でも道央圏に住み着いた今、沼ノ原を目指すのは実に15年ぶりです。

大沼です。雲間からトムラウシがチラッと。
モウセンゴケが生えてるんですね。
ウスバキチョウも見つけました。ワタスゲがチラホラ。

五色ヶ原です。
名前に違わぬ、素晴らしい花園に歓声があがります。
今週が見頃でしょうね。
トムラは見えたり隠れたり。
東方向は雲が無く、ニペソツや石狩連山はずっと素晴らしい景色を見せてくれてました。

チングルマ。沼ノ原は実になってましたが、ここは今が盛りです。
この後、五色岳を越えて忠別小屋へ。
五色と忠別のコルと言う、大雪山の最深部で知人とバッタリ!(ikuちゃん)
驚きですねぇ~!
でも、考えてみれば山ヤ同士なら当たり前か?
だって休日、しかも日中に札幌の町の中で山が趣味の人と会わないよなぁ・・
(秀○荘除く。)

無事、小屋について晩ご飯は麻婆春雨。
定番メニューですが、気にしない。
他のパーティーはみんなレトルトや山用のフリーズドライ食品でした。
あれ、高いしマズいし、何より量が少ないんだよなぁ・・
レトルトは水分を担がなきゃならないのが損した気分だし。
それなら酒持って行くって・・

澄んだ朝の空気に包まれる忠別小屋。
昨日の夜はひどく荒れて、雷が近くにドカン!
ピカッ・・ ゴロゴロー
じゃなくて、
ピカ・ドカン! と、きました。
小屋の中で良かった。
軽量テントを買ったので試したかったんだけど、あの雷雨の中ではあっさり却下。
だって、ヒョウ(雹)も降ってきたくらい荒れ荒れ。
お花も大打撃ですよぉ・・・

遠景は忠別小屋。
朝露を纏い、冷涼な空気の中に佇むコザクラ。
朝日を浴びて鮮やかさが際だってます。

朝の一発目は忠別越え。
オーバーザマウンテン~♪
オジーオズボーンが脳内BGMです。
荒々しい男性的な西側、緑に包まれ たおやかな東側を持つ大雪山の最も深くに位置する山です。
忠別の上には雲がありましたが、雨上がりの澄んだ空気の中、阿寒や知床の山まで見えた幸運な頂でした。

忠別沼から化雲方向。
大雪山はずいぶんと登ったつもりにしてましたが、忠別岳~白雲小屋までの間が未踏でした。
今回、繋げる事が出来て大体全部繋がり、ちょっと嬉しい。
それより、何より、未踏の所を歩くのはワクワクしますね。

表大雪方面、旭岳~白雲、緑岳までバッチリ見えて励みになります。
高根ヶ原、大っきいですねぇ!! 飛行場みたい。
そして、ここにはコマクサの大群落が! コマクサ平なんて目じゃないです。
大雪一の群落じゃなかろうか・・?

同行していただいた吉田夫妻。
これが初めての縦走だったそうですが、すごく楽しまれてました。
なので、この山行が終わっても このご夫婦の山が終わる事は無いだろうなぁ・・
と、有名登山家の詩を捩って思ったりしてました。
不安定な天候の中、10分おきに晴れたり雨になったりを繰り返す厳しい状況でしたが景色に花に、歩く事自体が楽しいと言われる、山向きな性格の夫妻でした。

お目当てのホソバウルップソウも三笠新道分岐あたりにいっぱい!
この近くにはキバナシオガマの群落も素晴らしかったです。

縦走路から見た緑岳。
まさに「緑」 名前の由来が分かりますね~。
松浦武四郎も納得のスゴイ緑。

僕の、もう一つのお目当てだったチョウノスケソウです。
チングルマに似てますが、花弁が8枚と多く、華やかさがアップしてる気がします。
(この辺は好き嫌いがありそうですが・・)
でもねー・・・ 昨日の雹でやられちゃったみたいで、結構つぶれてしまっるのが多くちょっと残念・・
チョウノスケを見つけた板垣新道あたりは黄色いスミレもあって面白い所でした。
この後は、強風&雨の緑岳を下って高原温泉で暖まりました。
露天も出来てて驚きました、いい温泉ですね。