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ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

八日目の蝉

2011-05-07 23:18:09 | 映画

ゴールデンウィーク♪
も、もう終わりますけどw
ことしは期間中に味スタの試合が続いたので、サッカー中心で。
国立博物館に「ブッダ展」と「写楽展」みました。

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「ブッダ展」に深大寺の仏様がきてました。柔らかいお顔でよかったです。阪大の手塚治虫展では、意識してかどうかわかりませんがブッダをあんまりフィーチャーしてなかったです。やっぱり意識してたのかな。なんていうか、手塚さん凄いです。大先輩です。大阪が産んだエポックメイカー的な作家、手塚治虫と司馬遼太郎、この二人を先輩に持つ誇り。なんちゃって。

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写楽は背景が黒い頭部だけの絵が有名ですが、ほかにもいろいろありました。わずか10カ月の活躍だったんですね。浮世絵はアートではなく、いまでいうブロマイドみたいなものですから、現代のひとが勝手に芸術的な評価をするのはちょっと写楽が可愛そうだと思うのですけど。第二期以降の写楽が主体的に画風を変えたのか、まずそれを考えてあげないといけないのでは? 評価が高い黒背景のころの版画は、正直タッチも彫りも粗くて子供が作ったみたいw でも、だからこそなのかもしれないけど、たしかにオーラがあります。意外だったのは、写楽といえば的に有名な江戸兵衛が指定文化財ではないこと。まあ、版画なのに、同じ絵でも指定されてるものとされてないものがあるので、基準があるんでしょうけどよくわかりませんw

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浦和vs横浜FM@さいスタ。さいごの方は小雨に打たれちょっと肌寒かったです。

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試合は面白かったです。0-2でマリノス。前半のレッズの攻勢をしのいだマリノスが完勝。マリノスがさいスタでは強いって後で知る。ちょっとレッズのゴール裏が様式美化していて残念。鳥肌ものの迫力がまるでありませんでした。

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んで、おまたせしましたw 本題の映画のはなし。
八日目の蝉をみました。
泣きに行ったのですよ。ぐわーと泣くとすっきりするかと思って。

予定どおり、泣けましたよw
自分は原作読んでないしNHKのドラマも見てないし、ノーマークだったのですが、スタジオパークに永作博美さんが出て、映画のシーンをみて泣いていたので興味を持ちました。ですから、ストーリーを知らなかったので、ホントに泣ける映画なのか、心のそこで懐疑的ではあったんですが、やられました。
しかし不思議ですよ。なぜ泣けるのか今でもわかんない。たいがい感情移入が泣く理由だと思うのですが、この映画は自分がどこに感情移入しているのかわかんない。どなたか、八日目の蝉でなぜ泣けるのか、研究してくれませんか?w ちなみに自分の涙腺がヤバくなったのは、小豆島のまつりのシーン。松明の列が田んぼのあぜ道につづいて、幻想的。希和子の幸せがいつ終わるかわからない危うさが感じられて。小豆島の時間が優しくていいんですよー。その優しさが涙の導線だったのかもしれないですね。
単純に不倫や誘拐がテーマじゃないですね。男が悪いってな率直な感想のかたもいると思いますが、誤解をおそれず言えば、そんなことを超越している感じです。だからこそ、犯罪をおかしている希和子にシンパシーを感じるのかもしれない。ただ、観るひとによって感想が違うかもしれませんね。たとえば、恵理菜を恵理菜と呼ぶひともいれば、薫と呼びたいひともいると思う。あるいは恵理菜であり薫でもあると呼びたいひとも。観終わって翌日にいろいろ語りたくなる、そんな映画です。
登場人物が少なく、それぞれのキャストが素敵です。
エンドロールで井上真央さんが主役だと知り。てっきり永作さんだと。この二人の役はとーても難しい役ですよ。恵理菜はそうめん製作所と写真屋のシーンがとくに大事。井上さんは体当たりでがんばってました。
希和子は全編を通じ、大変です。永作さんの幸せと不安が入り混じった複雑な表情がすばらしかった。
ちょっと残念なのは主題歌かな。ジョン・メイヤーの挿入歌が雰囲気にあっていたので、主題歌も同じテイストでよかったかなと思います。

