梅雨というのに、能登は快晴でございます。海風のおかげで蒸し暑さもやわらぎ、ベストシーズンに来ちゃった感じです(^_^)/。
海の駅のお店に、麦ちゃんと葉山さんが来店されたようです。
それでは、まれロケ地めぐり輪島編の二日目をスタートします。本日は宿で2時間無料でお借りできる自転車が相棒です。輪島市街地はコンパクトなので歩けなくはないですけど、ロケ地は点在してるので自転車のほうが便利です。延長はNGですのでご注意を。
エクスキューズですけど、また輪島には来る予定なので、これまでの放送のすべての輪島市内ロケ地には参りません。朝市の圭太のお店が特定できなかったのと、京極ミズハさんのお宅は今回はパスしました。
輪島と言えば朝市。東側から入って結構西端のほうに歩きます。
「朝の仕事が終わると、お弁当を作り…。みんな揃って、朝ご飯を食べ…。一時間以上かけて、奥能登の中心都市、輪島の高校へ…行く前に、もうひと働き」「輪島市民の台所、輪島朝市です」。
「いぃつもありがとうね! また寄ってくだね!」「他の塩とね、全然違うけんな」「買うてって~!」「しょっぱないやろ? 甘いやろ?」「久しぶりやがいね!」。文さんと藍子さんと希ちゃんの屋台がある朝市です。こちらはバッグや小物を売ってらっしゃるお店の前です。
「希も藍子も、今ではすっかり、能登弁ネイティブです」。文さんが牛乳を飲んでた屋台の裏。
輪島は永井豪先生の故郷なんだそうです。朝市に永井豪記念館があります。
「はい、ありがとうございます。え~っと全部で、600円でいいわ」「洗えたけ?」「うん…。お母さん、どう思とるげんろ?」「何をいね?」「お父さんのこと。最近なんも言わんげん」「希はどう思とるんが?」「うちは別に…。もう怒るとか通り越しとるし。どうせお父さん、東京でまた夢見とるげろ。お母さんもとうとう愛想尽かしたがいね」「ほんながならいいげけどね~」「しょっぱないやろ~。甘いねん」。
「おはよう!」「あっ…何や、一子けね」「何やって何やいね」「なしたんけ?」。電信柱の広告の看板は、撮影の時は別のをつけてありますね。
「せっかくの休みやがに、朝からお母さんと大喧嘩やわいね。進路の紙勝手に見つけて、東京なんか行かせんっちゅうて」「おばちゃんは美容院継いで欲しいげんろ」「朝市って初めて来た」「あん? 初めてなんけ? 輪島に住んどるがに?」「興味ないさけ」「うち、大好き! 朝からこんだけいっぺえ人や集まって働いとるげんよ」「興味ないって言うとるやろ」。朝市には太鳳ちゃんが来店しましたって写真を飾ってらっしゃるお店が結構あって、楽しいです。
「あら! あんたらちや来そうな気やするちゅうて、代わりに行け、って命令されたわいね」「さすが野生の勘やね」
朝市を離れ、南に向かいます。「朝市の手伝いが終わると、ようやく高校へ。小学校の仲間たちとは、今でも一緒です」。
「希!」「あっ、一子! おはよう!」「おはよう! 後でね」「頑張ってね!」。希ちゃんと一徹とみのりちゃんと一子ちゃんと圭太と洋一郎と高志のの母校、石川県立輪島高校です。
「コジマさんはヒットの7割は三塁線やさけ…」弟の一徹は、野球部の戦略担当です」。
「チームを甲子園へ導くための作戦を練るのが、楽しいのだそうでございます」「よし! データ通りや」。
朝市に戻り、朝市の西側からいろは橋に出ます。「なしたんけ?」「徹さん、最近、でかい夢追ってたんですよ。また駄目でしたけど。貝殻ビジネスにスポンサーがつきそうだったんだけど、土壇場で本社からストップがかかって駄目になったって」
「ほらよかった」「生き生きしてたなあ。夢をみてる間の徹さん」
いろは橋を渡って西に進みます。ここを左折しますと鳳至町に入ります。
白菊の白藤酒造さんです。
「高校の思い出に、キリコ担ごうっちゅう事になってん」「キリコ?」
「圭太のおじいちゃんちに、使とらんキリコやあるげんて。ほれ借りて、輪島の祭りでキリコ担ぐげん」「祭りって言うたか?」。元治さんと希ちゃんたちが弥太郎さんのお店に向かって歩いてた道。鳳至町です。
大崎漆器店さんです。撮影では、お店の前に柵と松がありましたけど、どうやら撮影用に設置されたようです。
「お邪魔しま~す」。
「そしていよいよ、輪島のお祭り、輪島大祭の日がやってまいりました」。
「どんだけ困難に遭うても、いっぺん決めたことをちゃ最後まで貫き通せ。「不退転」ちゃそういう意味や」「君らはこれから、自分や決めた道を行く。ほれか、道をちゃ探す旅に出る。ほれはきっと、易しいもんじゃねえはずや。ほんでも、不退転の魂で、自分のゴールをちゃ、目指すけぞ。なっ!」。
