ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

ジェット風船

2009年08月21日 | 日記

 この春先、野球場でのジェット風船の再使用について、「中止したのは新型インフルエンザを危惧してのこと。ならば、唾液感染する病気が他にもあるのではと思うのが常だし、インフルエンザは収束したのではなく報道価値が低くなっただけのこと」(2009/06/29)と、このブログでジェット風船を禁止すべきという主旨のことを書いた。

  当時、東京の神宮球場は、「この風船飛ばしを環境と公衆衛生の観点から今後一切禁止する」と発表したが、筆者はこのことを評価、禁煙や分煙の取組みなど公衆モラルについて関西の意識の低さを嘆いた。

 P1050556_2今回、呼吸器系などに既往症を持つ患者が、新型インフルエンザを起因のひとつとして亡くなり、幼い子供に脳症が懸念される事態になった。
 これを受けてか、球場側が「自粛」を呼びかけたと本日付の朝日新聞が報じた。

 確かに、この風船が飛ばす唾液によってインフルエンザが伝染する可能性は極めて低いとは聞くが、衛正観念のうえから気持ちが好いものとは言えない。

 野球観戦を楽しむのではなく、まるで風船飛ばしをするために、その場限りの憂さ?を晴らすためにとも見え、貴重な資源をゴミにするのは如何にも馬鹿げているではないか。
 この風船、インターネットで調べると、徳用品で1本あたり30円ほどになるという。仮に2万人がこれを使えば60万円也が文字通り、唾液とともに気体が噴き出て数秒のうちにゴミに果てる。「物を大切に使おう」と教えるべき子供への教育からも好ましくないと思うのだが。

 何よりも残念なのは、他の人の意思決定に影響力をもつ立場たる朝日新聞が、確か「景気回復を鼓舞する」とばかり、薄っぺらな論調でこのジェット風船なるものの再開を、この初夏の頃に歓迎したことにある。

コメント
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