ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

古都の教会 ‐ ドレスデン散歩(4)

2016年04月08日 |  ∟ドイツの美術館

 ※ ドイツ/ドレスデン国立美術館編 ‐ 中欧美術館絵画名作選(16)

 少しややこしいが、1697年ザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト1世、後のアウグスト2世、アウグスト強王とも。は、ポーランド国王になるためカトリックに改宗したのだとか。

 しかし、国民の大部分がプロテスタントだったので、息子の選帝侯フリードリヒ・アウグスト2世、後のアウグスト3世の時代になってようやく、カトリックの宮廷教会を建立することができたとされている。

   
  毎回同じ景色で芸がありませんが、ドレスデンの新市街と旧市街を隔てるエルベ川
  アウグストウス橋(左)を渡ると劇場広場(中)、そしてその 「カトリック旧宮廷教会」(右)です

 黒ずんだ外形に似合わず、バルタザー・ペルモーザ(1651-1732/ドイツ/バロック彫刻家)によって造られた内陣は明るい。

   
  カトリック旧宮廷教会(左)の周り、数えた訳じゃないですが78体の聖人像が置かれているとか
 ♪ 祭壇画(中)はアントーン・ラファエル・メングス(1728-1779/ドイツ/新古典主義)の作とか
  楽楼のパイプオルガン(右)、かの楽聖モーツアルトが弾いたともされているそうですよ
  ザクセンのオルガンマイスター、ゴットフリート・ジルバーマンの最後で最も大きな作品とされています

 カタコンベ・地下墓地には、カトリック信仰であった49体のザクセンの支配者が安置されているのだそう。
 ちなみにアウグスト強王の遺体は、ポーランドの旧首都クラクフに安置され、心臓だけが銀製の小箱に入れられこの地下に眠っているのだとか。

     
 宮廷教会(左)から君主の行列(中左)を経てホテル・ヒルトンの前の細い道(中)を抜けます
 そこは広い
石畳のノイマルクト広場(中右)、もう一つの教会(右)がありました

 ところでカタリナ、案内書の受け売りだろうけど、件の心臓、「彼好みの美人が小箱の傍を通るたびに、静かに鼓動を始めるらしいのね」と教えてくれた。勿論、眉に唾を付けて拝聴しましたとも、はい。
 そんな、他愛もない話をし乍ら、この街のシンボルとも言える教会を目指した。
 peter & Catherine’s Travel. Tour No.1117

 ※ 「新・緑の丸天井 - ドレスデン散歩(4)」へは、<コチラ>からも入れます。 

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