ボクの故郷、岡山の路面電車が映りました。それも、おじさん家の近く。ちょっとうれしー。
泣きたいかたにおすすめです。


ザ・ファイター

2011-04-06 22:50:58 | 映画

誕生日でございますよ。

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ささやかにお祝い。名前わすれたけど、でっけーモンブラン。

元祖天才バカボンのパパと同い歳なのでございます、ええ。こどもの頃は、ただの数字だったんですけど、自分=バカボンのパパな実感がまるでありません。腹巻きもってへんしーw
不惑イヤーはなにしろとくに後半が激動でした。バカボンイヤーはどんな一年かなー。

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しばらく映画を控えていました。映画どころじゃなかったのもありますし、楽しんでいいのかって気持ちの引け目もありました。そもそも映画館が開いてなかった。生活や仕事が平静を取り戻してきて、久しぶりに映画みる気になりまして。
「ザ・ファイター」みました。皮膚科の近くでやってたという選択の理由。病院は毎月1日に行くことにしてます。なんでかって「映画の日だから」w。男の子にはメイルデーはないのだ! 滅入る日はあるけどね。
ボクシングの映画です。ボクシングをモチーフにした映画などではなく、まんまボクシングの映画。なんで、ボクシングに興味があるひとが観るべきでしょうかね。ボクシング知らなくても面白い映画ですが、ボクサーの心理がわからないと入り込めないかもしれません。
ちなみに、これ、実話。
ミッキーは、あまたいる”かませ犬”ボクサーです。ウォードファミリーが家族経営しているプロモーションの唯一の現役選手。必然的に、家族全員が彼にぶらさがっているのです。お母さんのアリスがプロモーター。辣腕プロモーター。てか、肝っ玉かあさんw お兄さんのディッキーはトレーナー。ディッキーは元ボクサーで、あのシュガー・レイ・レナードをダウンさせたことのある地元ローウェルの誇り。でもいまはドラッグに溺れる生活。まがりなりにもボクシングに関わっている家族はこの三人だけ。お父さんと七人の姉妹(!)は何をしてるんだかわかりません。それとディッキーに子供が一人。ちなみにミッキーには別れた奥さんとの間に娘がいますが、奥さんが引き取っていて、あんまり会わせてもらえません。
アリスとディッキーが組んだ試合でミッキーは痛切な敗戦をしますが、そんな折にチャーミングなシャーリーンに出会い、恋に落ちます。”常識的な”彼女に影響され、次第に自分の境遇に疑問を持つようになります。
そんなときにディッキーが逮捕され。家族にふりまわされ、まっとうにボクシングができなくなったミッキーは、もうひとりのトレーナーである街のシェリフと新しいプロモーターの誘いもあり、ファミリーと距離をおくようになります。それで、試合の成績の方も安定してきました。
一方のディッキーは、刑務所でアンチドラックの禁断症状に苦しみますが、逆にボクシングへの情熱を再燃させます。弟のトレーナーとして復帰するため、鍛えなおします。
幸運にも恵まれ、勝ち星を重ねるミッキーと、復活して出所したディッキーが再びまみえるとき、ウォードファミリーと彼らを取り巻く人々に最大の好機が訪れますが、バラバラになった一家がチャンスを掴めるのか???
カメラワークが独特です。ホームムービーを撮っているかのような印象を受けます。ファミリーに主眼をおいているからこその演出でしょう。それがとてもリアリズムと迫力を演出してます。
この作品から二人のオスカーを排出しました。ディッキー役のクリスチャン・ベールとアリス役のメリッサ・レオ。
クリスチャン・ベール。正義の味方バットマン。この作品では、ドラックに溺れる元ヒーローを迫真の演技で表現しました。とくに入所前後の表情の違いの表現が凄い。ドラッカーの表情は、まさにイッテルひとのそれ。RHCPのBy the WayのPVに出ていたデイブ・シェリダンに表情の感じが似てます。
http://8movie.blog111.fc2.com/blog-entry-645.html
出所してからはまるで別人。歯を入れなおしたっていう物理的な違いもあるんでしょうけど。とにかくこのギャップだけでも一見の価値あり。もともとブラッド・ピットがキャスティングに予定されていたようですが、ひょうたんから駒ですかね。
主演のマーク・ウォルバーグはプロデューサーも兼ねてます。ドラック歴もある悪ガキだったみたいですね。どっちかというと、経歴としてはディッキー的かもw

