ガラシア病院からの帰り道、万博公園の外周をジョギングする人を結構見かける。
ジョギングといえば、ロンドンのグリーンパークやニューヨークのセントラルパークで、足の長い女性が軽やかに駆ける姿を遠目に何度か見かけたが、なぜかその後姿が美しいイメージとなって残っている。
♪ 秋のグリーンパーク(左/03)です
♪ 高級マンションに隣接する広大なセントラルパーク(中/10)、驚いたことにリスが走っていました
実際より美しく見える場面を俗に夜目遠目傘のうちと言うらしいが、助平なおっさんの思いそうなことばかりでもなさそう。
ちなみに、和製外来語ではバックシャン(back sch�・n)あたりか?
後姿といえば、大聖年のイタリア巡礼の折に小さな思い出?がある。
巡礼も九日目辺りだったように思う、文豪シェイクスピアのロミオとジュリエットの舞台ともなったヴェローナ、ローマ時代の遺跡がそこかしこに遺こる美しい町からその話は始まる。少し長いがお付き合いを。
♪ アディジェ川が旧市街を馬蹄型に囲む美しい町ヴェローナ(左/99)(中・右/00)です
♪ 中世の面影を残し(左/99)、緑豊かな町(中/99)でもあります
♪ ローマ時代の遺跡を眺めています(右/00)
♪ ローマのコロッセオに匹敵するアレーナ(左・中/99)(右/00)、毎夏、開かれる野外オペラが有名です
♪ 変哲もないジュリエッタの家(左/00)、最初に訪れた時(中・右/99)には観光客で一杯でした
相変わらずの我侭なふたり、遺跡のひとつアレーナを見物している団と離れ、14世紀からこの地を支配したゴンザーガ家の庇護によりルネッサンス期に華開いた町マントヴァへ小旅行。
♪ ヴェローナ駅で電車を待ちます、以下、写真は00年です
♪ 暫らくするとローカルな電車がホームに、勿論、リージョナル・クラス、各駅停車です
三方を湖に囲まれた小さな町マントヴァのことは次回に譲り、日本人が滅多に訪れることもないこの小さな町、帰りの駅のホームで若者に出会った。
福岡の人で、マントヴァから30分ほどの町で料理を修行中とか、「元気で頑張って」とエールを贈ると嬉しそうな笑顔で頷いていた。
それはさて置き、ヴェローナへの車中カタリナ は疲れたのか居眠り、ペトロ
乗り過ごしてはならじと車窓から顔を出し風にあたっていると、小さな駅に時間調整なのか少しの間停車。
眺めるともなく改札口を見ているとたったひとりの客が降り、駅前から真っ直ぐに延びる道、この道がまた晩夏の気だるい午後のこと車一台人ひとりいない。を小さなキャリーバックを引き町に消えた。
♪ マントヴァ駅前通り?です、イタリアの町、どこも新市街は近代的な建物が並んでいます
♪ マントヴァ駅でヴェローナ行きを待っています、旅も九日目、少し疲れたかな?
映画のような印象的なシーンだったが、後姿が美しい女性だったのでそんな風に感じたのかも知れない。
目覚めたカタリナに話すと、「・・・」何を寝ぼけてという表情をされた。
そのバックシャン、“ 多く、前から見ると失望するような場合にいう ” ともあった。
ところで、少し前にアッシジやシエナなどイタリアの小さな町のことなどを書いたが、これには少し訳がある。
当時、97年から00年にかけてはまだ銀鉛フィルムが主流、カタリナの写真を中心にディジタル化をしている。で、今回はその続きと言う訳、ご協力を。
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.661
※ 大聖年イタリア巡礼、前号「アッシジ」へは、<コチラ>から入れます。