goo blog サービス終了のお知らせ 

ピリカヌプリ

北海道の自然とアクティビティに関することを発信しています。

下ホロ裏話

2022-03-21 | 日記
下ホロ 裏話
多分、こういうのは表に出ない話の方が面白かったり参考になったりするんだろうと思うので、つらつらと。
長い行程なので、まず軽量化を考える。
 
だいたいこの2本が使い慣れたメイン
アルミの軽いヤツ持っていく
 
ショベルはブレードのみ持ってって柄の部分はビッケルを使う。
当然、ピッケルも持ってる1番軽いヤツ
 
ブーツを長距離用に軽量化したので(ぐにゃぐにゃの柔らかいやつ)ワンタッチアイゼンが使いづらく、アイゼンは厳選してアルミの紐を新たに購入
いろいろブーツに合わせて考える
軽量ブーツなので軽いヤツを。
どうせ岩稜出てこないし。
 
何より自分を軽量化とパワーアップ
秋から体重を6キロ落とすと腹筋バッキバキに割れてきた。
 
水泳とクロスカントリースキーで体を下ホロ用に作り替えた。
水着も新調、やる気でますよ
だいたい2km泳ぐ
これは常用
トレーニングメニューを変えて
体を下ホロ用(長距離用)に特化
 
今まで体重や体脂肪、筋肉量、内蔵脂肪などを表につけてExcelで管理してたけど、この体重計買ったらBluetoothでスマホ管理できるんだもん
便利すぎて鼻血でたわ。
 
化学の力も忘れず、行動食とエネルギーチャージを勉強しなおす。
 
化学燃料のみなさん
ムサシの二ーがよく聞いた、もちろんアミノバイタルも。
 
ワックスはいろいろ試して最終的にはやはり純フッ素、下地にタングステン、ホットワックスはHF7とした。
 
使い慣れたこのあたり
 
現場に持っていったもの
フッ素のスプレーは秀逸
化学のみなさん
 
あとは随所にシリコングリスとシリコンスプレーを使い雪付きを防ぐ
シールはナイロンではなくモヘア使用、登攀力の差はテクとパワーで十分に補完できる、グライド性能の方を優先
トドメはもちろんのステップカットのスキー板
 
ここまで万全に備え、当日の朝は2時半起きと早いので入山口で車中泊、いわゆるカー団地
 
 
約束の場所に着くとすでに岳友の1人は到着しており、直ちに飲み会となり山談義と本の話などで盛り上がり渡辺淳一はなぜ記念館あるくらい持て囃されるのだ、あのエロ作家などどメートルを上げているところに3人目到着
 
彼の車の方が広いので河岸を変え、「二次会っすねぇ!」 「遅れてきたら駆け付け三杯」などと酔っ払いこの上なく、ギターを弾き歌いながらチーズを肴にワインを飲む。
車中泊で二次会とか初めてやったわ
熱唱してるオッサン2人を動画で撮られていたのでいつか懲らしめられる気がする。
あーこのまま行くと明日はヤバいだろうな1歩手前で我に却って、早めに寝たのが全ての勝因のやうな気がする今
 
カー団地の朝 と言うか深夜
 
 
月が出てきて勝利を確信
 
 
そしてスタート
昨日の記録に続く。

下ホロカメットク山

2022-03-20 | 日記
道内の岳人憧れの下ホロカメットク山に仲間と登頂できた。
去年、この山を目指しトレーニングや山行を重ね、準備が整ったところで私の部下がコロナ陽性となった。
行くなと内規で出ていたススキノのクラブで踊っての罹患
オフィスのフロアごと2週間の出勤停止となり山へは行けなくなった。
それでも諦めずトレーニングを続け、重い荷物を背負って夜中に何時間も歩き、ストックランニングを繰り返して隔離解除後のチャンスにかけた。
トライの日、屈足での前夜泊は土砂降りの雨の中、当日も雨が上がることは無く、ルートはすでに消失
この年の登頂の夢は消えた。
今シーズンが始まると、すぐに20キロ以上のロングルートでフルラッセルの山を登り始めた、全ては去年のリトライのため。
雪が降る前から体を作りシーズンに備えた。
リトライの今日、昨年と同じメンバー3人で挑めたのが何より嬉しい。
トノカリから入山して十勝川の現流域を踏破し下ホロへ。
昨日はかなりの降雪があり、行きも帰りも最初から最後までフルラッセルで、時間かかったが、そのお陰で下ホロの下りでは信じられないくらいの大斜面でパウダーをぶっ飛ばしながら滑ることができ、気分爽快
総距離30キロ、総時間10時間40分
ピークは爆風だったが、十勝連峰の山々やピシカチナイなどの然別周辺の山を望め、広大な十勝川流域の黒々とした森の眺めを堪能でき、長い歩きのご褒美はしっかりいただいた。
昨年、迷惑をかけ登頂を果たせなかったが1年待ってくれた岳友2人に心から感謝をしたい。
 
