、それにしても広いピッチに展開するフィールドプレイヤーの動きを追えるわけではありません。つまり、サッカーを観戦する人は誰しも視界のいずれかを捨てる選択をしているということです。

さて今日の試合は、観戦者にとって視界の選択がとても容易です。試合の局面は、浦和の前線3人vs甲府のCB3人の局地戦に限られましたから。なので、たとえ浦和が後方でパスを回していたとしても、ボールを追わないで前線3人の動きだけを楽しむことができます。ご存知のようにミシャサッカーのクオリティの真髄は前3人にありますから、そこだけ観られるということは、とても幸せな時間でしょう。

まず今日の浦和は、前線の3人をタイトに配置します。このAプランはジャブの要素が強かったと思います。3人のコラボレーションによるトリッキーな連携に、今シーズンはじめてのセットである甲府のCBがどれだけ対応できるのか、手合わせを試したのだと思います。

もちろん浦和の仕込みはそれだけではありません。甲府が5+4の2ラインを敷き、CBがマンマーク、それ以外はゾーンというハイブリッドな守備の仕組みをとっていますから、前線3人に練度を含めたグループクオリティのガチファイトを挑ませつつ、その周囲にはゾーンのギャップを狙わせます。梅崎と宇賀神は、シャドウの動きに連動してペナルティエリア内に絞ります。さらに陽介が積極的に前線に交わろうとします。つまり、前線が潰れた時のオプションを常時用意して、セカンドアタックに備えさせるというのが、浦和の序盤のプランだったと思います。

甲府はこれを予測していたと思います。というよりも、甲府の攻略法は、甲府の守りかたが独特ゆえ、ほぼ同じパターンなのでしょう。まずCBの1on1が堅実であることが前提ではありますけど、勝敗の彼我を分けるのは、おそらくゾーンの部分だろうと思います。川崎戦のゴレアーダ敗戦を見てはいませんけど、川崎の闘いかたから察するに、前線のぬめぬめしたスペースメイクに対し、甲府のゾーン部分にスペースができ易い傾向にあったのではないかと思います。今日の甲府のゾーンは非常にタイトでした。まず中央を固めてサイドに追い出します。サイドエリアでは、サイドハーフに下がるシャドウとボランチ、WBが作る三角のゾーンを的確に収縮運動して、浦和のスペースメイクを有効足らしめません。

これは浦和の闘いかたにも要因があります。ビルドアップ時の浦和は、ある程度のひな型に沿っていて、言わばパターン化されています。この点で前述の川崎とは多いに違います。守り手にとっては備え易い、とくにリトリートスタイルを基調とするコレクティブな守備を得意とするチームは、浦和の攻撃パターンを遮断することは、ある程度はそれほど難儀なことではないのではないかと思います。もちろんそれを成し得るクオリティを持ち合わせないと、逆に浦和の高速な縦アタックの餌食になりますけど。

浦和は、3トップだけのアタックでは甲府を攻略し切れないこともあるだろうことを予想していたのだと思います。Bプランを織り交ぜはじめます。2シャドウが外にスライドします。変わってWBが内に入るクロスオーバーです。支点は、甲府がリトリートする故高く位置取ることができるモリと槙野です。サイドで数的イーブンな状態を作って、ゾーンを崩すパターンから梅崎、宇賀神を抜け出させる、あるいは忠成、ムトゥがハーフミドルを狙う意図だと思います。

この効果を見定めようという矢先、30分過ぎにアクシデントが起きます。英臣が慎三に続いて忠成を倒し、今日二枚目の警告を受け退場します。

これを受け、佐久間さんが動きます。河本に代えて保坂をボランチに投入します。スクランブルのシフトは、5-3-1を選択します。新井が一枚下がってリベロの位置に入ります。3ボランチは右からセレスキー、保坂、稲垣です。先ほど来、浦和がサイドを攻略のポイントに置いていたので、ゾーンを形成する中盤が薄くなることは守備の崩壊を想像させるに十分でした。

あにはからんや。甲府は数的不利な状況の対処方法を用意していたかのようでした。むしろ、ここからのほうが闘いかたがよりシンプルになり、守備の集中が研ぎ澄まされていきます。甲府が用意していたのは、運動量をチームの礎にする甲府らしく、高い運動量の高度な連携です。中盤は振り子のようにボールサイドに寄ります。このため、サイドを主戦場とする浦和に対し、局面での数的不利は無い状態を維持します。浦和が、ビルドアップで勇樹もしくは航を経由し、直接大きなサイドチェンジによる左右の揺さぶりを仕掛けなかったこともあるのですけど、中盤の三人が、耐えることなく糸がつながったような振り子の連携を通し続けたことが、なによりも驚異的なことだと思います。