「よっしゃ、やるぞ~!」。
「これも、一つの夢かもしれない。キリコを担ぎながら、希は、そう思っておりました」。住吉神社の前。
「みんなで何かをしたいと心から願い、熱くなって、夢中になって突っ走る。そういう熱い思いが、夢なのかもしれない。そう、思っておりました」。キリコがぐるぐる回ってた交差点。
「さっき思てんけど、人生に、夢っちゃ、必要なんかもしれんね」。
「希! 圭太! 行かんけ! 行かんけ! 行かんけ!」「早よ!」「行こう!」「明日、みなと橋に3時、来てくれんか? 話してえ事やあるげん」。
河原田川に戻りまして、川沿いにさかのぼります。
「願書を頂きに来ました。職員募集の」。願書を受け取りに来た希ちゃんが走ってた通路。
希ちゃんが見上げていた輪島市役所。
「2002年春、希は高校を卒業し、社会へと飛び出しました」。希の自転車通勤路。
「一時は、ケーキ職人の道に進む事を夢み、もがいたものの…」
「家族のために、藍子のために、子供の頃から目指した、公務員の仕事を選んだのです」
「さあ、希の新たな、挑戦の幕開けです」
「お父さん頑張って。頑張って頑張って」希ちゃんと徹が市役所の自転車置場へ下るところ。
「うへー」「ほんなら、今日も頑張ろうね」「おう」。輪島市役所の自転車置き場。
「ありがとうございました! ここで働かしてもろたおかげで、夢を応援する素晴らしさを知りました。応援してくれる人の気持ちを知ったさけ、これから、目標に向かって頑張れます。世界一のパティシエになって、恩返ししますさけ。今まで、本当にありがとうございました!」市役所を辞めた希ちゃんがお辞儀してた玄関。
「世界一…希が初めてでかい口を!」「希! 頑張るましや!」「キミさんにもお世話になりました」。市役所を辞めた希ちゃんが見上げていた建屋。
ロールケーキ甲子園からの帰り、市役所前で希ちゃんが降りたバス停。
撮影では高速バスの停車場でしたけど、実際にはのらんけバスです。高速バスのバス停は旧輪島駅とマリンタウンです。
市役所ののぼり。
市役所の通りを挟んで北側。公園になっています。
永井豪先生モチーフの市内地図。
こちらを下ります。
「まさか、こんなに悔しいとは。こんなに、こんなに、悔しいとは」「ごめん、忙しいがに」「いや…」「うち、輪島市役所に就職する」「ほうやってな」「うん」「コンテストに落ちて、思とった以上に悔しかってんよ。ボロカス言われて落ち込んで、ほのあと圭太に会うて、輪島塗の話を聞いて。やっぱり夢やあるっちゃいいなって思てん。ほやけどうち、お母さんをちゃ置いていかれん。知っとるやろ。うちのお父さん、全く頼りにならんさけ。これからはうちが手助けしていかんと。ケーキは趣味でいいげ。うちはやっぱり、夢より家族が大事やさけ。ほんでも、理屈に合わん事言うけど…。圭太の事は応援したい。もし、圭太の気持ちが変わっとらんかったら…」。希ちゃんが圭太を待ってた河原田川の中州の公園。
「早いね。もう来とったん?」
「えっ?」「ごめん! ないしょにしとって。ほら、圭太って、昔希のこと、好きやったやろ。ほやさけ、言うが恥ずかしくて。また話すわ」
「これから輪島塗の器、見せてもらうげん。ほんならね。行こう!」「早かってんな」「ほうやわいね。楽しみにしとってん」
弥太郎さんの使いで圭太が自転車で走ってるのを希ちゃんが見かけた河川敷。
「圭太!」「一子」「何しとるが? 傘も差さんと」。端の欄干がリニューアルされているようで、撮影当時とはデザインが違いますね。
「急に降ってきてんわいえ」「ほやけど…。仕事終わったんけ?」「いや、じいちゃんに頼まれて買い物」「じゃあ、待っとるさけ。仕事終わったらご飯食べんけ?」「だら。終わってからが俺の修業時間やがいえ」。圭太と一子ちゃんが話してる橋の下を、気にしながら通る希ちゃん。
「ああ、もうどうしよ! できるだけ力になりたいげんけど、何でもかんでも手ぇ出しとったら時間も人も足らん。規則っちゅ大きな壁もあるし…」。希ちゃんとみのりちゃんのOLランチの定位置。
「へへへへ…。希ちゃんは変わらんね、就職しても」「あん?」「人の事でもいぃつも一生懸命でジタバタ頑張って。移住もほういう風に思いやれればいいがにね。来る方と迎える方がお互いに」「そうなの」
「俺のことも思いやってくれんけ。なして一子と圭太や…」