お父さんがいいのですよ。普段何してるひとなのかわかりませんが、ミッキーの独立を応援しつつ、家族の絆をつなぎなおしたのも実はお父さん。
ストーリーをわかりやすくいうと、ようするに「ロッキー」をイメージしてもらうといいです。ロッキー好きなら楽しめると思います。凄いのは、これが実話だってこと。そもそも七人姉妹ってなによw しかも同居www
事実は小説よりも奇なりって、このことですねー。
もちろん、ファイトシーンの迫力も魅力です。過剰な特殊メイクもなく、だからこそリアルです。
鑑賞後は、きっと口をとんがらせて拳を握りしめます。男の子が漢に帰ることができる映画。女の子がファイターに憧れることができる映画。
おススメ!


SOMEWHERE

2011-04-04 00:09:09 | 映画

もうすぐ春ですね♪
なんつってたら、サクラ咲くですよ。
春がきましたー。

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小金井薄紅桜はまだこんな感じ。

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江戸彼岸ははかなくも綺麗♪

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んで、しだれ~

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自分にとっては春は大切なシーズンで。誕生月ですから。4月6日です、念のために。宮沢りえちゃんと一緒ですけど、なにか?ww
土曜日はお天気だったので桜を見に小金井公園にいったついでに吉祥寺に行きました。Led ZepperinのCDとまんが道と靴下を買っただけですけど、楽しかった。
んで、今日は曇っていたのでSOMEWHEREみました。
ハリウッド俳優ジョニー・マルコの物語。
別れた妻との間に一人娘がいるのですが、彼の人生は映画と車と、女女女w。That's allな感じ。パーティの最中に階段からおっこちて腕を骨折します。これがきっかけなのか、ジョニーに自分を見つめる時間がやってきます。ひとり娘のクレアとともに。俳優として成功してるけど、レゾンデートルを見失っていることに気がつきます。役者としても男としても親としても。
舞台はロス-ミラノ-ロス。でも、ホテル住まいしてるジョニーを追ったお話なので、あんまり場面に変化はありません。ひとつ一つのシーンがとっても長いです。丁寧に撮ってるというよりも、観る側に感じる時間を与えてくれてる感じかな。冒頭のシーン、フェラーリがひつこいくらいサーキットをくるくる回りますが、ソフィア・コッポラの宣言なような気がしました。
主役はどことなくユアン・マクレガーに目が似ているスティーブン・ドーフですけど、見どころは二つ。クレアちゃんとFerrari F430 Berlinetta。
クレアちゃんの笑顔にはやられます。おじさんにはまぶしいです。のびやかで妖精っぽさも併せ持っていて。ジョニーのダメっぽりをひきたてます。彼女にとって、この瞬間にこの映画に出演できたのは、自分の魅力を引き出すために良かったのではないかと思います。もちろん、未来のある俳優さんですから、更なるベストシーズンはくるでしょうが、少女のころの彩りは一瞬ですから。
スポーツカー好きがみても楽しい映画ではないかと思います。とくにフェラーリファン。ブラックのFerrari F430 Berlinettaがこれでもかってぐらいフィーチャーされてます。ちょっとビビるくらいのエグゾーストノート、レスポンシビリティを感じる加速、感応的なフォルムにシックな内装。これでもかってくらいのアピールです。故障するシーンがついてるところもフェラーリっぽいw いちおうフェラーリ社が協力してる映画なんですけど、おうらかというかw
ストーリーもシンプルだし、凝った演出もないし、キャスティングも地味だし、まして3Dでもなく、メジャーな映画館じゃなく、小劇場でみたい映画です。ソフィア・コッポラの名前でメジャー扱いされてるけど、映画好きにゆっくり観てほしい作品かな。とにかく、あんまり波長が大きくない作品ですから、ゆったり観たいかたにお薦め。