地味ですけど、観る価値のある攻防は、サッカーの神様のちょっとしたいたずらが英臣に届き、いっそう分かり易いドラマへと移行します。前半はスコアレスのまま終了。

後半から、というか前半の終わり頃から、浦和がCプランを展開します。前3人のうち二人が前方にプッシュして最終ラインを押し下げ、残る一人が中盤まで下がってポストを受けるようになります。おそらく狙いは、WBを押し上げて縦に速い展開に持ち込むことだと思います。ただこれは諸刃の剣です。前線のプッシュが守備網全体に影響する場合は、サイドエリアも攻撃側が主導権を持てるのですけど、如何せん甲府はマンマークとゾーンのハイブリッドですから、サイドのスペースにギャップを生む効果はありません。むしろ肝心の梅崎と宇賀神の縦ルートにWBが蓋をしていますから、シャドウの落としを縦に展開することができません。それ故、このプランに入ってから、浦和はバックパスが通常モードよりも多くなります。浦和が攻撃プランを変え、主戦場を外側に持っていくに従って、皮肉なことに攻撃の有効性は下がっていきます。

さてミシャはどうするかなと思っていたら、動きます。ムトゥに代えてズィライオを1トップに投入します。慎三がひとつ下がって左シャドウに入ります。中央に縦へのスピードがあるズィライオを置くことで、チーム全体に縦を意識させようとしたのだと思います。そして、この作戦が、よどんでいたこの試合の空気に波紋をもたらす、決定的なひと滴になりました。

佐久間さんが反応します。クリスティアーノに代えて畑尾をCBに投入します。同時にシフトを6-3-0に変更します。ギャンブルだと思いました。ズィライオをよほど脅威に感じたとしか思えません。CBのマンマーク基調は基本的には変えるつもりはなかったのでしょう。サイドがマンマークに変わります。中盤の驚異的な連携で安定を保っていた守備を、自ら手放す大変革でした。

これによってもたらされたことは、中央のマンマークのズレです。意識はしていたと思うのですけど、マーキングの対象が絞られず、小さな混乱が起こっていました。そして甲府にとっては不幸なことに、ギャンブルは凶と出てしまいます。

68分。森脇のスローインから。浦和は右から縦を伺いますけど、甲府守備陣に跳ね返され、もう一度右からリビルドします。一度左に回して様子を見ますけどこれはブラフ。またも右に回します。この時浦和は、槙野も前線中央に上がっていますから、左は陽介と宇賀神のみ。8人が右サイドに偏ります。甲府はボールサイドに寄せる守備プランですから、8on8がアタッキングサード右サイドに密集します。ボールを持った航がルックアップ。このセットでは、航が攻撃スイッチを押していました。浦和があえて右偏重にしていたのは、航のコンダクト能力が浦和に根付きつつある現れなのかもしれません。この時前線では、ズィライオと忠成が前残りして松橋と津田を引っ張り、変わりに慎三が下がります。航は慎三に当てます。ここで慎三が決定的に絶妙なフェイクを見せます。背後に忠成が下がってくるのを感じたのか、スルー。そのまま右にスワーブしながらゴール前に飛び出します。忠成は慎三の動きを感じ、足元のポストから裏にスルーを贈ります。甲府は、数の上では忠成に畑尾、慎三に稲垣、ズィライオに松橋がつき、さらに津田もいて3on4の優位です。でも、あえて慎三がタイトなゾーンをついて抜け出しましたので、甲府守備陣の距離が近すぎ、瞬間、マークの受け渡しができないカオス状態ができます。忠成のスルーも慎三と同じ意図で、あえて狭いゾーンを利用します。この試合、何度もチャレンジして実を結ばなかった裏への抜け出しがようやく叶った瞬間、慎三は右足で流し込みました。ゴラッソ。浦和1-0甲府。

ギャンブルが失敗に終わり、佐久間さんがリセットします。試合後にどう仰っているのか分かりませんけど、痛恨だったと思います。手順としても、クリスティアーノのフィジカルが落ちていたのだとすると、まずはコンサバティブに、素直に1トップを変えるべきだったでしょう。あるいはCBに不安があったのだとしても、守備の仕組みそのものを変える必然性は無かったと思います。そんなことは百も承知の百戦錬磨のかたですから、よほどそこまでの浦和に脅威を感じていて、そこにズィライオ投入が心理的な起爆剤になったのかもしれません。津田に代えて吉野を1トップに投入します。同時にシフトを5-3-1に戻します。

ミシャが同時に動きます。WBを二枚同時代えです。宇賀神に代えてタカを右WB、梅崎に代えてトシを左WBに投入します。吉野を入れる前に準備していましたので、単純にサイドアタッカーをフレッシュにする意図だと思います。

