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アジア・オセアニア地域の通信社が配信する記事から『中国の領土紛争問題』を伝え日本の安全保障などのニュースブログ。

日本が反発しても少女像設置は続く 強引な合意の産物=韓国 (聯合ニュース) 

2017年01月10日 | 日韓紛争
日本が反発しても少女像設置は続く 強引な合意の産物=韓国
聯合ニュース 2017/01/09 17:31

【ソウル聯合ニュース】

 韓国の市民団体が釜山の日本総領事館前に旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する少女像を設置したことをめぐって韓日関係がぎくしゃくする中、韓国では全国的に少女像を建てる動きが続いている。

 少女像の設置は、2015年12月28日の慰安婦問題をめぐる両国の合意に基づき、10億円を拠出する代わりにソウルの日本大使館前の少女像を撤去しようとする日本政府への反発の側面が大きいとみられる。

 ソウル郊外の京畿道の議会は募金運動を行い、独島と道議会への「平和の少女像」設置を推進する方針だ。道議会議員30人からなる団体が中心となり、今月5日に建立計画を発表。16日から募金活動を行う計画だ。団体側は「少女像1体の建立に3500万ウォン(約340万円)程度かかる。上半期中に道議会に少女像を設置した後、独島にも建てる計画」と説明した。

 南部の全羅南道麗水市の団体は目標額6000万ウォンを超える募金を集め、日本の植民地支配に抵抗して1919年に起きた独立運動を記念する「3・1節」(3月1日)に少女像の除幕式を行う予定だ。

 南西部の光州市でも少女像の建立に向けた募金運動が本格化するという。

 一方、釜山総領事館前の少女像が一度は強制撤去されたものの、市民からの抗議が殺到して再び設置された影響を受け、設置場所をめぐって市民団体と対立してきた自治体が相次いで像の設置を認めている。

 西部の忠誠南道舒川郡は市民団体が求めていた総合施設「春の村」への少女像設置を認める方針を明らかにした。同郡はこれまで「民間団体は共有財産に施設物を設置できない」との立場を崩さず、団体と対立してきた。そのため、市民から2000万ウォンを集めて製作された少女像は施設前の広場の一角に臨時に置かれていた。同郡トップの?博来(ノ・バクレ)郡首は「共有財産に少女像を設置することは法的な問題があった。だが、釜山で少女像が設置されたことを受け、決定を変えた」と説明した。

 南東部の大邱市でも中心部の東城路への少女像設置を認めなかった同市中区が、設置を許可する方針に転じた。

 慰安婦被害者支援団体「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)の「戦争と女性人権博物館」が確認した韓国内の少女像の数は釜山総領事館前の少女像を含め37体だ。

 設置予定のものまで合わせると、全国の少女像は約60体に増える見通しだ。高校や大学が校内に設置した少女像なども多く、実際の少女像数はさらに多いとされる。

 像が壊されたり、傷つけられたりする事例も発生しており、市民団体は少女像を「公共造形物」として登録し、自治体が管理する方策を模索している。

 慰安婦を動員した戦争犯罪を海外に知らせるため、外国に設置される少女像も増えている。ソウル近郊の京畿道華城市の市民の募金で作られた少女像が中国・上海の上海師範大に設置されたほか、米国2カ所、カナダとオーストラリアのそれぞれ1カ所の計5カ所に少女像が設置された。米ワシントンでの設置が推進されている少女像はまだ設置場所が決まらず難航している

 慰安婦被害者が共同生活を送る「ナヌムの家」の関係者は「釜山総領事館前に少女像が設置されてから外交対立が起きたが、もっと大きな問題は慰安婦合意に際し十分な意見聴取がなかったため、国民感情とかけ離れた内容で(合意が)決まったこと」として、「日本政府が真の謝罪や賠償のない慰安婦合意に固執する場合、少女像はさらに多く設置されるしかない」と述べた。

中国軍用機約10機 韓国南の防空識別圏内に進入  (聯合ニュース) 

2017年01月10日 | 米中紛争と東アジア
中国軍用機約10機 韓国南の防空識別圏内に進入
聯合ニュース 2017/01/10 09:33

【ソウル、上海聯合ニュース】

 中国の軍用機約10機が9日午前10時以降、午後3時ごろにかけて韓国南部・済州島の南の岩礁、離於島付近の韓国防空識別圏に入った。これに対し韓国空軍のF15やF16戦闘機約10機が緊急発進(スクランブル)していたことが、韓国政府筋の話で分かった。中国の軍用機のうち8機は大韓海峡(対馬海峡)を通過し、日本の防空識別圏まで飛行した。

 韓国政府筋は「離於島西の上空から韓国の防空識別圏に接近する未確認の航跡をとらえ、これを確かめたところ、中国軍の航空機(軍用機)だった。中国軍航空機は離於島付近の韓国防空識別圏に進入し、韓国空軍の戦闘機は中国軍航空機が防空識別圏を抜けるまで対応した」と伝えた。

 中国の軍用機は爆撃機と早期警戒機、情報収集機だった。韓国空軍の戦闘機は中国の軍用機に無線で警告し、両国空軍間に設置されたホットラインでも警告のメッセージを送ったとされる。

 中国の軍用機は昨年2月に2機、8月に3機、韓国防空識別圏に進入したが、韓国空軍の戦闘機約10機が緊急発信して対処するのは異例だ。  

 一方、NHKは9日、中国の軍用機8機が対馬海峡(大韓海峡)上空を通過し東シナ海と日本海の間を往復したのを、緊急発進した自衛隊機が確認したと報じた。軍用機はH6爆撃機6機、Y8早期警戒機1機、Y9情報収集機1機で、領空侵犯はなかったとした。

 中国の軍用機が離於島付近の韓国防空識別圏に入り大韓海峡を通過したのは、南シナ海問題などで圧力を強める米国と日本に対する一種の武力誇示と分析される。韓国政府筋は「中国の軍用機の飛行航路からすると、韓国を直接狙ったものとは分析されない」と慎重な反応を示した。

 一方、大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射で威嚇しようとする北朝鮮に対し、日本が大韓海峡一帯に配備した艦隊の動きを探るものだったとの観測もある。あるいは、韓国と日本を同時にけん制する措置だった可能性もあるとされる。中国は米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備に反対しており、日本とは尖閣諸島の領有権問題を抱えている。

中国軍用機8機が対馬海峡上空を往復 領空侵犯なし (NHK NEWSWEB)

2017年01月10日 | 米中紛争と東アジア
中国軍用機8機が対馬海峡上空を往復 領空侵犯なし
NHK NEWSWEB 1月9日 20時40分

 防衛省によりますと、9日午前、中国軍のH6爆撃機6機やY8早期警戒機1機、それにY9情報収集機1機の合わせて8機が、九州の対馬海峡の上空を通過して東シナ海から日本海に向かったのを、スクランブル=緊急発進した自衛隊機が確認しました。

8機は午後にかけて日本海を北東に進んだあとUターンし、同じ飛行ルートを通って東シナ海に戻ったということです。
この間、自衛隊が警戒監視に当たりましたが、領空侵犯はありませんでした。

対馬海峡の上空では、中国の軍用機が去年1月に2機、去年8月には3機、往復したのが確認されていますが、今回はこれらを上回って、最も多い機数となります。

中国軍は先月、海軍の空母を初めて太平洋で航行させるなど海洋進出を強めていて、防衛省が今回の飛行の目的を分析しています。