過ぎ去れば、思いのほか重い月だった。
政権を盥回しにしてきたものの年季明け近くになって解散、地方選の敗因を、「ぶれたり不用意な私の発言」と涙で謝罪、麻生降ろしを封じ込めしてやったりの総理。
僅か10分足らずの天体ショーのため南海の小島や上海まで行ったものの、肝心要のその時刻激しい雨に見舞われ、白昼の暗闇だけを体感、それでも「感激した」というリッチマン。
寒さで体力が奪われ「引き返そう」と言うお客様をうっちゃり、一時間半も雨の中の洞ヶ峠を決め込んだ大雪山系の迷えるガイド。
想定の範囲を超えた豪雨と土砂崩れに、「どうしていいのか分からなかった」と悲しいコメントをした市の総務課長。
鼻の穴を蠢かし「政権交代だ」と意気込む、非正規社員置き去りの大労組出身の野党立候補予定者。
たまにしか通らぬ車に目を背け、「あの橋もこの道も私が造った」と恩を売り、票で返してと媚びる大物与党立候補予定者。
「字読めぬ首相と楽しんでいる、それが国の程度」と放言する与党幹事長と「国民は民度に応じた政府しかもてない」と書いた天声人語子。
連れ去りは認めたものの殺人については、「間違いだらけです」と否認した容疑者。
800兆円を超す借金をつくっておきながら、野党のマニフェストは「財源の裏打ちがないバラ撒き」とけなす鉄面皮の現閣僚。
そんなこんなで7月もゆく。