今、神戸で、ターナー展(朝日新聞などが主催)が開催されている。
それをきっかけに、ロンドンのナショナル・ギャラリーに泰西名画を訪ねることにした。
市民からThe Tube ・ チューブと呼ばれるロンドンの地下鉄。
ベーカールーラインのチャリングクロス駅の階段を登ると(上左/09年)、そこはトラファルガー広場。
中央に記念碑が聳え、その円柱の天辺はナポレオン率いるフランス・スペイン艦隊をトラファルガー沖で撃滅、イギリスを救ったネルソン提督の像(上右/03年)がある。
その広場の奥に鎮座する1838年建造のネオ・クラシック様式の堂々たる建物がナショナル・ギャラリー(下左/03年、以下、ギャラリーと表記)である。
色がない街とも称される秋から冬にかけてのロンドン。
そんなイメージを覆す?ほど素晴しい天気のこの日、広場の噴水が勢いよく水を吐き出し、陽光を浴び輝いている。
案内書を紐解くと、このギャラリー、13世紀中期以降から20世紀初頭までの泰西絵画約2300点を収蔵する国立美術館とある。
収蔵数はそれほど多くないが、主要な西欧絵画の学派やよく知られた画家たちの作品を中心に、時代別に四つの棟に分けて展示されている。
ギャラリーへの入口は、トラファルガー広場とオレンジ・ストリートの二箇所。
期待に胸を膨らませてトラファルガー・スクエアー(下右/09年)から入場したふたり、エントランスから展示室に続く階段のところで日本人の若い女性がパンフレットを差し出し、「ようこそギャラリーへ」と迎えてくれたので驚いた。
なによりも、アドミッションフリー、無料なのが嬉しい。
セントラルホールから、なにはともあれイタリア・ルネッサンス、初期フランドルなど1260年から1510年の絵画を展示するセインズベリー棟 ‐ Sainsbury Wing へと向かった。
迎えてくれたのは、イタリア盛期ルネッサンスの巨人レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519 )の「岩窟の聖母」。
この絵は、昨秋、<大天使ウリエル>(2013/10/28)と題し投稿したので紹介は省く。
で、旅は、その「岩窟の聖母」が架かる壁の奥、“ Carton da Vinci ” と表示された小さな部屋に一枚だけひっそりと架けられている絵から始まる。
永く寒い晩秋から冬にかけてのロンドン、温かいアフターヌーン・ティーをご一緒に。
お口に合うか心許ないけれど、よろしければスコーン(03年の旅)に甘さ控えめのアプリコットジャム(09年の旅)をつけてお召し上がりあれ。
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.763
※ ロンドン・ナショナル・ギャラリーの旅 - ターナー展へは(コチラ)から入れます。