ヒアアフター

2011-03-07 00:20:23 | 映画

来週の岡山帰省は土曜早朝に決め、決心し。起きられるかな。やっぱり心配。開幕戦は東京1-0鳥栖。岡山0-5湘南。好対照な船出で、東京サポのボクとファジサポの両親の間、いっそう家庭内がギクシャクしそうな予感w
ヒアアフターみました。予告がよかったので。イーストウッドにしては明るい作品だということで。
期待どおり、心がほっくりする素敵な映画でした。
感想文を書きにくい映画です。筋を書いちゃうとネタばれになっちゃう。ミステリー基調の作品はえてしてそんな感じ。
霊能者のジョージ(@カリフォルニア)、ジャーナリストのマリー(@パリ)、市井の少年マーカス(@ロンドン)と、住んでるところも境遇もまったくつながりのない三人、それぞれがそれぞれの悲しみを背負っている三人の人生がつむいでいく一本の糸。そんな感じのストーリー。
気がつくと、クリント・イーストウッドの作品を結構みてるですよ。「マディソン郡の橋」、「ミスティック・リバー」、「ミリオンダラー・ベイビー」、「父親たちの星条旗」、「硫黄島からの手紙」、「インビクタス」。あんまり相性よくないなーと思っているんですが、印象に残る作品が多いです。ミスティック・リバーもミリオンダラー・ベイビーも二度と観るもんかと思うほど後味が悪いんですけど、なぜか強烈に記憶に残るのです。でも、最近作風が変わってますか? 2006年の硫黄島連作以降。インビクタスは感動しました。あ、本作と同じくマット・デイモン君が主演だ。
作品の印象はともかくも、いつも音楽が素敵です。本作でもイーストウッドがセレクトしてます。わりと重い内容なんですけど、深刻にならず進行してるのは、切ないんだけどポジティブな印象を残すメロディがBGMとして効果的に使われているためだと思います。
マット・デイモン君。まじめで目立たない青年を好演してます。グッド・ウィル・ハンティングは大好きな映画で、以来大好きなアクター。
セシル・ドゥ・フランスが素敵。ボーイッシュでスタイリッシュなんだけど、そんなスタイルに頼ることなく、PTSDの影響をうける複雑な役どころをこなしてます。キュート。やっぱりアクトレスはキュートでないとね。
ジョージ・マクラーレン君。一番難しいロールではないかと思います。無表情なんだけど、だからこそ悲しさを漂わせる。そんな演技が求められます。終幕にマーカスがふつうの少年に戻ることができます。
知ってると、もっと作品を楽しめる豆知識。
チャールズ・ディケンズ。19世紀英国の作家。シェイクスピアなどと比べ、庶民の味方な作家です。代表作はクリスマス・キャロル、オリバー・ツイスト。
ロンドンのブックフェアは日本にはない感覚ですね。作家自ら朗読して新作をアピールします。日本にはないイベントかもしれません。
とっても優しい映画です。イーストウッド作品によくある不条理さはないです。落ち込んでいて元気を取り戻したいときにぴったりかもしれません。
お薦め~


