ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

春はあけぼの

2013年02月18日 | 日記

 千年も前、清少納言は、“ 春はあけぼの。やうやう白くなり行く山ぎは少しあかりて ” と書いている。

 この「枕草子」、大昔の古典の時間に、大きくは類聚(るいじゅう)、日記的、随筆的の三つの章段に、さらに、類聚章段は、「山は」「木の花は」などの「は型」、「めでたきもの」「うつくしきもの」などの「もの型」に分けられると習ったような。

 Leucocoryne_1例によってご大層に古典を引っ張り出し、その「もの型」風になぞりニュース拾い読み。

 おどろくもの、“ ローマ法王ベネディクト16世(85)は、職務遂行に必要な精神的、肉体的な力がなくなったとして、退位する意向を明らかにした。任期途中での退位は約700年振り ” (2/12)のこととか。

 青天の霹靂か、“ 朝焼けの冬空に突然火の玉が現れ、強烈な光を放ちながら一直線を描いて地上に向かった。ロシア・ウラル地方に落下した隕石。現地からの映像や住民の証言などから、その凄まじい衝撃力と地元の混乱振りが伝わってきている ” (2/15)にもおどろく。

 おろかなもの、やはりこの国に尽きる。
 北朝鮮、“ 故金正日総書記の誕生日に、朝鮮労働党機関紙は社説で、事実上の長距離弾道ミサイル発射や核実験について金総書記の「不滅の業績」と称えた ” (2/17)とは呆れ果てた言い様。

 にくきもの、“ 米領グアムの繁華街タモンで、男が車を暴走させて歩行者をはね、多くの人を刺し、日本人三人が亡くなった ” (2/14)、幼子までが刺されたのがやり切れぬ。

 Leucocoryne_2清少納言さんの時代も、すさまじきもの、憎きもの、はしたなきものなどがつらつら書かれている。
 尤も、心ときめきするもの、うれしきもの、うつくしきものなどもあって、“ 三月三日はうらうらとのどかに照りたる。桃の花の今咲き始むる ” と書く。

 と、言う訳で、「春が待ち遠しいですなあ。えっ、この稿パクリが多い? さもありなん」。

 高槻のNaさんが稽古にお持ち下さった、「リューココリーネ」、コキンペンシスという種らしい。
 南米原産のユリ科で、小振りながら香りが良く透き通るような透明感が特徴とされ、早咲きの桃の花などとともに春のさきがけとして咲くそう。

 ところで、今日は二十四節気のひとつ、雪から雨に替わる頃とされる “ 雨水 ”、折りしも今朝は冷たい雨。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.579

コメント
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