ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

秋の夜長に

2016年09月19日 | 日記

 今、17日(土)夜の3時35分、正確には18日(日)の未明だ。
 折しも降り出した雨の音を伴奏に、ラジオ深夜便の 「にっぽんの歌こころの歌」を聴いている。

 今日の歌手はちあきなおみさん、デビュー時の宣伝句が、“ 姓がなく名がふたつの歌手 ” だった、とアンカーが面白いことを紹介している。
 そんな他愛(たわい)もないことを合間にして歌を聴いていたら、今更だがこの方、実に歌が上手いのだ。

 ところで、誰にでも引き際があって、惜しまれて去りたいと等しく思っているだろうが、これが存外に難しい。

 この日の深夜便最後の曲は、アンカーも “ ため息が出ますね ” なんてことを言っている 「星の流れに」。

 少し退廃的な感じもするこの歌手、愛する人との別れを機にきっぱりと歌の世界から消えてしまった。
 演歌的だが愛に殉じた歌手といっていいのだろうか、その潔さを思った。

 そう言えば、山口百恵さんも引き際が綺麗だったなあと思い出した。
 男たるものどんな時も格ありたいと思いつつも、なかなかできるもんじゃないよなあと独り言(ご)つ。

 ニュースに替わった深夜便、台湾付近の台風16号が秋雨前線を刺激して、この連休は西日本を中心に大荒れと報じている。
 大雨? とぼんやりと雨打つ窓越しに暗い町を見ていたら、小さく新聞がポストに落ちる音で我に返った秋の夜長・・・だった。

  思へども思ひもかねつあしひきの 山鳥の尾の長きこの夜を (作者不詳/万葉集十一巻2802)

 思ひもかねつは思案にあまる、の意だそうですが、歌意は自由にどうぞ・・・。
 ところで、“ 道の辺のいちしの花のいちしろく 人みな知りぬ我(あ)が恋妻は ”(柿本人麻呂/11-2480)、万葉集に 「いちしの花=彼岸花」を詠んだ歌は一首だけだそうです。
 ちなみに、いちしの花と掛けたいちしろくは、はっきりとか目立ってという意だそうですよ。 
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1186 

コメント
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