 
スタート
月明かりで十分に歩ける
 
 
うっすらと明るくなってきたが、まだ月が輝いている
長丁場な一日
 
下ホロ見えてきた
遠いよー
八ノ沢入ってカムエク見えた時みたいな遠さ。
 
 
締った雪を期待して3月下旬のアタックにしたのに
このラッセル・・・
行きも帰りもずっとだもんな。
 
 
長い林道歩きを抜け、下ホロに取り付く
下ホロピーク見えてきた
 
 
雪面は風に叩かれて硬化
シーデポしてアイゼン・ピッケルに
慎重に登る。
 
 
頂上直下はガッチガチ
 
 
やったぜ!
下ホロピーク
嬉しさが込み上げてくる。
 
 
ものすごい爆風
奥で仁王立ちの僕
 
 
待望の滑り
ラッセル深かっただけあって、とにかく滑りが楽しい
望外のパウダースノーを楽しめた。
 
 
ぶっ飛ばす僕
たまんねぇわ。
 
 
雪は軽いわ、このスーパー大斜面
スピード出る出る!!
とにかくデカい! 早い!
 
 
ここ近かったら大人気だろうなぁ。
往復30kmなら誰もこねぇよ。
 
 
ヒャッハー! 粉だ!!
 
 
バイバイ!下ホロ!じゃぁねぇ〜!
 
 
十勝川源流域
ここから大津海岸まで長い旅が始まるのだ
ジュエリーアイスになる子もいるかも。
 
 
ありがとう下ホロ
すっげーイイ日だったわ。
 
 
この景色 忘れねぇから。

三段山で送別会

2022-03-13 | 日記
クライミングを通して知り合った仲間でLGYの送別会
今や伝説となった島松製麺クライミング部の麺々じゃなく面々
前夜の宴会から引き続き、北海道ラスト山スキーということでご希望通りに三段山
 
新たな門出を祝福するかのように見事に晴れ、新天地での活躍を祈念するかのような良い雪
 
 
森の中を行く僕ら
 
気持ちの良い晴れ
 
十勝岳ドカーン
 
 
去りがたいピーク
 
富良野岳
 
LGY滑走
クライミングもスキーも一流かよ。
 
 
天気にも雪にも恵まれた
 
 
撮ってもらった僕
 
さよならは言わないから、また遊んで下さいな。
 
 
北海道ラストクラッシュの図
助けられる事もなく、写真をアイドルなみに撮られる様子。
 
シメは白銀荘で温泉
 
今日は珍しく王道、正統派
傷のない珠のような完全な1日

 


奔別岳敗退からのレスキュー訓練

2022-03-12 | 日記
芦別と三笠に跨る奔別岳を目指すも雪の状態悪く敗退
尾根取り付きまでは良かった
風は強いものの行けるだろうと。
尾根上に出て愕然、なんだよ この雪庇、落ちきってる時期を狙って尚、悪すぎだろ。
 
安全と危険を見極めつつ行けるところまで
 
まあ、とにかく細い
雪庇の張り出し半端ない
 
最終的に崖地形の場所で落ちる雪質があり断念
 
こんな時だからこそ気を取り直して、雪洞とかレスキュー練習しましょう。
 
セルフレスキューは普段持ち歩いてる物でやんないと意味無いので日帰り登山ならマットなんか持ち歩いてないから使わない。
 
スキッドストレッチヤー持って登山してる人なんかいないから、工夫して作る。
あるもので工夫してちゃっちゃっと搬送準備完了
交代して、これまた短時間でソリ作る。
普段からの練習が大事だね。
 
リトライのルート確認した後、もうすぐ長野に行くLGYと夜は宴会なので、待ち時間に評判のカフェへ。
 
雰囲気も味も気に入ったのでまた来たいな。
コーヒー美味しかったので帰りに豆を買っちゃいました。
 
洒落た調度の店内
小洒落た中にも雰囲気が良くて落ち着く気持ちの良さ。

三千尺

2022-03-05 | 日記
何度も通ってる三千尺
 
やはり期待を裏切らなかった、荒れる予報の前に.931ピークを狙う。
 
ちょうど降りてきた占冠のたこ焼き屋さんから情報もらい、バフバフパウダーも滑る事ができた。
教わった場所は、この時期にちょっと信じられないくらい良質な雪が冷凍保存されて残っていて、棚からボタモチどころか、棚から本マグロと言った風情
情報交換した方のお店には、帰りに寄らせてもらい、たこせんをいただく。
本場の味、美味しかったですよ。
 
ドローン2台で撮影予定も下手クソドローンで仕上がりイマイチ!
こっちは練習必要だなぁ。
 
メインのオープンバーンは固いかと思ったけど、なかなかの良い斜面で登り返して楽しんだ。
なによりここは日高山脈や夕張山地の展望台、男性的な表情の山脈を眺めると時が経つのを忘れる。
下山してたこせん食べながらの帰路、みぞれ降り出す空を尻目に本日のmission complete