英国王のスピーチ

2011-03-01 23:38:42 | 映画

アカデミー賞の季節ですね。今年の作品賞をみました。
「英国王のスピーチ」
映画は大好きですが、アワードはあんまり気にしないのでこの作品がノミネートされてることを知りませんでした。別の映画をみたときに予告編をやっていて面白そうだなって。さすが受賞直後だけあって、平日の昼間なのに満席のようでした@TOHOシネマズ府中。
期待どおりの素敵な映画でしたー。
吃音症に悩んでいるヨーク公が、ジョージ6世になり第二次大戦中に名スピーチをするまでの物語。一風変わった方法で治療を施す、オーストラリア出身の言語聴覚士ライオネル・ローグとぶつかりながらも、ドクターの具体的な手法を受け入れ、自信はないのだけれど少しずつスピーチが上手になっていくジョージ6世の苦手克服記。
ところで、この物語のテーマは3つあるんじゃないかと思います。
一つ目は、ジョージ6世をとおして、がんばれば苦手を克服できるという応援歌。
二つ目は、第二次大戦直前の動乱期に、王室にフィーチャーしながら英国が体験した辛苦へのオマージュ。
三つ目は、英国王室の家族愛の物語。ジョージ6世とエリザベス王妃、娘エリザベスとマーガレットの二人の王女(エリザベスはいまのクイーン)、兄エドワード8世、父ジョージ5世、母メアリー王妃を中心とした一家の物語。
予告などをみても、スピーチが苦手な王様というテーマにドラマ性があるので、一見一つ目がメインテーマのように思えますが、おそらく主題は三つ目にあるんじゃないかと思います。英国王室へのやさしい眼差しをそこはかとなく感じました。ジョージ6世ファミリーの愛情はもとより、あまり評判がよくないウインザー公エドワード8世もそれほどダメダメには描かれてなく、権力よりも愛を求めた、ひとつの価値観として尊重しているように感じました。ジョージ5世も、ジョージ6世の吃音症の原因となってはいるけども、伝統の狭間のなかでメディア時代の王室を模索したひととしても感じられます。

でも、この物語は第二次大戦にフィーチャーした歴史物あるいは戦争物にカテゴライズされるのだと思います。ところが、べたに凡庸に歴史を語るのではなく、ジョージ6世の苦手克服という、極めて個人的な問題を通して歴史を透かし見せるところが、この映画の脚本のすばらしいところなんだと思います。
主演ジョージ6世のコリン・ファースの人間味あふれる演技がすばらしいです。

脇もすばらしい。ライオネルはジェフリー・ラッシュ。風変わりだけど一本筋が通った役柄をあったかく演じてます。ジョージ6世が友情をこめ彼をライオネルとファーストネームで呼びますが、王として最高の役をこなしたことに敬意をあらわし、ライオネルが初めて「マイ・マジェスティ(陛下)と呼ぶシーン。感動です。彼の奥さん、ジェニファー・イーリーもすばらしい。家に帰ったら国王夫妻がいた。そんなとんでもないシチュエーションをコミカルに演じます。

なによりも、エリザベス王妃のヘレナ・ボナム=カーター。表情がすばらしいんですよ。ジョージ6世を、ときに労りときに励ましあったかく包んでます。クライマックスのスピーチが終わったあと、ジョージ6世を迎える彼女の表情が愛らしくて。二人の娘も素敵。登場シーンは限られてるけど個性を見せていて、やっぱりエリザベスはしっかり姉さんな感じ。クライマックスのあと、おしゃまにかわいいセリフがクスッと笑わせます。

エドワード8世のガイ・ピアースは、L.A.コンフィデンシャル以来久々にみたけど、やっぱり印象深いです。
ライオネルが吃音克服の方法をいろいろ伝授しますが、テーマは二つ。「自分を出すこと」と「リズムをとること」。クライマックスのスピーチでは、ベートーベンの交響曲No.7第二楽章が使われます。感情を抑えながらもドラマチックかつ厳粛に、聞くひとの勇気を発揚し、一体感を促すイメージとして採用されているのだと思います。ぴったりです。スピーチの状況にふさわしい音楽を選んでリズムをとること、それは良いスピーチをするためのヒントを与えてくれているのかもしれませんね。
「エリックを探して」の感想でも書きましたが、ボクはイギリス映画が好きです。この映画はオスカーの栄誉を得ましたが、ストーリー展開がシンプルで鑑賞後が爽やかな、肩肘はらないイギリス映画そのものです。案外地味です。オスカーだからって過度な期待をしないで、リラックスして楽しんで観てほしいです。きっと素敵な時間を過ごせると思います。スーツやドレスも素敵です。
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