「能登の男でいいがなら、俺でいいがいえ~!」「うるさいね! なしてOLの昼休みに参加しとるんけ」
「元はといえば、お前や圭太をちゃ振ったさけやがいえ! 責任とって…俺とつきあえ」「行かんけ」「うん」
「俺とつきあえ! じゃあ、みのり! みのり~!」「わあ~!」「待て~!」
「まあほんだけ興味を持ってくれったちゅうことで、希ちゃんの体験ツアーは大成功ってことじゃダメけ?」
「みのりって、なんやそんな良い人なん?」「えへへ。偉い偉い。がんばったねー」「いただきます」「いただきます」「うわー」「圭太、実家でどうしとるんやろ」「実家?」「弥太郎さんとこ出入り禁止で、実家に帰っとるげんよ」。
「帰っとらんよ。知らんが?」「え?、ほんならどこにおるげ?」「あのねー」
「幸枝ロベールさんちゅうげんて。旦那さんやフランスの人で」「旦那さんちゅことは、希ちゃんのおじいちゃん?」
「今はほうなるけど、うちの本当のおじいちゃんとは、うちが生まれる前に離婚してんて」「ああ…」「全然知らんかったわ。何か昔から、おばあちゃんの事は聞いたら駄目な感じで。ああ~。あのケーキうまそうやった~」「クロワッサンおいしい!」「へへへへへ。でも、なしておばちゃん、そんなに怒っとるんけ?」「分からん。お父さんは知っとるみたいねんけど、「俺の口からは、言われん」、ちゅて教えてくれんげよ」
市役所の西側の橋を渡ります。渡った先を右折。
ロールケーキ甲子園に落ちた希ちゃんがトボトボ歩いてた道。
希ちゃんがトボトボ歩いてた川端。
いろは橋の北、昨日のみなと橋を渡らずに川の西岸を北上して、輪島港に向かいます。つきあたりのここ。
カモメが飛んだ。
この先は立ち入り禁止のため入れません。
「一子とは、うまくいっとるんけ?」「ああ…うん。漆の作業場にもよう来とる。理容学校の帰りに寄ったり」「美容師さんの勉強、真面目にやっとるんや」「ほやけど、諦めとらんげよ、東京は」。希ちゃんと圭太が話してた防波堤。
「よ~い、どん!」「なしてん?」「早よ!」「えっ?」
「圭太はどうなんけ? 漆、楽しいけ?」「ほりゃあ、お前…。やめた。またじんましん出されるし」「いや、あれは…」「お前はどうねん? 市役所」「うまくいっとるよ」「へえ~」「何やいね?」「この前実家に物取りに帰ったら、おやじや言うとったさけ」「何を言うとったんけ?」「とても言われん。気の毒で」「言うてま! ほこまで言うとって」「あんな使えん新人は見た事がない。人事はどこ見て採用しとる。お荷物だ。厄介者だ」「ほんな…ほんなまともに全部言う事ないがいね!」「お前が言えっちゅうてんがいえ」「ほこをちゃオブラートに包むがや社会人ねんよ」「何で包もうが中身はおんなじやろいえ」「もういい! ちょっとさみしいと思ったうちやだらやった」「あん?」「あんたやったらみのりんとこのゴンタとしゃべった方がまだましやった」「ゴンタって、犬かいえ!」
「カモメ~! うちとしゃべろう~!」「俺かってな、お前としゃべるより… タイヤ~!」「ふん! カモメ~!」「タイヤ~!」「カモメ~!」「タイヤ~!」
「そうだ。んっ、これ、食べて」「えっ?」「ほんなら」「希! これ、めえな!」
「♪Hello hello I'm here so flying」。京極さんのライブをやっていた市場。輪島漁港です。
「今日の演奏が入ったCD、こちらで、お売りしとりま~す! あっ!」「会場の外で売るとは考えたわいね。外なら、条例も関係ないさけね」「お客さんのために、規則の抜け道を探すのが、本当の仕事やって、市役所のトイレの神様に教えてもろてん」「あっ、おとうさん! 京極ミズハのCD…」「バナナのたたき売りかいね」「CD売っとりま~す! 買うとって~!」「ありがと」「えっ? 何ですか?」「あっ…もっとちゃんと売れって言ってんの。余ったら市役所が買いなさいよ」「市役所?」「え~やばい、やばい!」「何で市役所?」「えっ? あんた誰?」
マリンタウンに戻って参りました。海際に建っております、輪島キリコ会館です。入館料620円也。
チケットカウンターにありました、まれの不退転キリコの模型。
小ぶりのキリコ。
奥にある大ぶりのキリコ。
まれキリコもありました(^_^)/。
金沢行きのスーパー特急がやってきました。直前に着く金沢からの到着便は回送になりますからご注意を。
輪島から金沢に戻ってまいりました。
これにて、今回のまれロケ地めぐりはおしまいです。また8月に戻ってきたいと思います。それまで、どんな想い出がつまるのでしょうね。