甲府は、勇敢に追いかけてきます。吉野が積極的に裏のスペースに仕掛けます。狙いは槙野の背後。どうしても、圧倒的な攻勢になると前しか見てないかのようになる槙野は、最小点差の状況では危なっかしく見えます。ミシャの美学でもあるので評する部分ではまったくありませんけど、地味に勝ち切るリアリスティックも、場合によっては必要なんじゃないかと思います。

ややオープンファイトの様相になってきて、まだどう転ぶか分からないなと思っていると、顔もキャラもドラマチックなあの男が、あっと驚くドラマチックゴールを魅せてくれます。

81分。甲府のスローインから。タカが高い位置でトランジションした流れからのトシのシュートを河田が弾いたボールを槙野が拾って、リビルドです。浦和はワイドオープンに構えます。陽介が要の位置。陽介と前線の縦パスから少しづつリズムを速め、甲府守備陣を中央に寄せてから、前線で細かく右に展開。タカにフリーで渡します。タカのクロスは松橋がクリアします。そのボールがモリに渡ります。モリイリュージョンの始まりです。モリは胸で丁寧に落としてバウンドを測り、スタンディングのまま右足を振り抜きました。シュートは河田の手を超えてから急激にドロップしてクロスバーに当たり、そのままゴールに吸い込まれます。スーペルゴラッソ。浦和2-0甲府。

モリはインテリジェント・プレイヤーだと思います。浦和の左右のCBは非常に特異なポジションですけど、左の槙野が恵まれたフィジカルを活かして割と天然にプレーするのに対し、モリは常にバランスを見ている印象です。その分、今の形を作り上げるまでモリ自身も多いに悩んだことだろうと思います。広島時代との顕著な違いは、広島の右CBの伝統を受け継ぐミドルシュートが、浦和に来るとほとんど見られないことです。言い換えるとミシャが求める右CBは、本質的には分かりませんけど、少なくとも槙野や非常に攻撃能力の高いWBを活かすために、高度な攻守のバランサーなのかなと思います。それを時間をかけて具現化したモリは案外と、顔だけじゃなくプレーの懐も深いのかもしれませんね。今日のドライブミドルショットは、そんなモリの課題であった、もともと持っていたアウトボックスフィニッシャーとしての能力を呼び覚ますきっかけになるのかもしれません。

甲府はそれでも頭を下げません。数的不利を感じさせないオープンファイトを挑みます。そんな甲府の意気込みと粘りが、最後の最後に浦和の完封を阻みます。

アディショナルタイム。甲府のチャレンジクロスを航がクリア。イーブンボールをアタッキングサード手前で陽介と保坂が競ります。競り勝った保坂が倒れながら右足でロブパスをセレスキーに渡します。セレスキーは慎三の寄せに耐え、右サイドの橋爪に渡します。アタッキングサードに入ります。フリーでパスを受けた橋爪はターンしながらルックアップ。この時ゴール前は吉野がひとり、ファアサイドに抜けようとしています。浦和はニアから航、モリ、タカがコンパクトに並び1on3。橋爪は周作とラインの間にクロスを送ります。吉野がモリの背後を取ってフリーで抜け出します。吉野のヘッドは周作が阻みます。ただこの時、吉野にやや遅れて、稲垣がダイアゴナルに上がっていました。周作が弾いたボールをタカがクリアしようとしますけど、その背後から稲垣が飛び込み、右足で押し込みました。浦和2-1甲府。

一矢報いはしましたけど時すでに遅し。このまま試合終了。浦和2-1甲府。We are Diamonds♪

たったひとつの、時間にしてわずか6分間の采配の応酬が、試合の趨勢を分けました。長くサッカーを観ていても、これほどドラマチックに起承転結が変わる試合はそうそう目にしたことがありません。一見すると地味ですけど、内容の濃いエンターテインメントでした。

という好マッチの余韻に浸って引き上げる加賀さんを逃してはならじと、試合終了間際はソワソワしていました。終了と同時にVIP席に行ったら、あれれ?。加賀さんはひと足先に、選手を迎えるために下に降りたようです。まったくツンデレなんだから(^^;。

試合に出られない状態は去年と変わらないけど、使われかたが分からなかった昨年と比べると、試合ごとに一喜一憂することはなくなりました。むしろ捲土重来。いざ鎌倉。競争に勝つというよりかは、加賀さんが真に求められるシチュエーションに備え、その時に内容の濃い時間を過ごしてくれればと思うようになりました。怪我勝ちなのは年齢的にも不可避でしょうから、マイペースでコンディションを保ち、いつでも試合に出られる状態でいて欲しいと思います。

自分が観に行ける日じゃなくてもいいから、ひと試合でも多く、加賀さんファンのためにピッチでの姿を見せてあげて欲しいと思います。